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研究とは? ~大学院で学ぶということ

つい先日、通信制大学院のパンフレット類が完成しました。2007年4月に開設、芸術系としては唯一の大学院。毎年80名ほどの方々にご入学頂いております。

そもそも芸術系大学として1998年に設置された「通信教育部」では、平成13(2001)年度の完成年次から平成21(2009)年度までの9年間で3,097人の卒業生を輩出し、芸術分野の生涯教育を先駆的に展開してきましたが、
さらに芸術を深めたい
という方々の声を受け、通信制大学院を設置し、社会人に対するさらなる高等教育体系を整えたのです。


芸術系大学出身ではなくても大丈夫

少人数制のため、教員との密度が濃いことも大きな特徴。


芸術大学の大学院というと、芸術系大学出身でなければ、入学できないと思われがちですが、結論から言うと「入学可能」です。

募集要項を確認してみると出願資格は、「大学を卒業あるいは卒業見込みの方」と明記されています。

すなわち大学院で行う研究内容が明確であり、そのための基礎基盤が整っていれば、必ずしも「芸術大学」ではなくとも「大学」であれば良いのです。
実際に経済や法律など、様々な分野出身の方にご入学して頂いております。
では一体なぜ芸術系大学出身である必要は無いのか、そのことについてもう少し詳しくお話ししたいと思います。


大学院 = 研究機関

日本画担当の山田伸先生。


学校教育法によると大学院の位置づけは、「学術の理論および応用を教授研究し、文化の進展に寄与することを目的とする」とされています。
すなわち大学院とは、「研究を行う場所」。
大学の場合は「学部」ですが、大学院では「研究科」が設置されているように、ある学問について基礎から学ぶのではなく、ご自身がなされてきた学問について、深く追求していく研究機関なのです。
また、入学希望者には以下のような要件を求めています。

  • 研究対象の専門分野に対して、問題意識、研究・制作意欲が明確にあること
  • 本大学院での研究・制作の基礎となる知識・技能を備えていること
  • 教員の指導を注意深く吸収するのみならず、それを乗り越えて独自の研究や創作を成し遂げうる「独創性」「社会性」を志向していること


  • 研究をするにあたり、その基盤となる知識や技能があるかどうか、学歴や職歴などの経歴書、論文・ポートフォリオなどを通じて確認しています。

    必ずしも芸術大学を卒業していなくても、研究する段階に進むだけの知識や技能を有していれば、どなたでも入学できるのです。


    人は誰でも研究をしている

    研究といっても、フィールドワークなどのアクチュアルな部分も。

    「研究」というと少し高尚な言い回しで、なかなか身近なこととは考えにくいと思われがちですが、実は、人は誰でも研究をしています

    例えば家事であれば、「どうやったら美味しい料理になるのだろう」「効率良く家事をこなすにはどうしたら良いだろう」「買い物の段取りはどうしようか」「この場所に干したほうが洗濯物の渇きが良い」、あるいは仕事でも「この駅で乗り換えたほうが時間短縮になる」「どの順番で仕事をしようか」「デスク周りをどのように片付けておけば、必要な書類をすぐに探し出せるのか」など、深さの差はあれ、日常でも頻繁に研究をしているのです。

    現状の課題を分析し、より良い生活になるよう創意工夫をする

    これは誰でも、生きている間、四六時中行っていること。

    大学院で研究するということは、その成果を社会に発信するレベルまで磨き上げていくことです。

    主婦は料理研究家ではありませんが、ご自身が実践してきたレシピを、本などのメディアを媒介として発信するとなれば、立派な料理研究家。


    研究をカタチに

    洋画担当の中原史雄先生。


    皆さんが取り組まれている「芸術」を、作品や論文などのカタチとして、社会に発信したいと思われれば、その手助けを大学院では行うことができるのです。
    芸術を大学あるいは社会の中で実践されてこられた皆様方の中で、何らかのカタチとして発表したいと考えている方はいませんか?

    自ら研究内容を設定し、あなただけの、世界で一つだけの研究テーマを追求するのです。

    まるで、山の頂にある誰も見たことがないような美しい景色を、独り占めすることなく、社会に広く伝えていくかのよう。

    教員は、いわば研究者となる大学院生の皆さんに、その具体的な研究方法について「教える」ことはしません。しかし山の頂に向かっていく皆さんの背中を後押しするサポートを全力で行います。

    投稿者:入学課 作山