あなたよりも、あなたとわたしと一つにしても。

居留守は今年秋に、『villa agatha』の改正版『あなたよりも、あなたとわたしと一つにしても。』の制作を行います。
〈欲しいわ、あなたの目、欲しい。〉
〈そう。でも、この目はどうなる。見るものがあるの？あなたが居なくなってしまったら？〉
マルグリット・デュラスの戯曲《アガタ》、フランシス・ベイコンのインタヴュ‒集
《肉への慈悲》、デッサンの教則本《デッサンの眼とことば》を使い複雑な世界の知覚のあり方を探ります。

【居留守】…山崎恭子を中心としたユニット、その作品は複数のテクストをコラージュする事で重層的な空間を作りあげている。2011年京都造形芸術大学舞台芸術学科学科長賞受賞。
tumblr : http://irusu-kyoto.tumblr.com/
twitter：@irusunokarada

【日時】
2014年
11月28日（金）19：00
　　 29日（土）14:00 / 19:00
　　 30日（日）14:00

※開場は開演の20分前
【会場】アトリエ劇研
〒606-0856
京都市左京区下鴨塚本町1

【料金】
一般2,000円 / U25 1,800円
（当日プラス300円）
※U25チケットご利用の方は身分証明できるものを受付にてご呈示していただきます。
【チケット取扱】10月1日より発売
https://ticket.corich.jp/apply/58926/　
web予約フォームよりご予約ください。




【使用テクスト】
アガタ　（マルグリット・デュラス著）
肉への慈悲　（ヴィット・シルヴェスター / フランシス・ベーコン著）
デッサンの眼とことば　（T・S・ジェイコブズ著）

【演出ノート】
多くの人が言うように、私たちはデジタルメディアの普及によって、どんなに遠い場所での出来事も自分の目の前に置くことが出来るようになった。実体がなくとも、その声を、その姿を、見聞きできる。
そして、それは、その声や姿の発信元と自分との距離を肌で感じることを難しくしている。
距離感の喪失。

“私たちに見える世界は、知覚された外の世界の現実ではなく、独立した外の世界だと誤って思い込んだ、実は心の投影なのです。”-デッサンの眼とことば　より-

私たちは世界に対して盲目なのだ。
それでも、私たちは、世界の何処か一点に焦点を合わせ、世界を捉える。何故、今、時間もコストも労力もかかる、舞台なぞするのかと自分に問えば、それは声が実体を伴って目の前にある、そのことに恥ずかしいけれど“未明の光”のようなものを感じているからだ。

《京都造形芸術大学在学生・卒業生》

【出演】
樺澤綾（2011年度　舞台芸術学科　卒業）
仲谷萌（2011年度　舞台芸術学科　卒業）
降矢菜採（2011年度　舞台芸術学科　卒業）

【演出】
山崎恭子（大学院修士課程芸術表現専攻舞台芸術領域2年）

【スタッフ】
音響　島崎健史（ドキドキぼーいず）（2012年度　舞台芸術学科　卒業）
照明　川島玲子(GEKKEN staff room) （2004年度　舞台芸術学科　卒業）
映像　嶋田好孝（2013年度　大学院修士課程芸術表現専攻総合造形領域修了）
美術　小西由悟（2011年度　美術工芸学科　卒業）
衣装　西村咲郁（舞台芸術学科　4年）
制作　竹宮華美（2012年度　舞台芸術学科　卒業）
宣伝美術　名原佑果（2011年度　舞台芸術学科　卒業）

【クレジット】
京都造形芸術大学大学院・研究・制作・発表助成対象事業
【問合せ】
irusu.kyoto@gmail.com　　　　090-4978-3438（タケミヤ）