2016.01.21
- 展覧会
- 首都圏
どこにもない新しい場所
-Nowhere but Somewhere New-
2016. 01/19 (火)
2016. 02/21 (日)
10:00
21:00
【月~土】午前10 時~午後9 時【日・祝休日】午前10 時~午後8 時 ● 2 月11 日(木・祝)は午後9 時まで ● 2 月15 日(月)・17 日(水)は、午後8 時まで
西武渋谷店B館8階=美術画廊
〒150-8330 東京都渋谷区宇田川町21-1
MAP
鬼頭健吾准教授のディレクションによるグループ展です。
(以下、フライヤー記載情報より)
---------------------------
思考の旅に出かけよう。この展覧会は思考をここではない何処かへ旅立たせる試
である。この旅はただの自分探しや現実逃避ではない。人間の起源であり最後の砦でも
ある想像力を取り戻すための決死の遊覧となるはずだ。
展覧会タイトル『どこにもない新しい場所』はイギリスの思想家トマス・モアによる
1516年の著書『ユートピア』から来ている。16世紀前半は新大陸の発見にヨーロッパ
全体が沸いていた時であり、過渡期の社会状況の中この著書はうまれた。後にユートピア
文学と分類され全体主義を予兆させるものとして批判の対象となる事もあるが、モアの
狙いは友人への手紙からも読み取れるように、ユートピア思想を現実社会に持ち込み
全体主義へ牽引することではなかった。モアはユートピア共和国という架空の島国を
想像し、その国の人々の暮らしと当時のイギリス社会の悲惨な現状とをユーモアを持って
対比させる事で、直接的な社会批判や思想活動ではなく一つの文学として提出したの
である。
英語タイトルをモアの『Utopia』を直接用いず『Nowhere but Somewhere New』と
した。これは過去のユートピアへの回顧ではなく、更なる新しい場所の探索へ乗り出す
意思を表すためだ。理想の作品を目指し、アーティストは時間や空間を飛び越え常に
新しい境地へ向かい旅をする。それは岡本太郎が著書「今日の芸術」の中で言う
ように『失われた自分を回復するためのもっとも純粋で、猛烈な営み。』であり、
『自分は全人間である、ということを、象徴的に自分の姿の上にあらわす。』行為、
言うなれば、人であることの確認の行為なのだ。
理想と現実が大きく乖離し、あきらめと不安が広く社会を覆っているこの時代に、
今一度、想像力を持った思考を取り戻すため、旅へ出かけよう。
どこにもない新しい場所へ。
参照文献
「ユートピア」 トマス・モア著 訳 平井正穂 岩波書店 1994年
「岡本太郎の宇宙1 対極と爆発」 岡本太郎著 山下裕二 椹木野衣 平野暁臣 編集ちくま学芸文庫 2011年
【参加作家】
飯沼 英樹
池田 光弘
薄久保 香
大庭 大介
大西 伸明
カナイ サワコ
鬼頭 健吾
木元 景子
小金沢 健人
鈴木 ヒラク
武田 諭
多田 圭佑
中村 萌
馬場 晋作
パラモデル
増田 佳江
村山 伸彦
鬼頭健吾× 鈴木芳雄トークイベント〈観覧無料〉
B 館8 階=特設会場■2 月7 日(日)14 時~15 時
鈴木芳雄(すずき・よしお)
編集者/美術ジャーナリスト。雑誌『ブルータス』副編集長時代から世界各地で取材し、美術特集を多く
手がける。愛知県立芸術大学客員教授。
企画協力: rin art association
(以下、フライヤー記載情報より)
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思考の旅に出かけよう。この展覧会は思考をここではない何処かへ旅立たせる試
である。この旅はただの自分探しや現実逃避ではない。人間の起源であり最後の砦でも
ある想像力を取り戻すための決死の遊覧となるはずだ。
展覧会タイトル『どこにもない新しい場所』はイギリスの思想家トマス・モアによる
1516年の著書『ユートピア』から来ている。16世紀前半は新大陸の発見にヨーロッパ
全体が沸いていた時であり、過渡期の社会状況の中この著書はうまれた。後にユートピア
文学と分類され全体主義を予兆させるものとして批判の対象となる事もあるが、モアの
狙いは友人への手紙からも読み取れるように、ユートピア思想を現実社会に持ち込み
全体主義へ牽引することではなかった。モアはユートピア共和国という架空の島国を
想像し、その国の人々の暮らしと当時のイギリス社会の悲惨な現状とをユーモアを持って
対比させる事で、直接的な社会批判や思想活動ではなく一つの文学として提出したの
である。
英語タイトルをモアの『Utopia』を直接用いず『Nowhere but Somewhere New』と
した。これは過去のユートピアへの回顧ではなく、更なる新しい場所の探索へ乗り出す
意思を表すためだ。理想の作品を目指し、アーティストは時間や空間を飛び越え常に
新しい境地へ向かい旅をする。それは岡本太郎が著書「今日の芸術」の中で言う
ように『失われた自分を回復するためのもっとも純粋で、猛烈な営み。』であり、
『自分は全人間である、ということを、象徴的に自分の姿の上にあらわす。』行為、
言うなれば、人であることの確認の行為なのだ。
理想と現実が大きく乖離し、あきらめと不安が広く社会を覆っているこの時代に、
今一度、想像力を持った思考を取り戻すため、旅へ出かけよう。
どこにもない新しい場所へ。
参照文献
「ユートピア」 トマス・モア著 訳 平井正穂 岩波書店 1994年
「岡本太郎の宇宙1 対極と爆発」 岡本太郎著 山下裕二 椹木野衣 平野暁臣 編集ちくま学芸文庫 2011年
【参加作家】
飯沼 英樹
池田 光弘
薄久保 香
大庭 大介
大西 伸明
カナイ サワコ
鬼頭 健吾
木元 景子
小金沢 健人
鈴木 ヒラク
武田 諭
多田 圭佑
中村 萌
馬場 晋作
パラモデル
増田 佳江
村山 伸彦
鬼頭健吾× 鈴木芳雄トークイベント〈観覧無料〉
B 館8 階=特設会場■2 月7 日(日)14 時~15 時
鈴木芳雄(すずき・よしお)
編集者/美術ジャーナリスト。雑誌『ブルータス』副編集長時代から世界各地で取材し、美術特集を多く
手がける。愛知県立芸術大学客員教授。
企画協力: rin art association
費用 | - |
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定員 | - |
申込方法 | - |
主催 | 西武渋谷店 |
お問合せ | 03(3462)0111 代表 |
関連在学生 | 中村萌(大学院修士課程芸術表現専攻ペインティング領域・油画2年) |
URL | https://www.sogo-seibu.jp/shibuya/topics/?tenpo_id=020&topic_id=299 http://www.kyoto-art.ac.jp/graduate/ |
関連教員 | 鬼頭健吾(大学院芸術研究科准教授) 大庭大介(大学院芸術研究科准教授) 薄久保香(美術工芸学科油画コース非常勤講師) |