2016.10.12
- 講座・講演
- 近畿圏
ULTRA X HAPS TALK 004 『全体を形づくるいくつかのパーツについて』
Eungie Joo (ウンジー・ジュー)〔第五回安養パブリック・アート・プロジェクト(APAP5)芸術監督(韓国、安養市)〕
2016. 11/08 (火)
19:00
20:30
キャンパスプラザ京都 4階 第3講義室
京都市下京区西洞院通塩小路下る東塩小路町939
MAP
ULTRA X HAPS TALK 004 『全体を形づくるいくつかのパーツについて』
Eungie Joo (ウンジー・ジュー)〔第五回安養パブリック・アート・プロジェクト(APAP5)芸術監督(韓国、安養市)〕
これまで数多くの国際展に携わってきたウンジー・ジュー。今回のトークでは、その経験をもとに、コミュニケーション、コラボレーション、フレンドシップそしてコミュニティを繋ぐ要素を紐解きます。とりわけ、ニューミュージアム・トリエンナーレ「統治不能なもの」(2012年)、第12回シャルジャ・ビエンナーレ「過去、現在、可能なもの」(2015年)に焦点をあてながら、リサーチと企画の極意、そしてキュレーターとしての原則を明らかにします。そして、現代文化と想像力をめぐる広範な対話の中で、異なる文脈から派生する芸術実践をどのように位置づけることができるのか、その実態を探ります。
* 英日逐次通訳あり
◎略歴
第五回安養パブリック・アート・プロジェクト(APAP5)(韓国京畿道安養市、2016年10月15日開幕)芸術監督。これまでの主な経歴に、第12回シャルジャ・ビエンナーレ「過去、現在、可能なもの」(アラブ首長国連邦、2015年)キュレータ、イニョチン・インスティテュート(ブルマジーニョ、ブラジル)芸術文化プログラムディレクター。2007年から2014年には、ニューミュージアム(ニューヨーク)にて、キース・へリング・ディレクター兼教育・パブリックプログラムのキュレーターを務め、「ミュージアム・アズ・ハブ」プログラムを主宰。アントン・ヴィドクルによる月次セミナー「ナイトスクール」(2008年~2009年)の企画、96か国から400を超えるインディペンデント・アート・スペースを紹介した『アートスペース名鑑』(2012年)の編集などに従事する。その他の主なキュレーションに、ニューミュージアム・トリエンナーレ「統治不能なもの」(2012年)、第53回ヴェネチア・ビエンナーレ韓国館「濃縮-ヤン・ヘギュ」展(2009年)。2003年から2007年にかけては、REDCAT(ロサンゼルス)にて、ギャラリーの設立およびマーク・ブラッドフォード、キム・ソラ、ダミアン・オルテガ、篠田太郎、カラ・ウォーカーの新作コミッションに携わる。カリフォルニア大学バークレー校民族研究学科博士号取得。
***
ULTRA X HAPS TALK <現代アートで京都と世界をつなぐ>
現代アートを取り巻く環境は、この数十年で飛躍的に複雑化し、そのなかでアーティストとしてグローバルに活躍する道を模索することは容易ではありません。世界各地で同時多発的に生産される芸術の概況を把握することは、もはや不可能といって良いでしょう。とりわけ、経済成長と近代化の進む近隣アジア諸国では、新しい美術館の創設やアートフェア、国際展の隆盛など発表の機会も拡大し、世界からこの地域に向けられた注目も高まっていますが、すでにアートを取り巻くインスティテューションとしては整備を終えた感もある日本では、むしろ制度化の再考、アーティストの社会的役割、グローバルなネットワーク構築などが改めて問われているといえるでしょう。
京都では、多くの芸術系大学から毎年新しいアーティストが輩出されていますが、日本の伝統文化の中心地でもある街から、このように複雑化した現代アートの世界と、今日、どのようなつながりを見出すことができるのでしょうか? 京都造形芸術大学とHAPS共催による「ULTRA×HAPS TALK」では、世界各地で活躍するアーティスト、キュレーター、コレクター、研究者、ギャラリストなどを招聘し、対話を積み重ねていくことで、世界を実感し、理解を深めていきたいと考えています。
① ULTRA×HAPS TALKは、若手芸術家を応援する東山アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)の「キュレーター招聘プログラム」の一環です。
② ULTRAは、超越的なクリエイティビティを求める京都造形芸術大学の「ウルトラファクトリー」に倣っています。
③ 京都造形芸術大学では、京都を拠点に現代アート界でグローバルな活躍をめざすアーティストの育成機関を将来に見据えています。
<写真>
Research session for *XYZ* (2015) by Eduardo Navarro with students from Sharjah Al Hemam Training Centre, 2014.
Commissioned by Sharjah Biennial 12: “The past, the present, the possible."
Courtesy Sharjah Art Foundation.
Photo: Alfredo Rubio.
Eungie Joo (ウンジー・ジュー)〔第五回安養パブリック・アート・プロジェクト(APAP5)芸術監督(韓国、安養市)〕
これまで数多くの国際展に携わってきたウンジー・ジュー。今回のトークでは、その経験をもとに、コミュニケーション、コラボレーション、フレンドシップそしてコミュニティを繋ぐ要素を紐解きます。とりわけ、ニューミュージアム・トリエンナーレ「統治不能なもの」(2012年)、第12回シャルジャ・ビエンナーレ「過去、現在、可能なもの」(2015年)に焦点をあてながら、リサーチと企画の極意、そしてキュレーターとしての原則を明らかにします。そして、現代文化と想像力をめぐる広範な対話の中で、異なる文脈から派生する芸術実践をどのように位置づけることができるのか、その実態を探ります。
* 英日逐次通訳あり
◎略歴
第五回安養パブリック・アート・プロジェクト(APAP5)(韓国京畿道安養市、2016年10月15日開幕)芸術監督。これまでの主な経歴に、第12回シャルジャ・ビエンナーレ「過去、現在、可能なもの」(アラブ首長国連邦、2015年)キュレータ、イニョチン・インスティテュート(ブルマジーニョ、ブラジル)芸術文化プログラムディレクター。2007年から2014年には、ニューミュージアム(ニューヨーク)にて、キース・へリング・ディレクター兼教育・パブリックプログラムのキュレーターを務め、「ミュージアム・アズ・ハブ」プログラムを主宰。アントン・ヴィドクルによる月次セミナー「ナイトスクール」(2008年~2009年)の企画、96か国から400を超えるインディペンデント・アート・スペースを紹介した『アートスペース名鑑』(2012年)の編集などに従事する。その他の主なキュレーションに、ニューミュージアム・トリエンナーレ「統治不能なもの」(2012年)、第53回ヴェネチア・ビエンナーレ韓国館「濃縮-ヤン・ヘギュ」展(2009年)。2003年から2007年にかけては、REDCAT(ロサンゼルス)にて、ギャラリーの設立およびマーク・ブラッドフォード、キム・ソラ、ダミアン・オルテガ、篠田太郎、カラ・ウォーカーの新作コミッションに携わる。カリフォルニア大学バークレー校民族研究学科博士号取得。
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ULTRA X HAPS TALK <現代アートで京都と世界をつなぐ>
現代アートを取り巻く環境は、この数十年で飛躍的に複雑化し、そのなかでアーティストとしてグローバルに活躍する道を模索することは容易ではありません。世界各地で同時多発的に生産される芸術の概況を把握することは、もはや不可能といって良いでしょう。とりわけ、経済成長と近代化の進む近隣アジア諸国では、新しい美術館の創設やアートフェア、国際展の隆盛など発表の機会も拡大し、世界からこの地域に向けられた注目も高まっていますが、すでにアートを取り巻くインスティテューションとしては整備を終えた感もある日本では、むしろ制度化の再考、アーティストの社会的役割、グローバルなネットワーク構築などが改めて問われているといえるでしょう。
京都では、多くの芸術系大学から毎年新しいアーティストが輩出されていますが、日本の伝統文化の中心地でもある街から、このように複雑化した現代アートの世界と、今日、どのようなつながりを見出すことができるのでしょうか? 京都造形芸術大学とHAPS共催による「ULTRA×HAPS TALK」では、世界各地で活躍するアーティスト、キュレーター、コレクター、研究者、ギャラリストなどを招聘し、対話を積み重ねていくことで、世界を実感し、理解を深めていきたいと考えています。
① ULTRA×HAPS TALKは、若手芸術家を応援する東山アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)の「キュレーター招聘プログラム」の一環です。
② ULTRAは、超越的なクリエイティビティを求める京都造形芸術大学の「ウルトラファクトリー」に倣っています。
③ 京都造形芸術大学では、京都を拠点に現代アート界でグローバルな活躍をめざすアーティストの育成機関を将来に見据えています。
<写真>
Research session for *XYZ* (2015) by Eduardo Navarro with students from Sharjah Al Hemam Training Centre, 2014.
Commissioned by Sharjah Biennial 12: “The past, the present, the possible."
Courtesy Sharjah Art Foundation.
Photo: Alfredo Rubio.
費用 | 無料 |
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定員 | 100名 |
申込方法 | ①氏名、②人数、③連絡先電話番号あるいはメールアドレス、④ご職業(学生の場合は大学名)、⑤申し込み回(004)を明記の上 ULTRA_HAPS@office.kyoto-art.ac.jp 宛お申込ください |
主催 | 京都造形芸術大学大学院、HAPS(東山アーティスツ・プレイスメント・サービス) |
お問合せ | ULTRA_HAPS@office.kyoto-art.ac.jp |
関連教員 | 片岡真実(大学院芸術研究科 教授)〔企画〕 |