2017.11.29
- 映像・舞台
- 近畿圏
2017年度 共同研究プロジェクト「ダンスの創造的行為を巡って」
ゆるやかに振動する思想と劇場~筒井潤と4人のダンサーによる験(ため)しごと
2017. 12/23 (土)
14:00
16:00
終了時間は目安です。詳細はウェブページをご確認ください。
瓜生山キャンパス 京都芸術劇場 春秋座
京都造形芸術大学舞台芸術研究センターが文部科学省に認定されて設置している研究機関〈舞台芸術作品の創造・受容のための領域横断的・実践的研究拠点〉では、一昨年度からの継続的テーマ研究である「ダンスの創造的行為を巡って」にて2017年度、劇団dracom主宰の演出家、筒井潤さんを共同研究者として、また関西の4名のダンサーを研究協力者として、2018年度の春秋座公演に向けた研究会及び劇場上演実験を行います。
‐企画について‐
筒井さん演出のdracom公演『ソコナイ図』『今日の判定』を観劇し、底知れない(まさしくソコノナイ)印象持ちました。時間と空間がどこまでも伸びていくような、今とか明日とかいうものが見えなくなるような感覚であり、生きている場所を裏返されたような感覚でした。芝居を成り立たせているからだの置き方、時間の配分、関西弁のイントネーションでありながら、独自のリズムを持って歌われるような俳優達の台詞。これらが重なりあって場を創りだしていたのですが、作品の面白さと同時に、これは、ひとつの「方法論」の発見ではないかという意識が立ち上がってきました。そのことにとても興味を引かれました。
筒井さんはダンスの作品にも多く関わって来ています。
今回の上演実験で劇場という固い空間と、強靭ですが柔らかい筒井さんの思想が、ダンサーの身体とともにどのように作動するか、楽しみにしたいと思います。
研究代表者:山田せつ子(京都造形芸術大学舞台芸術研究センター主任研究員/ダンサー・コレオグラファー)
‐制作について‐
ダンスにおける「身体」という言葉の移ろいをどう捉えれば良いのかと演劇を志す私はずっと悩まされてきた。ダンスを批評するに当たって多用され過ぎたが故に、言葉としての「身体」が宙吊りになっていると私は感じていた。しかし最近は少し状況が変わってきているように思える。「身体」は腰を据え始めているのではないだろうか。それは一方でダンスを語る際に「ダンス」という言葉自体が宙に吊られているように見えるからだ。私個人の中で起きている変化なのか、時代の変化なのかは定かではない。この要因は義務教育でヒップホップが必修となり、そして間もなく「道徳」が教科化されるという流れと関係があるのかもしれない。あるいは劇場という制度から離れたところの踊りに着目する昨今の傾向とも無関係ではないかもしれない。
この機会に身体ととことん付き合い、それが結果として「ダンス」を少しでも引き摺り下ろすことになれば幸いである。
筒井潤(演出家・劇作家/公演芸術集団dracomリーダー)
‐上演実験の概要‐
この上演実験は2018年度の本公演に向けたワークインプログレスとして公開します。
詳細は共同利用・共同研究拠点のウェブページをご覧ください。
主催:2017年度 共同研究プロジェクト「ダンスの創造的行為を巡って」研究代表者 山田せつ子(本研究はJSPS科研費 JP17H00910の助成を受けたものです)
‐企画について‐
筒井さん演出のdracom公演『ソコナイ図』『今日の判定』を観劇し、底知れない(まさしくソコノナイ)印象持ちました。時間と空間がどこまでも伸びていくような、今とか明日とかいうものが見えなくなるような感覚であり、生きている場所を裏返されたような感覚でした。芝居を成り立たせているからだの置き方、時間の配分、関西弁のイントネーションでありながら、独自のリズムを持って歌われるような俳優達の台詞。これらが重なりあって場を創りだしていたのですが、作品の面白さと同時に、これは、ひとつの「方法論」の発見ではないかという意識が立ち上がってきました。そのことにとても興味を引かれました。
筒井さんはダンスの作品にも多く関わって来ています。
今回の上演実験で劇場という固い空間と、強靭ですが柔らかい筒井さんの思想が、ダンサーの身体とともにどのように作動するか、楽しみにしたいと思います。
研究代表者:山田せつ子(京都造形芸術大学舞台芸術研究センター主任研究員/ダンサー・コレオグラファー)
‐制作について‐
ダンスにおける「身体」という言葉の移ろいをどう捉えれば良いのかと演劇を志す私はずっと悩まされてきた。ダンスを批評するに当たって多用され過ぎたが故に、言葉としての「身体」が宙吊りになっていると私は感じていた。しかし最近は少し状況が変わってきているように思える。「身体」は腰を据え始めているのではないだろうか。それは一方でダンスを語る際に「ダンス」という言葉自体が宙に吊られているように見えるからだ。私個人の中で起きている変化なのか、時代の変化なのかは定かではない。この要因は義務教育でヒップホップが必修となり、そして間もなく「道徳」が教科化されるという流れと関係があるのかもしれない。あるいは劇場という制度から離れたところの踊りに着目する昨今の傾向とも無関係ではないかもしれない。
この機会に身体ととことん付き合い、それが結果として「ダンス」を少しでも引き摺り下ろすことになれば幸いである。
筒井潤(演出家・劇作家/公演芸術集団dracomリーダー)
‐上演実験の概要‐
この上演実験は2018年度の本公演に向けたワークインプログレスとして公開します。
詳細は共同利用・共同研究拠点のウェブページをご覧ください。
主催:2017年度 共同研究プロジェクト「ダンスの創造的行為を巡って」研究代表者 山田せつ子(本研究はJSPS科研費 JP17H00910の助成を受けたものです)
費用 | 無料・要事前予約 |
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定員 | 50名程度 |
申込方法 | https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc15_e0-5h-6n2eDCBncBBqchY0euYCsuPK1pa5o08Y8VqTng/viewform |
主催 | 2017年度 共同研究プロジェクト「ダンスの創造的行為を巡って」研究代表者 山田せつ子 |
お問合せ | 舞台芸術研究センター共同利用・共同研究拠点事務局 075-791-9144(平日10時‐17時) |
URL | http://www.k-pac.org/kyoten/guide/20171223/ |
関連卒業生 | 倉田翠(映像・舞台芸術学科2009年度卒業)、松尾恵美(舞台芸術学科2009年度卒業) |
関連教員 | 山田せつ子(舞台芸術研究センター主任研究員) |