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私たちにできること~一汁一菜の器プロジェクト

皆さん、こんばんは。
中西です。

6月も半ばとなりました。

そして、東北地方を襲った大地震から3ヶ月が経ちました。

まだまだ状況は厳しいですが、一歩ずつ前へ進んでいる被災地の方々の様子をテレビ等の報道で見て、
私も、自分にできることはなにか、を考えています。

そのような中、大学も被災地の方々のために何ができるかを考え、活動をしています。

その中の一つが「一汁一菜の器プロジェクト」です。

6/17まで、学内のギャラリーに展示しています。

展示の様子。

以下、発起人である、松井利夫先生(大学院[通信制]専攻長)、上田篤先生(通信教育部長)、西村充先生(通信教育部陶芸コース教員)、山田浩之氏(陶芸作家/信楽在住)からのメッセージです。

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未曾有の被害をもたらした今回の震災で被災された皆様に、
心からお見舞い申し上げます。

今、芸術大学として、ものづくりに関わるものとしてできること。

その答えが出ずに悶々としているところ、通信教育部の授業や昨年の国際陶芸トリエンナーレでお付き合いのある信楽の作家から連絡が入りました。

被災地の関係者との話の中で器の重要性が浮かび上がりました。

避難所での炊き出し、そこでは紙コップなどの使い捨ての器やカップラーメンの容器を繰り返し洗って使っているということを聞きました。十分に洗えないとか、耐久性の問題などは想像するに易しく、それ以上にその現実にショックを受けました。

そこで我々と陶芸産地である信楽が連携し、器による支援活動を進めることにしました。

活動の一歩として炊き出しで必要とされる必要性の高い丼を送ることから始めることにしました。

次のステップとして一汁一菜の器プロジェクトがあります。

避難所から仮設住宅への移動時期において一汁一菜の器の提供を開始します。

阪神大震災ではその仮設住宅以降の生活での孤独さ、生活の豊かさの喪失が問題点とされました。今回、仮設住宅で居住することになる被災された方は津波や家屋倒壊により家財道具を喪失した方がほとんどで思い出深い器も同様に失われています。

器が必要とされる「食」とは人間生活の維持という生きるためのものではなく、何気ない日常の中で生活の豊かさを感じることのできる道具です。

食卓から文化を感じ、生きる活力を生み出してもらいたい。その支えとなる器を制作し希望される各地に届けていきたいと思います。
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一汁一菜の器とは、「七寸皿、飯椀、汁椀、湯呑」を1セットとし、
多用途に利用可能な風呂敷または巾着袋にいれた器セットです。

一汁一菜の器セット

4月ごろから、学生・教員など約100人が器の制作を進めてきました。

被災地の方々のために何ができるか。

そう考えながら作られた一つひとつの器は、とても温かく、優しい気持ちになります。

どの器も、作家の心がつまっています。

まず、6月18日に50セットが宮城県に送られ、今後もこの活動を続けていく予定です。

器を手に取った方々のちからとなることを、切に願っています。

投稿者:入学課 中西