2013年度京都造形芸術大学 卒業制作展で、SCAI THE BATHHOUSE賞を受賞した平松実紗さん(総合造形コース)と田辺真弓さん(大学院芸術研究専攻 修士課程)による２人展『ポリモーフィック』が東京・台東区のSCAI THE BATHHOUSEで7月11日から開催されます。



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(下記、HPより転載)

「ポリモーフィック」は、同一の組成から多様な形態を生むことを意味します。
ここでは、ひとつの制作主題が、時間による変形・変質を介して、多様なメディウムに展開するインスタレーションを示唆しています。

平松実紗は、ゴミや残飯、フィクショナルな死を連想させる演劇的なインスタレーションを通じて、存在から吐き出されるグロテスクな側面に向き合います。田辺真弓は、疲労したからだの重さをふいに気づかせてくれるめまいの体験を手がかりに、蜜蝋やワセリンなど時とともに溶解する素材を用いた彫刻空間を創り出します。希薄化する身体感覚を呼び覚ます両作家の試みは、マテリアルの溶解と腐朽といった対照的な主題に取り組みながら、時間という不可知なエージェントにその変形を委ねています。

＊SCAI THE BATH HOUSE＊
200年の歴史を持つ由緒ある銭湯「柏湯」を改装し、1993年にオープンした現代美術ギャラリー。
最先鋭の日本のアーティストを世界に向けて発信すると同時に、日本ではまだ知られていない海外の優れた作家を積極的に紹介している。

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平松さんと田辺さんは今年度の「ULTRA AWARD 2014」の作家としても選出されており、
10月11日（土）～11月3日（月・祝）までARTZONE（三条）にて展覧会をおこない、作品を発表する予定です。


〔写真左 / 平松実紗《延命措置》2014年〕
〔写真中央 / 田辺真弓《めまい Vertigo》2014年〕
〔写真右 / 2013年度卒業制作展　審査会の様子　撮影:表 恒匡〕