芸術学部について
副学長からのメッセージ

「社会性ある大学を目指して」
10年前「京都文藝復興」を掲げ、新大学を目指して再スタートをきったが、すでに次なる理念「芸術立国」を掲げた新五カ年計画がスタートした。この間、凄まじい勢いで大学は変貌し続けてきたにもかかわらず、また新たな目標を掲げて進もうとしている。この目まぐるしさには内外を問わず驚愕の声さえ起こっている。何故そのように急ぐのか疑問の声も聞くが、社会の動きを見る限り、私は決して早すぎるとは思っていない。
20世紀、我々のあらゆる生き方に変化が起こった。21世紀に入ってからの6年を据えても、政治、経済、宗教、あらゆる人間社会の領域に大きな変貌があったのは周知の通りである。先ゆきが見えない混迷が続く中であるからこそ、次世代の育成を担う我々は、最も早く現状把握に努め、何が大切かを見極め、変化を恐れず新しい指針を作成する必要があると思う。そのひとつの結論として、社会性のある学生の育成が必要だと考える。それは、次代の要求に応えられる人材の育成である。社会の変化に柔軟に対応しながら、将来の世界を見据えた哲学と行動力・表現力を備えた若者の輩出である。
芸術教育はそもそも「人間作り」だと私は思っている。そのために、学生はモチベーションを高く維持し、新たな自己の修練に果敢に挑戦できる気力と体力と知力を持たなければならない。そこに大きな後押しをする重要要素が「京都」という環境にある。「京都」という土地柄はもともと長い歴史で培った人の気が蓄積された、世界でも類いまれな場所である。そこで育まれたものづくりは、世界で最も優れたクオリティーを維持している。我々が産学連携に着目して、この地場産業のもつ伝統的哲学と技術を学生たちに伝えることは、十分に芸術を理解してもらうことにつながると確信している。
職人たちのものをつくるこだわりや、クオリティーを維持するための精神の支えが何であるのか。体験を通して学ぶことや技術をつぶさに観ることで、クリエーションの真髄に触れる事ができるはずである。
幸いにも、いま位置付いている教員の顔ぶれはいかなる機関にも劣らない充実ぶりである。この素晴らしい教員たちが英知を持って取り組めば、どこにも負けない仕組みが出来るであろう。時間をかけず結果を産むことも可能であろう。それらが十分期待できると私は胸躍る思いである。
これからの大学は、社会の変貌に合ったスピードを要求される。社会の進む方向性に合った正確さが要求される。学生たちに支持されながら社会に支持される大学でなければならない。わが大学はそこに向かって着実に進んでいる。
10年前「京都文藝復興」を掲げ、新大学を目指して再スタートをきったが、すでに次なる理念「芸術立国」を掲げた新五カ年計画がスタートした。この間、凄まじい勢いで大学は変貌し続けてきたにもかかわらず、また新たな目標を掲げて進もうとしている。この目まぐるしさには内外を問わず驚愕の声さえ起こっている。何故そのように急ぐのか疑問の声も聞くが、社会の動きを見る限り、私は決して早すぎるとは思っていない。
20世紀、我々のあらゆる生き方に変化が起こった。21世紀に入ってからの6年を据えても、政治、経済、宗教、あらゆる人間社会の領域に大きな変貌があったのは周知の通りである。先ゆきが見えない混迷が続く中であるからこそ、次世代の育成を担う我々は、最も早く現状把握に努め、何が大切かを見極め、変化を恐れず新しい指針を作成する必要があると思う。そのひとつの結論として、社会性のある学生の育成が必要だと考える。それは、次代の要求に応えられる人材の育成である。社会の変化に柔軟に対応しながら、将来の世界を見据えた哲学と行動力・表現力を備えた若者の輩出である。
芸術教育はそもそも「人間作り」だと私は思っている。そのために、学生はモチベーションを高く維持し、新たな自己の修練に果敢に挑戦できる気力と体力と知力を持たなければならない。そこに大きな後押しをする重要要素が「京都」という環境にある。「京都」という土地柄はもともと長い歴史で培った人の気が蓄積された、世界でも類いまれな場所である。そこで育まれたものづくりは、世界で最も優れたクオリティーを維持している。我々が産学連携に着目して、この地場産業のもつ伝統的哲学と技術を学生たちに伝えることは、十分に芸術を理解してもらうことにつながると確信している。
職人たちのものをつくるこだわりや、クオリティーを維持するための精神の支えが何であるのか。体験を通して学ぶことや技術をつぶさに観ることで、クリエーションの真髄に触れる事ができるはずである。
幸いにも、いま位置付いている教員の顔ぶれはいかなる機関にも劣らない充実ぶりである。この素晴らしい教員たちが英知を持って取り組めば、どこにも負けない仕組みが出来るであろう。時間をかけず結果を産むことも可能であろう。それらが十分期待できると私は胸躍る思いである。
これからの大学は、社会の変貌に合ったスピードを要求される。社会の進む方向性に合った正確さが要求される。学生たちに支持されながら社会に支持される大学でなければならない。わが大学はそこに向かって着実に進んでいる。
副学長
大野木 啓人
京都市立芸術大学彫刻科卒。三宅一生、川久保玲、高田賢三らのデザイナーと組み、80年代から新しいマネキン人形の制作・展示に携わる。また数多くの有名美術館のアートディレクションや空間演出を手掛ける。

