琉球舞踊の巻

6月 20日, 2011年
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雨が続きますね…
しかし、梅雨が明けてやってくるのは夏!
夏といえば南の島!
日本の南の島といえば沖縄!
ということで。

本日の日本芸能史“琉球舞踊”。宮城能鳳さんの舞踊と西江喜春さんの唄・三線による実演と茂木仁史先生が解説をお話くださいました。


琉球は中国と日本の二重支配にあり、日本のものでも中国のものでもない琉球独自の文化を創造したんですって。
そしてこちらは、宮城能鳳さんによる実演で、女踊『諸屯(しゅどぅん)』。

女性が失恋によって悶々ともだえる様子からやがて虚ろな諦観が包むまでをしっとり描いています。“琉球舞踊”には賑やかで明るいイメージがありますが、『諸屯』は静かで派手な振りはなく、内に秘めた儚い女心の謡に合わせ踊られておりました。

西江喜春さん(写真右)による「千瀬節」「仲風節」は、茂木先生曰く、まさに“沖縄の『ロミオとジュリエット』のバルコニーでのシーン”のように「あなたの元へ飛んでいきたい」「どうか出てきてください」と唄われているそう。その旋律やリズムが沖縄の浜辺を春秋座に運んできたかのようでした。

なんてステキな…

そして最後は先ほど『諸屯』を踊られた宮城先生と受講生の皆さんで「カチャシー」を。
解説、実演、実技と“琉球舞踊”に深く触れた本日の講座でした。

次回の日本芸能史は、“田原のカッコスリ”です。

ツチヤ