そして、春秋座は首里城となる?!

6月 03日, 2014年
カテゴリー : 過去の公演 

先日の京都は35度を記録したと…梅雨の前にもう夏が来てしまったのでしょうか!?
ハイサイ!ツチヤです。
いよいよ、来週末に開催が迫りました「琉球舞踊と組踊 春秋座公演」!!

5/28には関連レクチャーを開催、当センター所長・天野先生による能の『道成寺』のレクチャーと本学教授・田口先生の歌舞伎『娘道成寺』レクチャー、そして国立劇場おきなわ芸術監督の嘉数道彦さんの組踊レクチャー、そして最後はお三方によるシンポジウムとなり、組踊に関して詳しく知る機会となりました。
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さらに昨日は、沖縄から人間国宝の西江喜春さんと国立劇場おきなわの茂木さんを日本芸能史に講師としてお招きしました。
春秋座では2012年に上演した組踊『手水の縁』を、西江さんの歌三線の実演を交えながら茂木さんが解説。マイクを使わずとも響く西江さんの飴色の声が春秋座を包み、受講生のみなさんはより沖縄の伝統芸能に対する造詣と興味を深めたことと思います!

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そしてそして、日本芸能史の前には、お二人はKBSラジオに出演。西江さんはそちらでも演奏をしてくださり、その三線と歌声が京都全域をも沖縄の音色で包み込んだわけです。

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さて、日本芸能史受講生の方、先日のレクチャーを受けてくださった方、このブログをお読みいただいている方はご存知のように、琉球王朝のおもてなしであった“琉球舞踊”や“組踊”。

昨年、ツチヤは初めて沖縄に伺い、ぜひ琉球王朝を感じてみようと首里城に出かけました!

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ここに冊封使の方々は来ておもてなしを受けたわけですね!

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こんな感じです。

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いまも地謡のみなさんはハチマチを頭にして演奏をされており、まるでその時代に戻ったかのように感じることも。

首里城を訪ね、改めてこの“組踊”は春秋座の雰囲気に合っている感じがしたのはなぜでしょう…ぜひお越しいただき皆様にも感じていただければと思います。

 ところで、『執心鐘入』で使われる特殊な仕掛けがあるあの釣鐘も海を越えて遥々やってくるのですが、関西では初めてとのこと!

沖縄以外の公演では、釣鐘を運べないので略式で演じられることが多く、釣られた鐘からぬっと鬼女が出てくるという演出はできないのだそうです。

それはもう、ますます見逃せませんな!

 ツチヤ