こども芸術学科

2012年11月

  • LINEで送る

2012年11月28日  学生紹介

卒業生リレーメッセージ5:薮内都さん|学生紹介


京都造形芸術大学 芸術表現専攻修士課程:薮内都さん(1期生)



1期生リレーメッセージ!今回は、大学卒業後、大学院に入学、現在修士課程2年の薮内 都さんです。薮内さんは、障がい者施設での活動も行いながら、制作・研究をすすめられています。では、薮内さんどうぞ!

line


こんにちは。こども芸術学科一期卒業生の薮内都です。

卒業生と言っても、まだ在学中の私ですが…。一期生のみんなや、お世話になった(現在もお世話になりっぱなしの!)先生方、後輩の皆さん、そしてまだお会いしていないこのブログを見て下さっている方のことを思い浮かべながら書いていこうと思います。

薮内都さん1

さて、先ほどおはなししたとおり、私は現在、京都造形芸術大学の大学院に在籍しています。
芸術表現専攻、情報デザイン領域で、コミュニケーションデザインを専門に研究・制作を行っています。

コミュニケーションデザインと聞いて皆さんの頭の中にはどんなことが思い浮かぶでしょうか?
色々なことを想像されるかもしれませんが、私の対象は社会福祉です。とくに障がいのある方たちにとってのコミュニケーションデザインについて学んでいます。「芸大で福祉?」なんて質問にも今ではすっかり慣れました。私が今のテーマで制作を始めたのは、学部の3回生のちょうどこれくらいの時期からです。
三回生までに3度の保育実習経験や、学内のワークショップを軸にしたプロジェクトに参加してきたことが、現在のテーマに大きく影響しています。

卒業制作作品を決めるときに、学科の卒業生として、自分自身が学んできたこととは何かと随分思い悩んでいた時期がありました。
当時のゼミで、「考えるより動きなさい!」と繰り返し言われていたのをよく覚えています。その時に思い浮かんできたのは、保育実習やプロジェクトで必ずひとりはいた、体や知的に障がいを持ったこどもたちでした。
彼ら、彼女らは、単純に接していて楽しい気持ちにさせてくれたことが印象的でした。
そして施設の方針や保育士やプロジェクト内のスタッフの接し方によって、こどもたち同士の彼らへの接し方や、その場の空気に違いが出ることを興味深く感じていました。障がい者理解や人権の尊重は、身近なおとなたちによって構築されていくのだと痛感した瞬間でした。
障がいのあるひともないひとも、偏見なく居心地のいい空間や環境を提案したい。そしていずれやってくる自立を支援したいと思いはじめたのが、卒業制作からの現在のテーマに繋がっています。

薮内都さん2
薮内都さん3

こども芸術学科という学科は、アートやデザインの側面と、保育や福祉の側面を包括した立場にあると思っています。
それらの根底に、一個人を尊重することや、ひととのつながりがあることに気付いた時、私のやるべきことへの視界が開けたように思います。
考えるより、とにかく動く!その頃から通い始めた東大阪の「生活介護事業所いっぽ」には、今でも週に一度通わせて頂いています。
ここで、季節の変化や天気ひとつでもカタチを変えていく利用者さんたちのこころの移ろいに気付き、現場に立つことの大切さを教えてもらいました。

そんな経験を経て、私の合い言葉のようになっているのが、「現場主義」であること!
障がい者福祉において、様々な前例やケースは存在しますが、やはり「今、目の前にいる、ひとり」は誰にも似てない唯一無二の存在です。
そんなひとりひとりを大切にしながら福祉のカタチをデザインしていくことが、私自身の役割であると感じています。
モノではなく、コトを作ることの面白さとやりがいは、こども芸術学科での4年間がなければ見出せなかったと思います。

現在は情報デザイン領域に所属していますが、卒業してからの方がより強く学科性を意識するようになりました。
学科にいるときは見えてこなかったようなことが、他分野の人たちとの関わりの中で、浮き彫りになってきたりします。

私の今のメインの活動は、poRiffという福祉施設で生まれた商品のコーディネートを通して、障がい者の社会参加と自立支援を提案することです。
具体的な仕事としては、全国の取扱店舗への商品の納品や検品、百貨店での出店やWSの進行、ギャラリーやショップでの企画プロデュース、施設や団体への提案・プレゼンテーション等、本当〜〜〜に色々とあるのですが、poRiffを制作してもらっている作業所には定期的に通い、制作現場での様子を見失わないよう意識しています。
すべては現場で制作してくれている皆さんやスタッフさんなしには成り立たないことですから!と言うと何だか月並みですが、現場にいる皆さんの、がんばったりやすんだり、何だかうまくいかなかったりな日常を共有しておきたいと言う思いが強いです。
これが現場に立ちたい一番の理由かもしれません。

薮内都さん4

…とっても長くなってしまいました!

まだまだ未熟な私ですが、こんな私をここまで運んでくれたきっかけは、一歩外に出ることから始まりました。
様々な出会いから当たり前の日々を顧みて、小さな気付きを見つけたとき、ありふれた日常が鮮やかな色を持って動き出すと思います。最後まで読んで下さってありがとうございました!皆さんとどこかで御縁が繋がることを楽しみにしています♩

薮内都

line


(浦田雅夫/子ども家庭福祉・心理臨床)

  • LINEで送る

2012年11月25日  授業風景

クレヨンセット|2年次「造形表現Ⅳ(合評)」

 

世界で一つだけのクレヨンセット合評会



ブログにUpするのをだいぶサボってしまいました。
お待たせしました、じゃーん、やっと合評会報告です!

土から顔料をつくり、
蜜蝋を溶かしてクレヨンをつくり、コロジオン版画でパッケージを印刷。
世界で一つだけのクレヨンセットが学生さんの数だけ完成しました!

もう、全員分紹介したいところなんですが、合評しながらカメラマンもしていますので、写真がうまく撮れなかった人のものもあります..残念。
掲載できていない人のも力作でした、と付け加えておきます。

ここでは、何人かの作品を紹介しましょう。

でも、一昨日に2年生のほぼ全員が至誠館の4階S41教室にクレヨンセットを展示しました。学食の一つ上のフロアに上がれば、ガラス越しに見ることができます。

ぜひご覧あれ!

line

造形表現Ⅳ_クレヨン_1

北山さん、クレヨンが人でパッケージは家になっています。
工芸基礎で作ったものも加わって、楽しいディスプレイになりました。

 

造形表現Ⅳ_クレヨン_2

岡崎さんのはクレヨンならぬ「くりヨン」。
箱もコンパクト、クレヨンも小さいのがカワイイ。

 

造形表現Ⅳ_クレヨン_3

落合さんのハッピーセット?はしっかりフライドポテトとドリンク付きです。
(11/2付ブログの答え:この版画はなんと3版3色刷り!)

 

造形表現Ⅳ_4

後藤さん、地元の宮崎地鶏を版画にしました。
クレヨンも版画も色がキレイですね。これも3版3色なんです。やるネ!
赤、青、黄色の色味がよかった。

 

造形表現Ⅳ_クレヨン_5

砂田さんのはクレヨン1本1本包んであります。

 

造形表現Ⅳ_クレヨン_6

辛川さんのどんぐりクレヨンは発表の時、松ぼっくりやどんぐりを使ってディスプレイ。
そして、何と合評の時にBGMで演出まで!?しかも曲はNHK朝ドラ「おはなはん」、何十年前だ〜?
間違いなくプレゼン大賞です(笑)

 

造形表現Ⅳ_クレヨン_7

吉井君は、蜜蝋クレヨンが液体のうちにパレットの凹みに流し込み、丸いかたちにしました。
市販品は型に流し込んで作っていますが、クラスでこれを発想したのは彼一人!

 

造形表現Ⅳ_クレヨン_8

吉井君のパッケージ、クレヨンのかたちに合わせて丸い筒になりました。

 

造形表現Ⅳ_クレヨン_9

八木さんのセット、版画は太陽のイメージです。
六角形の箱はたまたま家にあったものだそうですが、絵と箱がバッチリ合っています!

 

造形表現Ⅳ_クレヨン_10

村上くんは北バチの跡地に出来た新しいスーパーの煉瓦工事が頭から離れず、
コロジオン版画で拡張しています(笑)。
クレヨンも煉瓦も元は土だと気づいたところ、いい視点です。

 

造形表現Ⅳ_クレヨン_11

堤さんのは各色に名前があります。左から
ながぐつ、あめ、よもぎもち、あおむし、いちょう、ばあのセーター、はたけ色.. むむ、詩人です。
試行錯誤中で間に合いませんでしたが、箱も土から作るそうです、すごい!

 

造形表現Ⅳ_クレヨン_12

福田さんのパッケージはパンダが
無我夢中で線をひいているところなんです。
そんな風に、描いていた頃が懐かしい!

line

 

(森本玄:教員/絵画)

 

 

  • LINEで送る

2012年11月24日  ニュース

【メディア掲載】プロジェクトHAPii|こども芸術学科ニュース


HAPii+2012のお披露目と、HAPii+2011にぎるおもちゃの贈呈が行われました。



京都は今、紅葉シーズン真っ盛り。
どうして緑色だった葉っぱが、あんなに美しい黄色や真っ赤になってしまうのでしょう?
この土地は、自然が見せる表情の不思議をたくさん感じさせてくれます。

さて、そんな季節の中、医療環境を芸術の力で改善のお手伝いをする全学プロジェクト、HAPii+2012のお披露目と、HAPii+2011にぎるおもちゃの贈呈式が京都府立医科大学附属病院で行われました。

ん?2012と2011..??

そうなんです。昨年度から取り組んでいるHAPii+2011プロジェクト、最後の取り組みを、今年のプロジェクトの完成と同時に2年越しで終えることが出来たのです。そして、京都新聞に掲載していただきました!

京都新聞に掲載!

岐美舞衣さん、島田紗希さん、田中美生さん、それぞれ現在こ学3年生のBzemi、Czemi、Azemiと、ゼミの所属もそれぞれなんですが、バランスよく分かれています(笑)。
2年生の時から取り組み始め、小児医療の処置室で、検査や治療の不安を少しでも取り除き、安心してもらうためには…とシリコンゴムでのおもちゃを発想し、共和ゴムさんとの産学連携プロジェクトに発展しました。

最後まで取り組んでくれた皆さん、ご苦労さまでした。出来上がったおもちゃは、お腹のところがなんと肉球に!! シリコンのぷよぷよ感がたまりません。少しでも治療を受ける子どもたちの不安を取り除くことが出来るといいですね。

で、HAPii+って何かをもっと知りたくなってしまったそこのあなた!?
https://www.facebook.com/hapii.kuadもみてネ。


(森本玄/絵画)

  • LINEで送る

2012年11月23日  学生紹介

卒業生リレーメッセージ4:引田美冴さん|学生紹介


社会福祉法人東香会しぜんの国保育園:引田美冴さん(1期生)



今回は、一期生の引田さんの登場です。
引田さんが勤める 社会福祉法人 東香会には、引田さんをはじめ、多くのこども芸術学科の卒業生が保育士として勤務しております。生活のなかに、さまざまな体験を取り入れた保育を行っておられる東香会の取り組みは、いまとても注目されています。

社会福祉法人 東香会HP  http://toukoukai.org/wordpress/

line


こんにちは。こども芸術学科一期生の引田美冴です。
東京都町田市にある 社会福祉法人東香会しぜんの国保育園で働いて2年目、今年は4歳「かえでぐみ」24人の担当をしています。

引田美冴さん

しぜんの国保育園は、里山の森に園全体が包み込まれている自然豊かな保育園です。
春になると園庭が桜でピンク色に染まりとっても綺麗です。
どうぶつ村もあり、鹿やギンキツネ、クジャク、羊にミニブタが一緒に生活しています。
畑では白菜やサツマイモなど野菜も育てており、子どもたちは毎日、土や動物や植物とふれ合いながらたくさんの驚きを発見し過ごしています。
食育にも力を入れており、給食では“おおきなかぶごはん”や“ぐりとぐらの人参クッキー”など絵本からインスピレーションを受けたものがたりメニューを取り入れています。
クッキングでは畑でとれた梅で梅干しを作ったり、麹から味噌をつくったりと季節ごとの味を楽しんでいます。
つい最近も園庭のみかんを年長児が収穫し全クラスに配分したものを、「すっぱいけどおいしいね」「さいしょはこんなにちいさくてミドリだったのにね」と話しながら大切にいただきました。

引田美冴さん2
引田美冴さん3
引田美冴さん4

保育はクラス保育のほかに『しぜん谷』という異年齢保育だったり、各保育者が得意分野を活かして組み立てられたワークショップがあります。
今、しぜんの国では建築部、美術部、環境部、音楽・演劇部、身体部、園の庭部という6つの部活動に職員がそれぞれ所属し、各部活ごとで毎月のテーマを決め、ワークショップなどのプログラムを企画しています。私は自然科学の研究をテーマにした「園の庭部」に所属しており、魚の研究としてアジや秋刀魚の解剖をしてみたり、味覚に興味をもってもらおうとハチミツや味噌の味比べのワークショップなどをしています。

それぞれの時間で見せる子どもたちの活き活きとした表情や、没頭している真剣な顔、その一瞬一瞬を共に過ごせることを嬉しく思っています。

話を大学生活にもどしますが、私はこども芸術学科に入る前、同大学の環境デザイン学科に所属していました。
しかし暮らしや子どもについてもっと考えたい!知りたい!と思い、2回生のときにこども芸術学科への再受験をきめ、2回目の入学式を体験しました。
6年も学生生活を満喫させてもらった親には本当に感謝しています。
在学中は自分の「おもしろそうアンテナ」にひっかかるものは大切にしたく、フットワークを軽くして学内プロジェクトや、学外プロジェクトにできる限り参加してきました。
その中で多くの人と出会い、色々な考え方やみかたを知りました。
そんな学生生活に培ったものは大変意義あるもので、今もそれが根っこになって仕事につながっていると思います。
環境デザイン学科で学んだことも意外と切り離されてはおらず、一つ一つのヒトやモノとの出会いにはご縁を紡がせていただきました。

引田美冴さん5

日常の中から子どもたちと一緒に「素敵だな」「いいなぁ」と感じることを見つけたい、子どもと芸術を繋げたいという思いから選んだ今の職場ですが充実した毎日を過ごしています。
しかしそんな甘いことばかりではなく、子どもの言葉に答えられなかったときの悔しさ、戸惑いや葛藤、私の中で言いたくないと思っていた「早くしようね」「静かに」という言葉。
職場からの帰り道は反省の連続です。大人はたくさん知っているようだけど、日々、さまざまな用事に追われて省いてしまっていることもとても多く、いつも間にか視野が狭くなり自分中心に物事をみてしまいがちです。
そんな時、気づかされたり、学ばせてもらうのが、毎日小さなことに気づき、大切にしている子どもたちの言葉でした。「芸術ってなんだろう」と保育士になって改めて自分に問い続けてきました。
今思うことは芸術とはモノをつくることだけではなく、日々の生活の中で視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚、五感すべてで感じる心、生きる力、保育そのものが芸術であることだと感じています。
これからもこの感じる心を私自身磨きながら子どもたちの日々に寄り添っていきたいと考えています。

そんな身近なモノやコトから楽しさを感じることができる「生きる力」をこども芸術学科は育ててくれる場所だと私は思っています。
学生のみなさん、大学生活色々なところへ出かけ、多種多様な職業・分野・年齢の人に出会い、視野を広げてくださいね!

引田美冴

引田美冴さん6
line


(浦田雅夫/子ども家庭福祉・心理臨床)

  • LINEで送る

2012年11月19日  ニュース

【受賞】松下愛実さん、米澤潤子さんが佳作賞|こども芸術学科ニュース


銀行のカレンダー原画募集でこども芸術学科学生がダブル受賞!



今日もまた、嬉しいお知らせをお伝えします!

こども芸術学科の4年生、Bゼミで頑張っている松下愛実さんと米澤潤子さんが、大阪、池田泉州銀行のカレンダー原画候補にノミネートされ、なんと二人仲良く【佳作賞】に選ばれました!
表彰式に出席した松下さんの感想は…

「思っていた以上に本格的でびっくりしました。笑」

コメントと共に、松下さんに会場の画像を送ってもらいました。

嬉しいお知らせ1

そして、池田泉州銀行のHPです。こちらに受賞作も掲載されています。
http://www.sihd-bk.jp/fresh_news/0000000321/pdf/fresh.pdf

応募総数はなんと1000点超え!…そして、受賞者合計6名という狭き門のうち、4名が本学学生で、そのうちの2名がこ学から選ばれたのです!
最優秀は本学の呂唯嘉さん、さすが大学院生です。
なんと6万部のカレンダーが刷られるとのこと。それがまたいい出会いにつながりますように。

松下さんと米澤さんは現在、卒業制作の真っ最中です。
これを励みにして、ぜひまたいい作品を展開して下さい。

嬉しいお知らせ2


(森本玄/絵画)

1 2 3

コース・分野を選択してください

LINK


トップページへ戻る

COPYRIGHT © 2013 KYOTO UNIVERSITY OF ART AND DESIGN

閉じる

ABOUT

京都造形芸術大学は、今アジアで最もエネルギーを持って動き続ける大学であるという自負があります。
通学部13学科21コース、通信教育部4学科14コース、大学院、こども芸術大学。
世界に類を見ない3歳から93歳までが学ぶこの大学は、それぞれが溢れる才能を抱えた“プロダクション”のようなものです。

各“プロダクション”では日々何が起こっているのか。授業や取組みの様子、学生たちの作品集や人物紹介。
とどまることなく動き続ける京都造形芸術大学の“プロダクション”の数々。
そこに充満するエネルギーを日々このサイトで感じてください。