こども芸術学科

2014年11月

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2014年11月20日  ニュース

4年次後藤さん、アートミーツケア学会でポスターセッション

先週末はアートミーツケア学会の大会に参加するため神戸に行ってきました。アートミーツケア学会は2006年に設立された、人間の生命、ケアにおけるアートの役割を研究する学会です。

今年の会場になったのは神戸三ノ宮にあるKiitoデザイン・クリエイティブセンター。生糸の検査工場跡に作られています。

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建物に風格があります。
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かつて紡績業が栄えていた時代を、当時の機械から感じることが出来ます。IMG_8970IMG_8971
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展示に使われている台も重みがあっていい感じです。IMG_8969
生糸を140℃の熱風で乾燥させながら生糸の重さを量る機械。1階のカフェでは、この機械がテーブルとして再利用されていました。
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3年前の大会では、本学のギャルリ・オーブを会場にホストをしました。ヤノベケンジ氏作のジャンボとラやんの前に白い風船が沢山浮かんだインスタレーションを覚えていらっしゃる方も多いのでは?あれは今年からこども芸術学科の客員教授になられた森口ゆたかさんのインスタレーションでした。こども芸術学科の学生達が沢山手伝ってくれた大会でした。
今年度の大会には、こども芸術学科学生の後藤さんがグループでポスターセッションを行いました。メンバーは4名、情報デザイン学科の小松さん、京都府立医科大学の加藤さん、文教大学の赤沢さんさんという面々でした。大学を超えたチームです!
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そして、後藤さんは過去にもお医者さん達の前で、芸大生が取り組むHAPii+プロジェクトのプレゼンテーションも行っています。
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HAPii+プロジェクトで後藤さんは昨年2013年度TA(ティーチングアシスタント)、小松さんも今年のTAを勤めています。そして、加藤さんは京都府立医科大学で医師になる勉強をしながら昨年度のHAPii+プロジェクトに正規メンバーとして参加してくれました。赤沢さんは卒業論文でホスピタル・アートに取り組んでいるとのこと。IMG_8991
このように大学を超えた学生が集まり、学会で発表するなんて、頼もしいです。セッションのタイトルは「日本のホスピタル・アートは輸出可能か?」。これまで、5年の蓄積を重ねてきて、壁画などで使用した優しいパステル調の色彩が外国にはない特徴なんだそうです。また、医師、看護師と芸大生が意見を交換しながら環境改善する取り組みも、世界で例を見ないものではないか?という積極的な提案でした。
果たして、外国でもこの取り組みは通用するのか?
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大会参加者は、いくつもあるポスターセッションで、興味深い発表者のところを訪ねてプレゼンテーションを聞き、自由に対話することが出来ます。京都芸術短期大学時代に副手をされていて、今、神戸芸工大の先生をされているS先生とも久しぶりにお会いしました。
来年のアートミーツケア大会は大分です。大会に参加して温泉もいいな〜(笑)。
(森本玄:教員/絵画)
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2014年11月10日  授業風景

紅葉鮮やかな季節に和紙孔版画で多色刷り/2年次造形表現IV

今年は昨年に比べて秋が長く感じます。

京都も段々と紅葉が色づき始め、グラデーションが楽しめる頃となりました。

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この木は「マルバノキ」と言う名前です。
その名の通り、葉っぱが丸く、とても美しいです。
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さて、今年も2年次の造形表現IV「環境と表現」でコロジオン版画を行いました。

テーマは「環境と色」。
葉っぱの色を見て決めた訳ではありませんが(笑)、ちょうどタイムリーな課題です。
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青、赤、黄の色の3原色と、黒の墨版を合わせて4版を重ねて混色し色鮮やかな版画を作ります。
イメージの大きさはハガキサイズです。紙はそれより大きいB5サイズ。
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色の混色は減法混合、と美術の授業をおさらいしながら、青と赤は紫、赤と黄でオレンジ、黄と青で緑になるはずです。が、油絵の具を印刷用メディウムで薄めた手製インクはどのように発色するかはそれぞれでやってみないと解りません。
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また、青、赤、黄の油絵の具といっても、青だけでもウルトラマリン、コバルトブルー、セルリアンブルー、ターコイズブルーなど、沢山の色があります。どれを選ぶかも学生さんの自由ですから、同じ技法でも多様な色彩が現れると思います。
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和紙孔版画はシルクスクリーンと版の原理は同じです。孔版の孔とは「あな」という意味、版に穴を開けてそこからインクを落とすと、穴のかたちに刷り取られるというのが孔版です。コロジオン版は、現在も四国のヘイワ原紙という会社が生産しているもので、典具帖紙という楮(こうぞ)を原料としたとても薄い和紙に、コロジオン膜を加工して、コロジオン原紙が生産されていますが、それを版に用います。
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コロジオン原紙を、段ボールの枠に貼り付けますが、この枠も手作りしました。
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段ボール枠に貼ったコロジオン原紙に下書きを鉛筆で写し、ヘイワ原紙で購入できる毛筆製版液を使って、製版します。毛筆製版液を塗ったところのコロジオン膜が溶けますが、典具帖紙の繊維があるので破れません。さすが日本の和紙。
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インクをペインティングナイフでよく練り、ゴムローラーで刷ります。
一見、何気ない制作過程ですが、それぞれコツがあり、要領をつかむには経験が必要です。
画用紙30枚に刷りますから、段々と上達してきます。
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コロジオン版画はシルクスクリーンと比べても、手軽でローコストなので、もっと普及してもいい素材だと思います。美術工芸学科の技法材料研究室教授、青木芳昭先生からの直伝の技です。
今年も、こ学の学生たちの手によって、面白い作品が生まれてきましたよ。
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この版画が出来たら、1から2枚をハガキサイズにカットして、絵はがきにして大切な誰かに切手を貼って送ろう、という宿題もあります。最近の学生さんは、メールが便利なので、ハガキでやり取りするというコミュニケーションもあまりしたことがなさそうです。返事が返ってくることを期待しながら、版画を作るのもいいものです。
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合評は、今制作している「土からクレヨンをつくる」と合わせて行いますので、また報告しようと思います。
(森本玄:教員/絵画)
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2014年11月2日  授業風景

気づきの絵本報告会【こども芸術大学の親子と】:Cゼミ3年次生

京都造形芸術大学こども芸術学科には学生が実際に子どもと関わることのできるこども芸術大学があります。

毎年前期にCゼミでそのこども芸術大学の年中さんと年長さん対象のプレイルームを開催しています。

このプレイルームの時だけは子どもたちは親と離れて学生が企画したワークショップで楽しみます。

お母さんたちに前期のプレイルームの報告をする時間がなかなか取れず、今頃になってしまいました。

 

親と離れて環境の違う場所でお姉さん、お兄さんとの活動は子どもにとってはとても緊張するでしょうね。

でも、子どもたちだけでなく実は学生たちも一緒です。

芸術大学の学生は楽しい企画のアイデアは次々出てきます。

でも、忘れては行けないことは実施準備と安全面のチェックです。

これがとても大切なのですが、実施前の計画段階ではこれでいいのだろうかと迷いもあり緊張するところです。

学生たちは楽しく子どもと関わっているようにみえる学生たちですが、

その日の子どもの気持ちや行動は想定外のことが多く、臨機応変な対応に緊張感、MAX!です。

子どもへの言葉かけや接し方、子ども一人ひとりとの向き合い方などを含めてたくさんのことを学ぶチャンスです。

「楽しい時間を過ごして欲しい」「次回も来たい!」と子どもに思ってもらうために毎回の振り返りは真剣です。

学生たち、とても貴重な経験をさせてもらっています。

 

さて、このプレイルームで学生個々が気づいたこと、学んだことを基に絵本を制作するというのが

Cゼミ3年次生の前期のもうひとつの課題です。

イメージの世界で作り上げる絵本ではなく、実際に自分が経験したことに基づいてテーマを探ります。

子どもとともに過ごした時間の中で見える子どもの姿、寄り添ったからみえてきたテーマの絵本です。

完成度の高い絵本が完成しました。

 

プレイルームは子どもと学生だけなので、お母さん方は活動中の子どもの様子を見ることができません。

こども芸術大学で日常見せてくれる姿とは違った子どもの様子がたくさんみられるこのプレイルームです。

是非お母さんたちに活動の様子を見て欲しいと今年は映像記録を撮りました。

報告会はDVDの上映も合わせておこないました。

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では、絵本の報告会の様子をご紹介します。

 

学生一人ひとりがプレイルームで得た気づきを報告し、

そこから導いたテーマで制作した絵本の内容を紹介、読み語りをしました。

子どもたち、お話をしっかり聞いてくれています。またひとまわり大きくなりましたね。

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子どもたちから「はやくよみた〜い」と学生たちには嬉しいコールです。

そこで子どもたちのリクエストに応えて、何冊かを作者に読んでもらいました。

(学生たちの後ろに描かれている物語は4回のプレイルームを物語仕立てにしたドキュメンテーションです。)

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その後、子どもに読んでほしい絵本を選んでもらってお母さんに読んでもらいました。

絵本はお母さんのお膝に座ってお母さんの声で読んでもらうのがいちばんですね。素敵な時間です。

「この絵本、持って帰りたい!」と子どもだちから。

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子どもたちは少し退屈してきたみたいです。

からだを動かして終わりましょうか、ということで急遽

今年のプレイルームで大人気だった「アブラハムさん」をお母さんも一緒に躍りました。

(実はプレイルームのあと、こども芸術大学でも活動に取り入れらてみんなで躍ったようです。)

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最後にお母さんたちからプレイルームの感想をいただきました。

「プレイルームを終えてお迎えに来たときの子どもの表情をみると、満足して楽しい時間を過ごしてきたんだなというのが伝わってきました。」

「一人ひとりの子どもたちに丁寧に向き合ってもらっていることがありがたいです。」

「学生さんの子どもとの向き合い方を見ていて、いい子(学生)に育っているなと思いました。育て方って大事だと感じました。」

「うちの子はお家に帰ってから興奮気味にその日の活動の話をしてくれました。」

 

学生には嬉しいことばをたくさんいただきました。ありがとうございました。

 

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(教員:梅田美代子)

 

 

 

 

 

 

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