舞台芸術研究センター

京都造形芸術大学舞台芸術研究センターは、舞台芸術の創造過程の総体を研究対象として、乖離しがちであった「創造の現場」と「学術研究」とのより有機的な結びつきを図るべく、2001年4月に発足しました。学内劇場である「京都芸術劇場」(歌舞伎劇場である春秋座 ならびに多目的小ホールの studio 21)を活用し、京都造形芸術大学舞台芸術学科を中心とした学内主任研究員による上演・研究活動を組織すること、学外および国内外の研究者および研究機関との共同研究、国内外の舞台芸術創造拠点との共同作業など、舞台創造の現場と密接に連携した研究・創造のネットワーク作りを目指しています。また、以上のような教育・研究目的の「実験上演」に加えて、より広い観客を対象とする社会普及的な公演も年間10本以上催しています。
このように舞台芸術研究センターは、日本の伝統演劇から現代の先駆的舞台表現まで、アジアの芸能から欧米の前衛まで、「グローバル化」の世界における舞台芸術の力線を鋭く捉えつつ、舞台上演と舞台芸術の理論的分析とを、ダイナミックに組み合わせていきます。また、実験的舞台上演のデジタル映像化、理論的分析の成果の印刷物による刊行、研究者・専門家による公開討議なども、これまで同様に継続していきます。そして、これらの研究成果の教育分野への還元も、積極的に展開していく予定です。

舞台芸術研究センターが受けた主な助成

  • 2001年度~2005年度 文部科学省「私立大学学術研究高度化推進事業・学術フロンティア」
  • 2006年度~2009年度 文部科学省「私立大学学術研究高度化推進事業・学術フロンティア」
  • 2009年度~2013年度 文部科学省「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」
  • 2013年度 文化庁 「大学を活用した文化芸術推進事業」
  • 2013年度 文化庁 「劇場・音楽堂等活性化事業」
  • 2013年度~2018年度 文部科学省「共同利用・共同研究拠点事業」
  • 2014年度 文化庁 「大学を活用した文化芸術推進事業」
  • 2014年度 文化庁 「劇場・音楽堂等活性化事業」
  • 2015年度 文化庁 「大学を活用した文化芸術推進事業」
  • 2015年度 文化庁 「劇場・音楽堂等活性化事業」
  • 2016年度 文化庁 「劇場・音楽堂等活性化事業」

センター所長より

生まれつつある伝統

京都市の北郊に建つ京都造形芸術大学に、わが国の大学には珍しい春秋座という、キャパシティ800席あまりの本格的舞台があって、年間を通じて東西古今の演劇やパフォ-マンスが上演されていることは、舞台芸術関係者はもとより、一般にも広く知られるようになりました。2001年以来、その春秋座とstudio21を拠点に活動してきた本センタ-には、いま、それなりの「伝統」が生まれつつあります。いうまでもなく、それは本センタ-が、「学術」と「創造」の融合という、これからの舞台芸術にとって避けて通れない課題に向かって歩んできた結果で、500メ-トルのスピ-ドスケ-トでいえば、スタ-トダッシュのあと、第一コ-ナ-を通過したあたりが、現在のセンタ-の位置と言えるでしょうか。とすれば、今後しばらくは、その「伝統」の、いっそうの充実が課題となります。さいわい、文化庁助成事業に加え、2013年度から、本センタ-は文部科学省の共同利用・共同研究拠点事業に採択されました。本センタ-が、名実ともにわが国の舞台芸術研究の「拠点」となる環境は十分に整っているのです。

天野 文雄

舞台芸術研究センター(http://www.k-pac.org/)

卒業制作・卒業論文データーベース

京都造形芸術大学 創立者 徳山詳直の思い出・エピソード