編集長日記〜台湾に来ています。その3
こんばんは。
編集長です。
台湾に来て、今日であっという間に4日が過ぎました。
今回いつもと違って感じていること。
「なんだろう?今回は、すごく早い気がする」
「なんだろう?今回は、台湾に出張に来ているような、でも『どこでもドア』で夜は日本にいるような」
なぜ、そう思うのか、今日になって気がつきました。
そう、こっちに来てから、高校での仕事を終えて、夜の食事をしに出かけて以降は、
ホテルでずっと仕事をしているから。
しかも、毎日睡眠時間が2時間ほど。
今日も、いったんこちらの時間で19時(時差があるので、日本だと20時ね)にホテルに戻って、
一緒に行っている村上先生に、
「先生、すみません。これからちょっと急ぎの仕事をいくつか片付けるので、食事は1時間後で良いですか?」
と伝え、それから1時間。
送ったメールは、30件。
わずかの時間に、ぶわーっと日本での仕事モードに切り替えて仕事をしているから、
上に書いたような気分になるんだなぁと気がつきました。
とこれまで書いたことで、何を伝えたいか。
そう、編集長は、日本を離れても、受験生のために仕事をしているということです。
というわけで、この下から出て来るものを見ても、
「うわっ!なんだ美味しいものばかり食べて!」
と思わないでください。
その長い前フリなのでございます。
それではいってみよう!「編集長の台湾おいしいもの紀行!」
昨日の昼ご飯に食べたのは、

初日にも食べたけど、やっぱりまた食べたくなって、小龍包。
あのジューシーなスープが溢れ出す感じって、
日本でなかなか食べられないのはなぜだろう?
そのお店は、麺と包の店だったので、

焼き餃子みたいなものも食べました。
日本で食べるものとは少し形が違って、細長い。
こっちではあまり焼き餃子みたいなものを見なかったので、新鮮な感じ。
それに、ちょっと味が違うんだよね。
こんな器で出てきました(笑)
でも、日本語で書かれているけど、観光客の人が行くようなお店じゃないのよ。
周りのお客さん、みんな台湾の人だったし。
そして、今日の昼ご飯に行った店は、美術館の近くのお店。
公園のそばで、すごく雰囲気が良いんだけど、
お店の中に入ると、こんな感じで。

いすがブランコになっているんです。
これを外から見て、「気になる」と言った村上先生の一言でこのお店に。
ブランコに揺れる村上先生とアテンドしてくれている張さん。
仕事仲間3人ではなく、恋する2人で来たら、幸せなひとときかもしれません。
これが、仕事仲間3人で来ると……
ブランコが揺れて、気持ち悪い……
さらに、揺れるたびに前後するからテーブルにくっついたり、離れたりするから食べづらい……
そのお店で食べたのは、

ちょっとオシャレな鶏肉をカリッと焼いてごはんに載せたもの(名前忘れた)
美味しいんだけど、ご飯にふりかけがふってあるのよ、これ。
ふりかけが日本を妙に思い出させるのでした。
こうやって書くと最初に書いた前フリをみんな忘れている頃だろうからね。
ちゃんと、仕事をしていますからね。

今回は、キャラクターデザイン学科の村上聡先生と一緒にこちらの高校で授業をしています。
台湾担当の編集長は、もう何度も来ている高校なので、どこに行っても先生と顔なじみ。
再会したときの皆さんの笑顔の出迎えに、国を越えた交流の喜びを感じます。
今回も、私たちが行くということで、
授業を受けたいという希望者が多かったようで、仕方なく各クラスから数名ずつに限定してこの授業を受けているんだとか。

「本当は、3学年で1,000人いるみんなに受けさせたい」とおっしゃっていました。
芸術大学の授業って、教員と学生の距離感が近いから、
1,000人対象の授業なんて、シンポジウムか特別講演かぐらいだもんね。
これまでにも書いたけど、台湾の高校生は本当に元気です。
シャイな側面はあるんだけど、目がキラキラしている。
それって、すごく大切なことなんだよね。
特に、今日行った台湾中部の都市は、台北よりもそれを強く感じます。
村上先生の仕事の話や大切なポイントも、
みんなまっすぐな目で聞いているのが印象的。
先生は、思わず「日本に連れて帰りたい!」というほど。
今日行った高校は、いつも思うのだけど、本当に良い教育をしているんだよね。
日本の美術高校のうち、果たしてどこまでが同じ水準で指導できているかな?
と近年の日本の置かれている状況とどうしても比較してしまいます。
とくに、真ん中の張先生は、本当に良い指導者だといつ会っても感じます。
言葉の壁はあっても、考えていることは私たちと同じで、美術教育のあり方は互いに共感。
良い教育を少しでもしたい、という思いから、
「セルアニメ」を描くときに使う台も、こんな風に揃えているんです。
「えっ?それが」と思ったかもしれないけど、
この台って、すごく高いのよ。
もっと簡易なもので、2万円強ぐらい。
このクラスだと5万円ぐらいする。
高校教育の限られた実習費・設備費では到底まかなえない。
普通だったら、ここで諦めるよね。
「設備にお金がかかるから、ここは諦めるしかない」って。
でも、張先生は違って、台を自分でデザインして、それを安く作ってくれる会社を探して作ってもらったんだって。
すると、1台6,000円ぐらいでできる。
すると、同じ値段で10台分買えるから、十分に教育できる。
というのも、張先生は、村上先生と同じ考え方で、
「アニメーションを体験させようとすると、今はデジタルでPCのアプリケーションを使えば、誰でもそこそこのものはできてしまう。でも、この子たちに、今それをさせるべきではない。今は、手で描く、自分の身体の感覚でモノを作る。それをとにかく徹底させて、大学に進学した先に、少しずつそのツールを覚えていけば良い」
うーん、共感。
これを読んでいるみんなもそうなんだよ。
今は、パソコンがあるし、どんどん便利なツールが安い値段で提供されている。
すると、誰でも「良さそうなもの」は簡単に作れてしまう。
すると、どこかで、「できるような気に」なっちゃうんだよね。
でも、それは吹けば飛ぶような、薄っぺらいもので、「良さそうな」からは抜け出せない。
そこに、深みや奥行き、幅を感じさせるのは、
実は自分の身体感覚の中に徹底して取り込んだ基本的なスキルなのよ。
それを徹底してやっている子のほうが、伸びしろが多い。
「ツール」は、あくまで「道具」でしかないということ。
それを使うのは、みんな自身なんだからね。
まず、磨いておくのは、なんであるべきか。
もう一度考えておこう!
こちらの生徒はみんな元気で、線も美しい良い絵を描くのよ。
ちょっと他の教室を見ても、ベーシックなことをしっかり指導されている。
張先生と話していると、「教育って、人と、その人が生み出す環境なんだな」と改めて感じる編集長なのです。
台湾にも、同じ気持ちでいてくれる先生がいると、「がんばろう!」って思いになりますね。
授業が終わると、こんな感じです。

人だかりの中央にいるのが、村上先生。
生徒にサインを求められています。
サインの後は、写真撮影会が始まります。

ちなみに、この写真撮影のとき、
女の子たちが、「ハァ…」と嘆息をもらすのね。
「何?」と聞いたら、「好的香気!」だって。
そうです。編集長は、甘い香りのする男なのです。
でも、なんだろう……
こうやって目線を入れると、そんなさわやかさは微塵も感じられず、
台湾の女子高生に囲まれて、鼻の下を伸ばしている人にしか見えない……
とまぁ、こんな風に、みんなのサイン攻めや写真撮影はずっと続くのです。
このブログを読んでいる他の大学の人から聞いた話。
編集長のこの台湾の記事を読み、
「京都造形芸大の吉田という男はいったい何者なんだ!?」
と騒然となったとか。
まっ、日本で言うなら、嵐。
韓国で言うなら、東方神起。
台湾で言うなら、F4。
アメリカで言うなら、backstreetboysみたいなもんですよ。
そう、編集長は、そんな男です。
そして、そうやっていつも自分で言う男です。
結局、彼女たちは、「ワァ!ワァ!」と競うように、編集長たちの荷物を手に手に、
校門まで一緒に送ってくれたのでした。

ちなみに、「ワァ!ワァ!」と言っていたのは、
「我!我!」と文字通り、「私よ、私よ!」と荷物の取り合いをしていたのでした。
そんな彼女たちを見ながら、
生徒の元気さの違いってどこから来るのか?
それをずっと考えています。
もちろん、海外から来ているということを考慮したとしても、
それだけでは片付けられない日本との違い。
台湾に来て、編集長なりの仮説を考えました。
それはまた今度。
投稿者:入学広報課 吉田
投稿日: 3月 11th, 2010 カテゴリー: 8編集長日記シリーズ.

