2011年度日本芸能史 授業納め

1月 28日, 2012年
カテゴリー : 過去の情報(~2016.3) 

つい先日後期の授業がスタートしたばかりのように感じていた2011年度公開連続講座『日本芸能史』も、23日が最後の授業となりました。
題材は『淀川三十石船船唄』。
江戸時代、天下の台所「大坂」と都「京都」を結ぶ淀川で、重要な交通手段として活躍した淀川三十石船の船頭さんによって唄われた船唄のひとつです。
講師は淀川三十石船船唄大塚保存会の皆さま。

春秋座の舞台には淀川三十石船が再現されました。乗客にはセンターのスタッフが!

「八幡山から山崎山~♪」「ここは前島お捨の墓~♪」船をすすめるごとに見えてくる淀川の風物を朗々と唄う船頭さんは、現在でいうところのバスガイドさんでしょうか。

枚方へ着くとやってくるのは『くらわんか舟』

「あんころ餅に、ころもん寿司、茶碗酒にごんぼ汁」「ようくらわんのんけ」「くらうなら銭から先じゃ」
食事やお酒を売るこの小船は、商人の乱暴な言い回しが名物で、小説や浮世絵などにも多く登場します。

当時の様子を、寸劇を交えながら分かりやすく、おもしろく見せていただき、締めくくりにふさわしい賑やかな授業となりました!!
今なら電車で1時間弱の大阪-京都間。当時は上り12時間、下り6時間という長旅だったそうです。船唄を聞きながらいく道中は、活気あふれる刺激的なものだったんだろうなぁ。

さて、日本芸能史は2012年度も、第一線で活躍する専門家の方々を講師にお呼びし
バラエティ豊かな授業を繰り広げていきます!!
テーマは『芸能史の中世』。
第1回目の授業は4月9日、諏訪春雄先生による総論です。
詳細はこちら
只今申し込み受付中です!是非チェックしてみてください。

西村