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2017.01.16

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ULTRA X HAPS TALK 006 「世界が変わると、芸術は変わるのか?」

2017. 01/17 (火)

19:00

20:30

瓜生山キャンパス 智勇館1階

MAP
片岡真実(京都造形芸術大学大学院芸術研究科 教授/森美術館チーフ・キュレーター)
「世界が変わると、芸術は変わるのか?」


1990年代以降、現代アートはさまざまな方向に拡大してきました。特定の方向性が見えなくなったとも言えますが、そのなかでもいくつかの主要な動向として、パフォーマンス・アートの再評価、参加型アートやソーシャリー・エンゲージド・アートへの注目、アートマーケットと連動した戦後美術の再訪といった動きを観察することができます。その背景に、私たちはどのような世界の政治的、経済的、社会的な変化を読み取ることができるのでしょうか?本講演では、近年の現代アートのグローバルな動向と世界の大きな変化との関係を探ります。

◎略歴
森美術館チーフ・キュレーター。ニッセイ基礎研究所都市開発部、東京オペラシティアートギャラリー・チーフキュレーターを経て、2003年より現職。2007から2009年はヘイワード・ギャラリー(ロンドン)にて、インターナショナル・キュレーターを兼務。第9回光州ビエンナーレ(2012年)共同芸術監督、CIMAM(国際美術館会議)理事(2014-年)などを務める。現在、2018年の第21回シドニー・ビエンナーレ芸術監督。日本及びアジアの現代アートを中心に企画・執筆・講演等多数。2016年度より、京都造形芸術大学大学院教授。


※ トークは日本語で行われ通訳は入りません。


***

ULTRA X HAPS TALK <現代アートで京都と世界をつなぐ>

現代アートを取り巻く環境は、この数十年で飛躍的に複雑化し、そのなかでアーティストとしてグローバルに活躍する道を模索することは容易ではありません。世界各地で同時多発的に生産される芸術の概況を把握することは、もはや不可能といって良いでしょう。とりわけ、経済成長と近代化の進む近隣アジア諸国では、新しい美術館の創設やアートフェア、国際展の隆盛など発表の機会も拡大し、世界からこの地域に向けられた注目も高まっていますが、すでにアートを取り巻くインスティテューションとしては整備を終えた感もある日本では、むしろ制度化の再考、アーティストの社会的役割、グローバルなネットワーク構築などが改めて問われているといえるでしょう。
 京都では、多くの芸術系大学から毎年新しいアーティストが輩出されていますが、日本の伝統文化の中心地でもある街から、このように複雑化した現代アートの世界と、今日、どのようなつながりを見出すことができるのでしょうか? 京都造形芸術大学とHAPS共催による「ULTRA×HAPS TALK」では、世界各地で活躍するアーティスト、キュレーター、コレクター、研究者、ギャラリストなどを招聘し、対話を積み重ねていくことで、世界を実感し、理解を深めていきたいと考えています。

① ULTRA×HAPS TALKは、若手芸術家を応援する東山アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)の「キュレーター招聘プログラム」の一環です。
② ULTRAは、超越的なクリエイティビティを求める京都造形芸術大学の「ウルトラファクトリー」に倣っています。
③ 京都造形芸術大学では、京都を拠点に現代アート界でグローバルな活躍をめざすアーティストの育成機関を将来に見据えています。


<写真1>
Anne Imhof, Angst II, Berlin, September 2016

<写真2>
Jompet Kuswidananto, After Voices at Sherman Contemporary Art Foundation, Sydney 2016

<写真3>
Marina Abramovic, Phythm 0, 1974, from Tate Modern display in 2016
費用 無料
定員 100名
申込方法 ①氏名、②人数、③連絡先電話番号あるいはメールアドレス、④ご職業(学生の場合は大学名)を明記の上、ULTRA_HAPS@office.kyoto-art.ac.jp 宛お申し込みください。
主催 京都造形芸術大学大学院、東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)
お問合せ ULTRA_HAPS@office.kyoto-art.ac.jp
関連教員 片岡真実(大学院芸術研究科 教授)〔企画〕
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