2024年1月31日
出版・メディア情報
月刊ART Collectors’ No.179(生活の友社,2024年2月号)に、齋藤亜矢によるレビュー記事が掲載されています。
展覧会Review
ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃
ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン(会場:アーティゾン美術館)
月刊ART Collectors’は、amazon等のネット書店でもご購入いただけます。ぜひご一読ください。
2024年1月26日
アクティビティ
日程終了しました
2024年3月6日(水)・13日(水)・22日(金)の3日間、学内教職員・学生対象のオンラインセミナー文哲研3days#7「藍について」を開催します。
文哲研3days#7「藍について」
講演者:梅崎由起子(藍染作家/文明哲学研究所)
【講演日程】
① 2024年3月6日(水) 18:00-19:30 「藍の歴史・染料」
② 2024年3月13日(水) 18:00-19:30 「藍の仕事」
③ 2024年3月22日(金) 18:00-19:30 「藍と漆の融合」(ゲスト:三田村有芳/漆作家)
【講演概要】
① 2024年3月6日(水) 18:00-19:30 「藍の歴史・染料」
藍は皆様にとって大変身近なものではないでしょうか。「藍色」は 2021 年に開催された東京オリンピックのイメージカラーにも選ばれ、世界中の人々に「JAPAN BLUE」として再認識されたことは記憶に新しいことと思います。日本では平安時代中期に編纂された「延喜式」にレシピが記載されており、綿が本格的な栽培された江戸時代には最盛期を迎えました。また、藍は世界中に分布しており、インディゴ色素を含む含藍植物から色を抽出して染・織物が作られました。又、染色をする為の色出しには「天然灰汁発酵建」という発酵を利用した方法もあります。人類の歴史と共に歩んできた藍について紐解きます。
② 2024年3月13日(水) 18:00-19:30 「藍の仕事」
藍の色の美しさは格別です。空・海・地球、また自然の中で藍色を想像させるモノやことは沢山見つけることができます。私はそのような豊かさを持った藍の色で作品を制作しています。これまでに制作した作品・プロダクトの紹介や、 2021 年に開催した「藍生かし直しプロジェクト」で西陣織と藍の融合を試みたときにできた布・プロダクトやプロジェクトの報告をします。
③ 2024年3月22日(金) 18:00-19:30 「藍と漆の融合」
漆作家三田村有芳先生(京都芸術大学准教授)をゲストにお迎えし「藍生かし直し – 藍と漆の融合」プロジェクトについてお話をします。私は今後、素材や分野を超えたもの作りが大切と日々思いながらもの作りと向き合っています。漆と藍の共演で、どのような作品やプロダクトができるのかなど、藍や漆の話と合わせて、これからの工芸を三田村先生と対談いたします。
【講師略歴】
梅崎由起子 (UMEZAKI YUKIKO) 藍染作家
1999 年 京都市立芸術大学美術研究科工芸染織修了
2019 年 京都芸術大学通信教育部美術科染織コース専任講師
現在 文明哲学研究所専任講師
京都府木津川市にて藍染工房・藍 ohako を主催する
関西を中心に百貨店・ギャラリーにて個展を開催、 2019 年より台北国立芸術大学との藍プロジェクトで藍のワークショップを開催、中国シルク博物館 Second Biennale Natural Dye に出展、主な出版物に「はじめて学ぶ芸術の教科書『染を知る』」監修・京都芸術大学東北芸術工科大学出版局藝術学舎
三田村有芳(MITAMURA ARIYOSHI)
1985年 江戸蒔絵赤塚派十代三田村有純次男として東京都に生まれる。
高校卒業前に中国北京清華大学美術学院に留学。学部、修士過程にて金属工芸、博士課程にて芸術学を専攻、ポストドクターとして2年間同大学にて陶胎漆器の研究及び国際交流、国際展の企画運営を担当。後日本に帰国。2019年以降漆の立体乾漆作品を作り日展に連続入選、現代工芸展現代工芸賞受賞、国際展金賞受賞等、受賞入選多数。現在:京都芸術大学大学院准教授、暨南大学日本学院特任教授、(株)藝祥代表取締役社長(美術出版社)
日程 | 2024年3月6日 - 2024年3月22日 |
---|---|
時間 | 18:00 - 19:30 |
対象 | 京都芸術大学教職員、学生 |
申込方法 | 学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください |
主催 | 文明哲学研究所 |
2024年1月19日
ART meets SCIENCE
2023年12月1日(金)17:00より、ART meets SCIENCE #12「AIとアート」を開催いたしました。youtubeにてセミナー記録動画を公開しております。ぜひご覧ください。
ART meets SCIENCE #12「AIとアート」
ゲスト:
下條信輔(認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授)
ヤノベケンジ(現代美術作家、京都芸術大学教授)
司会:齋藤亜矢(芸術認知科学,京都芸術大学文明哲学研究所教授)
日 時:2023年12月1日(金)17:00-19:00(開場16:45)
場 所:京都芸術大学瓜生山キャンパス 望天館4階 BT41
参加者:21名(京都芸術大学教職員・学生、一般)
映 像:https://youtu.be/-ri7hqNBqxk
*講演概要ほか詳細:https://www.kyoto-art.ac.jp/iphv/topics/5456/
【参加者感想(一部抜粋)】
*脳や認知科学的な視点から、人間の直感的な創造性とAIの知能特性の構造的な分析ができ、興味深かったです。
*商業のクリエイターを志望しているので、アートという視点で話を聞けて面白かったです。
*フロートクリエイティビティの話にとても興味を持ちました。チームフローとソロフローのところでは、同じ体験を同じ熱量で波動が合っているからおこるのかなと思いました。
*AIの未知なるものを考える中で、先史時代の石器やラスコーの壁画、クリエイティビティの土壌など、話の振りがとても面白かったです。
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
今後もzoom等を活用しながらセミナーや研究会などを開催する予定です。一般公開セミナー開催の際はこのホームページにてお知らせいたしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。
2024年1月17日
出版・メディア情報
2024年1月15日付 京都新聞夕刊『現代のことば』に、齋藤亜矢のコラムが掲載されました。隔月連載の第25回目、タイトルは「AIとアート」です。ぜひご一読ください。
*『現代のことば』はネットでもお読みいただけるようになりました(有料会員のみ)
2023年12月21日
アクティビティ
2023年12月20日(水)18:00より、文哲研オンラインセミナー「芸術研究の世界#24」をzoomにて開催いたしました。
芸術研究の世界#24
「日本におけるモダン・ファッションの創造−田中千代の活動について」
講演者:本橋弥生(京都芸術大学教授 )
日 時:2023年12月20日(水)18:00-19:30
参加者:38名(京都芸術大学教職員・学生)
*講演概要ほか詳細:https://www.kyoto-art.ac.jp/iphv/topics/5469/
【参加者感想(一部抜粋)】
*キュレーターを志すきかっけになった「ミュシャ展」に関わられた本橋さんにお話しをお伺いでき、本当に嬉しかったです。今回の講義で田中千代さんにも興味が出てきました。個人的にも調べてみたいと思います。貴重なお話ありがとうございました。
*ファッション好きですが、田中千代は存じ上げませんでした。田中千代自身の人間性やその功績を知ることができ、とても興味深い内容でした。
*田中千代という名前は知っていたもののカネボウとのかかわりについて知ることができました。杉野学園衣装博物館で同時代の衣装を見たことがあり、当時から洋服に「和」の要素を入れようとしていた試みを感じました。それが後の三宅一生や森英恵にもつながったのかなと思いました。
*田中千代をベースにした近代の洋装化する様子が手に取るようにわかりました。戦中、物資の少ない中で作ったもんぺを初めて着た女性達、戦後、手に職を持とうと田中千代の元に縫製を学びに来た女性達はどのような気持ちであったのだろうと想像します。また、鐘紡とのつながりを詳しくお聞きできたことも嬉しかったです。今に繋がる日本人の洋装文化に田中千代という人が、こんなにも尽力してくれていたことに驚きつつ、ご教示くださった本橋先生に感謝いたします。
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
今後もzoom等を活用しながらセミナーや研究会などを開催する予定です。一般公開セミナー開催の際はこのホームページにてお知らせいたしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。