舞台裏からコンニチハ!vol.54

7月 24日, 2012年
カテゴリー : 舞台裏レポート 

祇園祭もいよいよ、本日24日の花傘巡行・環幸祭をもって終了。京都の夏も最高潮に向けてじりじりとその暑さを増しております。
皆さま、くれぐれも熱中症にはご注意下さい!
水分補給・休憩をこまめになさって下さいね。

先日は待望の「マラルメ・プロジェクトⅢ『イジチュール』の夜へ」が上演されました。
お越しいただきました皆さま、ご来場有難うございました。

このシリーズが一回目の上演より、春秋座に勤めさせていただいておりますが、難解なマラルメの世界を様々な表現者・研究者が結集し舞台化する。最初は、どのようになるのか想像もつきませんでした。けれど、実際に上演を拝見してみれば、それぞれの世界が侵略することもなく、共存してまさしくマラルメの「詩」が活き活きと私達の眼前に立ち上がっていました!!!

劇場スタッフとして、仕込から終了後の片付けまで、常にその進行を見届けている訳ですが、出来上がりのプロセスの中で魔法のようなものがかかる一瞬があります。その瞬間、舞台が「命」を持って鼓動をし始めるのです。ただ、まだまだその謎は、私の中で解明されずにおり今回の公演でも知ることは出来ませんでした。

マラルメ・プロジェクトⅢ以後、センター主催公演は少しの間お休みとなります。
7月下旬は、劇場のスタッフ一同で日頃手の届かない部分を清掃したり、メンテナンスを行ったり致します。

また、皆さまにお会い出来る日を心待ちにして。隅々までピカピカにしたいと思います!

井川