文芸表現学科

授業風景

  • LINEで送る

2017年8月24日  授業風景

「人生は編集の連鎖である!」 ─NHKディレクター・上野智男さん

ことしも夏期集中講義「編集論I」が行われました。
昨年に引き続き、担当されるのはNHK大阪局ディレクター・上野智男先生です。
今回は先生が制作されている番組「バリバラ」のTシャツでお越しいただきました!
 
IMG_2667

授業では芸術、音楽、芸能、歴史、さらには神話など、
国内外に残る文化やストーリーをテーマに取り上げました。
たとえば伊勢神宮のお話では、そもそもどういう経緯で造られたものなのか?
誰が号令をかけたのか? 式年遷宮は何を意図した行事なのか?
などなど、疑問から始まって背景へ、そして周囲の影響は……と続きます。
 
IMG_2666
IMG_2660

その後も、
「名前は知っているけど、難しそう…」
という声が聞こえそうなテーマが目白押しでした(土偶とか、文楽とか……)。
それでも、授業ではさきほどの連想の感覚をつかんで意識していたはず。
先生が制作に関わった番組の映像もあり、理解をぐっと深めていけたのではないでしょうか。
 
授業のレポート課題は、「自身の創作のテーマと、その手法についてのプレゼン」です。
表現したいテーマと、それをどういうカタチ(小説だけじゃなく、イベントや本、マンガ、映像でもなんでもOKです)にして受け手に届けるのかをまとめます。
上野先生のテーマと手法について、この3日間で学んだと思いますが、
今度はそれぞれの学生たちが、それをどう落とし込んでいくのでしょうか。
レポートも楽しみです。
 
 
 
 
 
(スタッフ・加藤)

  • LINEで送る

2017年5月29日  授業風景

【学科長短信05】作家・ライター・編集者に学ぶ!

 
ごぶさたしています。みなさん、お元気ですか?
 
 さて、ちょっと日が空いてしまいましたが、今月の13日(土)、2年生向けのキャリア授業、プロフェッショナル研究の第2回が行われました。第1回目では、インタビューの練習もかねてクラスメイトに、「はたらく」ということについての意識がどう変化したかをインタビューしてもらいましたが、今回は3名のゲストをお迎えして、グループインタビューをやってもらいました。
 
 今回のゲストは、作家の吉村萬壱さん、編集者の多田智美さん、ライターの大越裕さんの3人です。そう、作家・編集者・ライターという3つの職業は、文芸の学生にとって「王道」でもあり、一番人気の「しごと」なんですね。学生たちには、自分の目指す道によって3つのグループに分かれ、それぞれのお仕事の「実際」をインタビューしてもらいました。
 
 

吉村萬壱さん

吉村萬壱さん


170513_02
 
 吉村萬壱さんは『クチュクチュバーン』(2001年、文學界新人賞)、『ハリガネムシ』(2003年、芥川賞)から、最近の『ボラード病』『臣女』(ともに2014年)、『流しの下のうーちゃん』(マンガ(!)、2016年)に到るまで、独特の作風・世界観が特徴的な作家です。
学生たちはそこに注目し、吉村さんのどんな体験が独自の作品世界を生みだしたのか、そこを中心にインタビューをしていました。
「しごと」という点については、逆に吉村さんから、「えっ、みんな小説家になりたいの? 小説家ってどれぐらいもうかると思う?」なんて質問も。
 
 
多田智美さん

多田智美さん


170513_05
 多田智美さんは、ご自身の編集プロダクション「editorial studio MUESUM」を中心に活躍していらっしゃる編集者です。
多田さんが現代美術家の椿昇さん(本学美術工芸学科長)、原田祐馬さん(UMA/design farm)とディレクションをしたアートプロジェクト「瀬戸内国際芸術祭2013 小豆島 醤の郷+坂手港プロジェクト──観光から関係へ──」はまさに、多田さんのテーマ「出来事が生まれるところからアーカイブまで」を地でいくプロジェクトで、学生たちはアクチュアルな体験をもとにした多田さんのお話に聞き入っていました。
 
 
大越裕さん

大越裕さん


170513_03
 大越裕さんは、理系ライター集団「チーム・パスカル」を中心としながらも、幅広く活躍していらっしゃるライターです。
インタビューに先だって、学生たちにはアエラ「現代の肖像」、『フォーブスジャパン』(ForbesJAPAN)に大越さんが寄稿していらっしゃる記事を案内しました。大越さんにインタビューするのは、とてもハードルの高いしごとです。なんといっても大越さんご自身がインタビューの専門ですから。学生たちは善戦してくれていましたが、途中から大越さんによるインタビュー講座のような一幕も(笑)。
 
 
インタビューのあとの鼎談のようす

インタビューのあとの鼎談のようす


右・近藤雄生先生

右・近藤雄生先生


170513_09
170513_10
 
 学生たちには、自分たちの「憧れの職業」についているゲストのお三方はどんなふうに映ったのでしょうか? 憧れがさらに強くなって、それを目標にがんばってくれるのももちろん嬉しいですが、これは違うなと思って新しい方向性を考える、というのもすばらしいなと思います。「しごと」について「知る」という今回の経験を出発点として、文芸表現学科で学ぶ「ことば」を使って、学生のみんなが自分が何をしたいか、自分に何ができるか、を今まで以上に考えてくれることを期待しています!
 
 
文・河田学(文芸表現学科 学科長)
 
 
 
 
 

  • LINEで送る

2017年5月19日  授業風景

本を自作しよう —製本ワークショップ

前期の集中授業として製本について学べる講義が始まっています。
執筆だけじゃなくて、製本まで? と思われるかもしれませんが、
先日行われた「文学フリーマーケット」に参加した学生たちの多くが
販売物を執筆から印刷、製本し、準備していました。
いつでも好きなように好きなだけ本が作れるというのは大きな強みです。


教えてくださるのは「紙もの文具と本 かもめや」店主の渡邉琴先生です。
過去にも学科にて一日講座を行っていただきましたが、
今年度からは全15コマの授業をひらき、お越しいただいております!


渡邉琴(わたなべ・こと)先生

渡邉琴(わたなべ・こと)先生


この日は本の仕上げを行いました。
前回授業で本文用紙の下ごしらえまで終えているので、
ここにカバーやスピン(しおり紐)などを加えていきます。

スピンと花ぎれを選びます

スピンと花ぎれを選びます

本文用紙に接着しています

本文用紙に接着しています

見返し用の紙も自分で断裁

見返し用の紙も自分で断裁

色の組み合わせもさまざまです

色の組み合わせもさまざまです


完成したものがこちら。


IMG_9987

慣れない作業でうまくいかないところも多々あったようですが、
本の構造をつかむにはうってつけの経験だったと思います。


次回の授業ではこれまでに各自が書いた小説やエッセイを印刷し、製本するそうです。
今後の瓜生山祭や卒業作品展などの展示でお目見えするかもしれませんね。





(スタッフ・加藤)

  • LINEで送る

2017年4月21日  授業風景

【学科長短信03】プロフェッショナル研究

 
もう一つ、授業の紹介です。
京都造形芸術大学では、すべての学科で2年次に「プロフェッショナル研究」という授業を行っています。各学科で学ぶ専門内容をどうやってプロとしての「しごと」につなげていくかを考えるための授業です。じつはこの授業、もともと文芸表現学科でやっていた授業がモデルになって、全学科に広まった授業なんですね!
 
さて、その文芸表現学科のプロフェッショナル研究が、先週の土曜日に始まりました。担当は、ノンフィクション、トラベルライティングなどはば広くライターとして活躍中の近藤雄生さんと河田です。
この授業は、4月から7月のあいだ、月に1回ずつ行われるのですが、土曜日の第1回授業ではまず、文芸で学んだ仕事を活かせる仕事って何だろう? という話をしました。文芸表現学科はすでに6世代の卒業生を送りだしていますが、みんなそれぞれの分野でさまざまにがんばってくれています。

インタビュイー(インタビューされる人)役の河田です

インタビュイー(インタビューされる人)役の河田です


近藤さんにインタビューしてもらいました。メモをとりながら話を聞くところに注目!

近藤さんにインタビューしてもらいました。メモをとりながら話を聞くところに注目!


たんに「しごと」について考えるだけではありません。文芸らしく、インタビューして記事を書く、という作業を繰りかえし、「しごと」のこと、自分の可能性を考えていくんです。初回の今回は、「友だちにインタビュー」という課題に取り組んでもらいました。自分の同級生に、「仕事についての意識がどう変化したか」ということを中心に話を聞いてもらいました。といっても、インタビューは初めて、という学生も多いので、僕が実験台になって、インタビューのプロ、近藤さんのインタビュー実演もやってもらいました(笑)
今回の課題です

今回の課題です

文芸に入学する人が真っ先に挙げる将来の夢は、作家、編集者、ライター。これらはもちろん、いってみれば文芸の「王道」なので、プロフェッショナル研究でもそれぞれゲストをお招きして、どうやったら作家になれるの?、編集者ってどんな仕事、といったことをお話ししてもらっています。
しかし、文芸で学んだことを活かせる仕事はほかにももっとたくさんあります。広告のコピーライター、図書館司書や書店員もそうですし、ゲームの企画・制作を仕事にしている先輩もいます。このように、文芸で学んだことを活かせる仕事の「すそ野」を拡げること、自分たちで文芸を活かせる仕事を考えることも、この授業の目標の一つです。
 
170421_02
170421_03
170421_04170421_06
170421_05
どんな原稿が出てくるか、今から楽しみです! いい記事が届いたら、またこのブログでも紹介します!
 
 
 
〈おまけ〉
遊牧夫婦5年にもわたる世界一周旅行を綴った近藤雄生さんの代表作、『遊牧夫婦』シリーズの第一巻が先月文庫化されました。『遊牧夫婦 はじまりの日々』(角川文庫)です。「旅の経験は、決して古びることはない」という近藤さん自身の言葉そのものの、旅のリアルなスリリングさ、興奮が伝わってきます。いつもぐいぐいと学生を引っぱってくれる近藤さんのお人柄がうかがえる一冊、この機会にぜひ!
 
 
文・河田学(文芸表現学科 学科長)
 
 
 
 
 

  • LINEで送る

2017年4月18日  授業風景

【学科長短信02】授業スタート!

 
先週の月曜日(4/10)からさっそく前期の授業がスタートしています。
新学期は、僕たち教職員にとっては何かとバタバタ忙しい時期なのですが、
学生たちのテンションが一番高いのも新学期。
それに負けないように毎日がんばって授業をしています。
 
せっかくなので、文芸の授業をいくつか紹介します。
1年生は、金曜日から「百讀(ひゃくどく)」という授業がはじまりました。
 

百讀の授業風景/グループディスカッション中です

百讀の授業風景/グループディスカッション中です


おなじく百讀の授業風景

おなじく百讀の授業風景


百讀の授業風景/発表しています

百讀の授業風景/発表しています

学科オリジナルの百冊の読書リストからできるだけたくさんの本を読もうという授業で、
文芸に入学したての1年生に
「本の世界は自分が思っているよりずっと広いよ!」
ということを伝えるためにやっている授業です。
学科では毎年、百冊の読書リストを作りなおして、バージョンアップを続けています!
初回の授業では、フリオ・コルタサルというアルゼンチンの作家の「正午の島」という作品をみんなで読みました。この短篇、ちょっとした仕掛けがしてあってオチがわかりにくいのですが、かなりの数の1年生が正しく理解していてびっくり!
僕自身、自分が大学1年生のときに初めて読んでレポートを書いた、思い出深い短篇です。
 
2年生はプレゼミ。
文芸では3年生から「ゼミ」に所属し本格的な創作・制作・研究を始めますが、
プレゼミはいってみればそのお試し版。
 

「エンターテインメント小説」を書いてみよう(校條プレゼミ)

「エンターテインメント小説」を書いてみよう(校條プレゼミ)


編集と制作のレッスン 身近なテーマをかたちにする(村松プレゼミ)

編集と制作のレッスン 身近なテーマをかたちにする(村松プレゼミ)


「ことばによる創作」への、具体的なステップ(辻井プレゼミ)

「ことばによる創作」への、具体的なステップ(辻井プレゼミ)


同じく辻井プレゼミ

同じく辻井プレゼミ


2年生の1年間で2つのゼミを経験し、1年後のゼミ選びに備えます。
前期開講のプレゼミは5つ、内容も創作(小説)、編集、批評・評論と多彩です!
 
3年生は、そのゼミがスタート。
 
山田隆道ゼミ

山田隆道ゼミ


同じく山田ゼミ

同じく山田ゼミ


江南亜美子ゼミ

江南亜美子ゼミ


河田学ゼミ

河田学ゼミ


今年は34人の新3年生が5つのゼミに分かれて「入門」しました。
ゼミには2年間所属し、授業の内外を問わず密接な関係のなかでいろいろなことをやっていくので、僕のゼミでは160分の授業をほとんどまるまる使って自己紹介をやりました。去年からいる4年生には、これまでゼミでやってきたこと、今取り組んでいる卒業制作などについて、新しく入った3年生には、これからやっていきたいことを、じっくりと話してもらいました。
 
どの授業も、学生たちのやる気がみなぎっていていい感じです。この調子でがんばれ!
 
 
文・河田学(文芸表現学科 学科長)
 
 
 
 
 

1 2 3 15

コース・分野を選択してください

トップページへ戻る

COPYRIGHT © 2013 KYOTO UNIVERSITY OF ART AND DESIGN

閉じる

ABOUT

京都造形芸術大学は、今アジアで最もエネルギーを持って動き続ける大学であるという自負があります。
通学部13学科21コース、通信教育部4学科14コース、大学院、こども芸術大学。
世界に類を見ない3歳から93歳までが学ぶこの大学は、それぞれが溢れる才能を抱えた“プロダクション”のようなものです。

各“プロダクション”では日々何が起こっているのか。授業や取組みの様子、学生たちの作品集や人物紹介。
とどまることなく動き続ける京都造形芸術大学の“プロダクション”の数々。
そこに充満するエネルギーを日々このサイトで感じてください。