在学生の紹介

博士課程
熊谷 亜莉沙

NOMURA HARUKA

野村 春花

GUILD STACK
作り手と使い手の、新しい関係

野村さんのブランドharu nomuraでは、すべてお客さんに手渡しでかばんを売ることにこだわり、かばんを買ってくれた人を“里親”と呼んでいます。お客さんとの関係を大切にしながら、かばんを少しでも長く使ってもらえるように、「かばんの健康診断」と呼ばれるお直しのサービスも行っています。2014年の個展では注文が殺到し、今はかばんの購入希望者が2年待ちの状態だそうです。
http://haruka-nomura.info

 

ものづくりと研究が、一緒に歩きながら、
ブランドの思想が確立されていく。

私は、本学修士課程1年生のときに、草木染めのかばんブランド「haru nomura」を立ち上げました。ブランドのルーツとなる草木染めとの出会いは、学部3年生のとき。化学染料を使用せずに時間と手間をかけて、自然のちからで色を染めていく工程に惹かれました。卒業制作展でかばんが完売して、そこからつながりが広がり、渋谷ヒカリエや京都・恵文社での展示や、テレビ取材を受ける機会などもいただきました。また、私は単にものをつくって売るのではなく、お客さんを“里親”と呼んで関係を大事にしたいと考えているのですが、八幡はるみ先生に「実はその考え方こそ、今求められていることかもしれない」と評価していただいたおかげで、それを自分のブランドの独自性として意識するようになりました。修士課程の2年間で、作家としての自信につながる体験をたくさんさせてもらいました。
博士課程に進学したのは、ブランドの思想をさらに確立させるために、この3年間を使いたいと考えたからです。修士課程のとき、お客さんとの関係性を大切にしているブランドを訪ね歩いて調査・研究した経験が、私のものづくりに対する考え方や、お客さんとの向き合い方に影響を与えています。自分のブランドを確立するにあたって、研究と制作がいつも一緒に歩いていて、どちらもすごく大事な役割を果たしてくれているのです。
今は、ものがつくられた後にどうなるのかを見ていくために、「修理」をテーマにした研究に取り組んでいます。“ものの始まり”のことを考える人は多くても、“ものの最後”のことを考える人は少ないと思うのです。調査したことをまとめて、一冊の本を書き上げることが今の目標です。そしていつか、自分の工房を持ちたいという夢もあります。そのために、ブランドの思想をもっと深めて、進化していきたいです。

野村 春花 さん

博士課程2015年度入学

資料請求 あたらしいパンフレットができました。