通信教育部

2016年1月

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2016年1月29日  授業風景

【和の伝統文化コース】伝統文化実践Ⅱ-1a 伝統邦楽1」スクーリング風景

1月22日~24日の3日間、「伝統文化実践II-1a 伝統邦楽1」のスクーリングがありました。箏と三味線という、近世邦楽を代表する楽器を中心に、その歴史や音楽的特徴を実技のワークショップを交えて学びました。

ここでは、2日目に行なわれた箏のワークショップの様子をご紹介します。

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講師の先生はフィリップ・フラビンPhilip Flavin先生。フラビン先生はアメリカのUC Berkeley大学で民族音楽学を学び、現在は日本で演奏と研究をされています。

 

学生の皆さんは、初めて箏に触れる方がほとんどです。どのような音が出るのでしょうか。ワクワクしながら楽器の前に座ります。

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楽器の扱い方についての説明。皆、真剣に聞いています。

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箏の大きさは180センチ程あります。思ったよりも大きいですね!そのどっしりとした姿は龍に見立てられ、向かって右手側が龍の頭部、左手側が龍の尾部とされています。

楽器には13本の絃が張られ、絃1本ずつに箏柱というフレットが立てられて音の高さが整えられています。右手の親指・人差し指・中指に箏爪をはめて、箏爪で絃を引っ掛けるようにして弾きます。

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素晴らしい音色が教室いっぱいに響きました。「六段の調」という古典曲の冒頭の部分を演奏しています。そして、楽器にふれながら、楽器の構造、楽譜の読み方、基本的な音楽理論(音階・曲の構成等)などについてもじっくり学びました。

実技を体験することで、芸能の世界への皆さんの視線は一段と深まったように感じられました。

 

さて、今年度のスクーリングはこの科目にて終了です。次年度も、茶道・生け花・書道・能楽・歌舞伎・日本舞踊など、さまざまな伝統文化をワークショップで体験しながら学べるスクーリングが待っています。どうぞお楽しみに!

 

【コース学習相談会のお知らせ】

2月21日(日)17:00~18:30まで、東京外苑キャンパスでコースの学習相談会が開かれます。日頃の学習の状況や疑問などを一緒に話し合いませんか。また、尺八演奏家の渡辺元子さんをお招きして演奏と解説をうかがうスペシャル企画もあります。在校生・卒業生・入学希望者の皆さん、ご参加をお待ちしています。事前申込不要・参加自由です。

 

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2016年1月27日  授業風景

【情報デザインコース】クリエイターズ研究「四角と視覚」

京都の瓜生山キャンパスにて開講された「情報デザインII-6/IV-4 クリエイターズ研究」のスクーリングをご紹介します。この授業は毎年異なる講師によるゲスト式授業であり、今回は美術家の日下部一司先生をお招きしました。

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今回の授業は「四角と視覚」というテーマ。PCのモニタや写真、絵画や印刷物など身の回りにある「四角いフレーム」と「見ること」の関係性について考えてゆきます。

まずはレクチャーと先生の作品紹介から。先生は版画や写真、立体作品など様々な媒体や技法を用いて制作されていますが、いずれの作品にも共通する先生独自の対象の捉え方をご紹介くださいました。

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壁、木、窓枠、電柱、屋根、赤い三角コーン、影……。四角や円形のフレームの中に、丁寧に整頓して並べられたかのような風景。何気ない日常の風景が、まるでこの作品のために用意されていたかのように思えてきます。

「この写真は、ここの影とこっち側の床のラインとがぴったりつながっているんです。」

一見難解に思える作品の読み解き方についても、そんなユーモラスな言葉で表現されるので終始楽しい雰囲気で作品紹介は進みました。ただ風景をフレームに収めるだけでなく「この時間・この場所」と限定的に切り取ることによって、特別な景色となることに気づかされます。

学生の皆さんも熱心に聞いておられ、ジワジワと日下部ワールドへ…。この後は、教室を出て実際に撮影をします。

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ひとつ目の課題は「2分割の構図」。カメラの四角いフレームを2分割する構図を学内で探し出し、そこに広がる風景に手を加えず撮影します。分割した構図によって、撮影者の立ち位置や視点がピンポイントになり、被写体との関係がダイレクトに浮かびあがってきます。

大学構内のはずなのに「こんな場所あっただろうか?」と考えてしまうような、見慣れた風景とは思えない新鮮な切り取り方。平面と奥行き。斜めと直線。人工物と自然物。目の前の風景を、四角い枠に収めることによって感覚が変化する面白さ。学生の皆さんにもじっくりと伝わっているのが作品からも見て取れます。

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続いて、事前課題「風景を愛でる」の合評。自分が住んでいる町を各自が撮影し、タイトルを考え、写真集を制作するという課題。お互いの作品を鑑賞した後、投票によって選ばれた数点を作者がコメントともに紹介します。

街を象徴するような人工的なランドマークではなく、日常生活の身辺風景に眼を向けることによって、地域の特性、季節、時間の違いがはっきりと見えてきました。普段の生活の中で、どのように世界を見つめているのか…ご自身でも再発見できたのではないでしょうか。

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翌日は、「つながる・接する」というテーマで学外撮影。午前中は大学から一乗寺エリア、午後は疎水エリアを散策。2日目ということもあり、皆さんが街のなかを見つめる視点が鋭くなってきました。ここ!というピンポイントの場所を狙って、夢中になってくると撮影のポーズもだんだんおかしなことに…。

「平和な京都の街を、獲物を狙うように目をギラギラさせて歩く」

昨日の講義で先生が仰っていた言葉がいま、目の前で繰り広げられています。地面を見つめる人。空を見あげる人。じっと一点を見つめる人。ギラギラと歩いています。

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合評では、厳選した3点を解説や撮影時のエピソードを添えて発表していただきました。それぞれの解釈による「つながる・接する」。皆さん、同じエリアを散策したはずなのに、捉えた対象は少しずつ違っています。特別な場所でなくても、日常的な街の中にも観るべきところはたくさんある。事前課題の発表の時よりも、より具体的に撮影対象にアプローチしている言葉もとても印象的でした。

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視点を変える。捉え直す。観察する。この課題に限らず、作品制作には重要な作業です。

情報デザインコースとしてはめずらしくフィールドワークの要素もあった今回の授業。学生の皆さんにとっては、今後の課題や制作に大きな変化をもたらす、大変有意義な機会であったと思います。日下部先生、ありがとうございました。

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2016年1月26日  授業風景

【染織コース】「卒業制作」引き染めワークショップ(2015年11月10日)

大きな布をムラなく染めるのは非常に難しいものです。市販の布は浸染という方法で染めていますが、

染料も施設も必要です。今回は自宅で出来る大きな布の引き染めの技法を学びます。

講師は友禅を教えてもらっている高橋周也先生です。
まず引き染めの説明です。

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布を対角線上に張っていきます。

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染料を引く(刷毛染の時には、染料を引くと言います)ときは、布はピシッと張られていなければなりません。

そのため張り木で布をきつく張り、布の端(耳)に伸子という針の付いた竹を渡してテンションをつけていきます。

 

染料を引く前に地入れと言う作業を行います。地入れ液は水に水溶性の糊を溶かした、わずかに粘り気のある溶液です。地入れを行うことによって染料がより均一に布の上にのっていきます。

地入れも、やはり刷毛を動かし方が重要です。

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染料の色を合わせていきます。

 

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染料によっては色が混ざり難いもの、分離しやすいものなどがあり注意が必要です。

一つ一つ確かめながら染料を混ぜ合わせていきます。

 

さて、いよいよ引き染めです。刷毛の動きに視線が集まります。

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引き染めがムラなく終わりました。

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次はボカシ染めです。ボカシをする時は刷毛の片側に染料を付けます。

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きれいなボカシの引き染めです。

ここまでうまく染料をボカシながら生地の上にのせていくのは高い技術が必要です。

 

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この引き染めのワークショップでは、刷毛の動かし方、染料の混ぜ方、刷毛に付ける染料の量など、

経験に裏打ちされた素晴らしい技を体験することが出来ました。

この経験はきっとこれからの染織実習に役立つことと思います。

 

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2016年1月22日  イベント

【文芸コース】冬はイベント目白押し!

冬のあいだ、文芸コースではさまざまなイベントを企画しています。在校生や卒業生だけでなく、他コースの学生や一般の方々にも開放していますので、興味のある方は気軽に参加してください。2月は、おもに3つの企画を用意しています。

Jerry Schad / Photo Researchers / Universal Images Group

Jerry Schad / Photo Researchers / Universal Images Group 

まず、2月6日(土)16:30から、東京外苑キャンパスで、新元良一先生の特別講義があります。新元先生は通学部で授業を担当なさっているので、通信教育部のみなさんにはあまりなじみがないかもしれませんが、「クリエイティブ・ライティングコース」の創始者です。『あの空を探して』(文藝春秋)、『翻訳文学ブックカフェ』(本の雑誌社)といった著作の作者であるだけでなく、NHKラジオの『英語で読む村上春樹』にも出演なさっていました。

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今回の講義は、『長編小説の魅力』というタイトルで、アメリカ文学を中心に、海外小説の魅力を語っていただきます。

次は、京都瓜生山キャンパスで2月11日(木・祝)16:00から、朗読会があります。

寒竹泉美先生が、夏目漱石の 『虞美人草』を朗読します。朗読会というよりは、演劇に近いものをイメージしてください。

『虞美人草』の冒頭は、京都が舞台です。

漱石の世界が、寒竹先生のオリジナル脚本によって親しみやすいものになっています。

教室は至誠館1階S11です。

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また、この日の13時から、入学説明会の一環として、大江和希先生と今田菜々美先生によるレクチャーがあります。それぞれ演劇と作詞の領域で活躍するお二人が、文章を書くうえでのコツを伝授してくれます。題して「文章は書くよりも、直すのが大事」。

 

第3弾は、2月13日(土)14:00から、東京外苑キャンパスで開かれる読書会です。

読書会というのは、あらかじめ読んできた作品について、みんなで語り合うというものです。こんな風にイスを円形に並べて、自由に感想を述べていきます。

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今回は宮澤賢治の名作「銀河鉄道の夜」を取り上げます。

ジョバンニ少年は銀河鉄道に乗って、白鳥座から南十字星までの旅をします。列車には友人のカンパネルラも乗っています。いったい二人はどこへたどりつくのでしょうか。この旅は何を意味しているのでしょうか。ジョバンニの持っている切符は何なのでしょうか。カンパネルラとは誰なのでしょうか。宮澤賢治の研究者である水野達朗先生といっしょに、この作品の多くの謎にせまっていきます。

 

ご紹介したこれらの特別講義や朗読会、読書会は申込不要・参加自由です。

 

 

最後に、Schoo(スクー)の講義シリーズがあります。Schoo(スクー)というのは、WEB配信の無料公開講座。

詳しくは、ここをクリックしてみてください。
https://schoo.jp/course/368
 

文芸コースの教員が、『文学が生まれ変わるとき』と題する全4回の講義シリーズを担当します。シェイクスピアから『源氏物語』まで、古今東西の名作が取り上げられます。

第1回は2月2日(火)19:00-20:00、中村亮二先生の「『ロミオとジュリエット』が生まれるとき」という授業です。

PARAMOUNT PICTURES / Album / Universal Images Group

PARAMOUNT PICTURES / Album / Universal Images Group 

2回目からのプログラムは以下のとおりです。

2月9日(火)19:00-20:00 河田学先生: 『ロビンソン・クルーソー』と小説の誕生

2月16日(火)19:00-20:00 森田都紀先生: 『源氏物語』から能「葵上」へ-文学からの変容

2月23日(火)19:00-20:00 中村亮二先生: プルーストとヴァージニア・ウルフ

お楽しみに!

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2016年1月20日  授業風景

【陶芸コース】「卒業制作(焼成)」

陶芸は、形を作るだけでなく窯で作品を焼く「焼成」という重要な工程があります。

土で作った作品を窯で焼成することによって劇的に陶芸作品へと変貌します。

一年間をかけて制作した「卒業制作」の作品を窯に託す「卒業制作(焼成)a・b」のスクーリングが、

a日程:2015年10月17日〜20日、b日程:10月31日〜11月3日におこなわれました。

その「卒業制作」の焼成と教員によるワークショップの様子を陶芸研究室 西村より紹介させていただきます。

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まず、色々な釉を様々な方法で作品に施釉します。

 

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施釉された作品は、その作品に合った窯に窯詰されていきます。

 

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窯の中で全て作品がうまく焼成できるようにどの作品をどこに入れるかみんなで検討しながら窯詰を進めます。

 

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大きい作品は、スプレーガンを使って施釉します。

 

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一人で持てない大きい作品は、みんなで協力して窯詰します。この共同作業は陶芸ならではのもだと思います。

 

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窯詰が終わったら窯に火を入れ、一晩ゆっくりと「あぶり焼成」をし、

翌日、祈るような気持ちで窯の温度をあげていきます。焼成が終わったら丸一日かけて冷却します。

 

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窯の冷却中は、特別講師や担当教員による様々なワークショップにより表現方法を学びます。

上の写真は、櫻井先生による石膏原型をつくるワークショップです。

ヨーロッパではメジャーな技法で正確な石膏型を作るための石膏原型を作る方法を見せていただきました。

 

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八木先生の超絶技巧による磁器土水挽のワークショップ。

息をするのもためらわれるような緊張感の中おこなわれました。

 

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私、西村は、皺やひびなど偶然でてくる表情を土に取り込んでいくスラブワークを見ていただきました。

 

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特別講師の奥村先生には、模様を切り抜いた渋紙による表情の付け方や、

紙型を使って軟らかいタタラを器に仕上げていく技法を見せていただきました。

 

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そしてタタラ技法で有名な清水先生によるワークショップ。写真は何故か手びねりですが….

 

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翌日、窯がさめたらいよいよ窯出です。

完成した作品は「卒業・修了制作展」(3/13~3/20)で展示されますので楽しみにして下さい。

 

プランニング、制作、焼成と長丁場の「卒業制作」でしたが、みなさんの作品が無事に焼成できて

研究室としてもほっとしています。

教員によるワークショップも今後のみなさんの制作に役立つことを願っています。

 

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