通信教育部

2016年2月

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2016年2月24日  イベント

【文芸コース】読書会、そして合評会

2月13日(土)に、東京外苑キャンパスにて、読書会を開催しました。今回の課題図書は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」。スペシャルゲストに、宮沢賢治の研究をされている水野達朗先生をお迎えして、参加者の皆さんと感想や読んでみて気になったところを話し合いました。

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誰もが一度は読んだことがある、読んでいなかったとしても、どんな物語なのかおぼろげながら知っている名作中の名作です。改めて読み返してみて参加者から「イメージを引き起こす美しい描写」「詩的な文章」「自己犠牲や幸福といったテーマ」「仏教」など様々なキーワードが挙げられました。

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また、宮沢賢治の「校異」の問題があります。賢治は作品の改稿を何度もほどこしており、物語の根幹は同じですが、幾つかのヴァージョンが存在しています。4稿目では重要な人物が削られていたり、結末の捉え方が違っていたり……。水野先生のお話を伺いながら、賢治の創作の過程を追体験するような時間となりました。

DETLEV VAN RAVENSWAAY / SCIENCE PHOTO LIBRARY / Universal Images Group

DETLEV VAN RAVENSWAAY / SCIENCE PHOTO LIBRARY / Universal Images Group

 

文芸コースは今後もイベントが続きます。3月20日(日)に4回目となる合評会を東京外苑キャンパスで開催します。テーマを設けて在校生や卒業生に短編小説を募り、参加者同士で意見交換をする、コースの名物行事となっています。瓜生山キャンパスでも、昨年7月に(今はなき)紙管スタジオで合評会を開催しました。

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自分の書いた作品が人にどう読まれるのか、いつも教室で顔をあわせている皆がどんな作品を書くのか。毎回、授業以上に熱のこもった時間となります。当日参加は自由。コースの雰囲気を感じていただけるいい機会となるはずです。興味のある方はぜひ、東京外苑キャンパスにのぞきにきてください。

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★ 第4回合評会 テーマ「夜」
開催日時:2016年3月20日(日)14:00
開催場所:東京外苑キャンパス
教員:大江和希、河田学、中村亮二

 

学科コース紹介|文芸コース

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2016年2月19日  授業風景

【陶芸コース】「卒業制作(必修2)」

コンセプトや素材の選択、イメージを形にするための技法の選択などのプランニングの作成。

そしてプランニングをもとにした実際の作品制作と作品の焼成。一年間をかけて制作した「卒業制作」の合評のスクーリングである「卒業制作(必修2)」が2月12日(金)から14日(日)にかけて開催されました。

そのスクーリングの様子を紹介させていただきます。

 

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写真には一部分しか写っていませんが、広い教室に作品を一同に展示した風景は壮観です。

今年度の卒業制作着手者16名と清水、神内、八木、西村の担当教員が合評が始まるのを待っています。

 

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合評は、一人当たり30分間で、まず、自身の作品コンセプトの説明から始まります。

通信教育部の学生の皆さんは、入学から卒業まで様々な過程を経ています。

入学してから今までの集大成である卒業制作の作品や想いについて語ると感極まる場面も何度かありました。

4人の担当教員もそれぞれの想いを話します。

 

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学生同士の批評や質問、教員のそれぞれ違った意見など充実した合評となりました。

入学時からひとつひとつ習得してきた技術や知識に裏付けされた完成度の高い作品が揃ったと思います。

3月13 日(日)~20日(日)の「卒業・修了制作展」も良い展覧会になることと思います。

その後は、自由な創作の世界が待っています。今後の皆様の活躍を期待しています。

 

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陶芸コースブログ

 

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2016年2月19日  授業風景

【ランドスケープデザインコース】卒業制作最終審査スクーリング

通信教育部における最終のスク-リングとなる卒業制作の最終審査スクーリングが、京都では1月31日、東京外苑では2月14日に行われ、計22名が審査に臨み、全員が無事審査に合格しました。

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今年度の制作内容をご紹介します。

 

介護施設におけるランドスケープ提案

薬草園の基本設計

日本庭園の水音とアメニティ

団地公園の再生基本計画

外国人観光客の誘致のための地域計画

六次産業化と里と農の再生計画

アートと里と農の再生計画

アメリカの乾燥地帯の大学キャンパス内の庭園計画

大学キャンパス内の森林整備調査計画

埋立地に大規模公園計画

六甲山の斜面災害復興と保全計画

観光客誘致と住民の憩いの場として終着駅の修景計画

古刹の散策路整備計画

伝統的水路を活かした町の修景計画

棚田の修景による地域おこし

公園内の自然河川生態系回復と利用促進計画

駅前広場修景計画

借景を活かした新農村修景計画

遊園地跡地の観光農園計画

散策路整備による町の魅力再生計画

大都市の大規模公園の全体改造計画

樹木葬の新しい空間提案

 

上記の通りさまざまなテーマで制作が披露されましたが、興味深いテーマや制作対象地を発掘する学生の卒業制作には、毎年本当に目を見張ります。

 

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3月13 日から20日まで卒業制作展が本学で開催されます。芸術大学とランドスケープデザイン、そこには重層した歴史の発見と活用ばかりでなく、常に時代を先取りした発想の転換を読み取ることができます。

ぜひ、見学にお越しください。

 

2015年度 京都造形芸術大学(通信教育)卒業・修了制作展

ランドスケープデザインコース | 学科・コース紹介

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2016年2月18日  授業風景

【歴史遺産コース】京都「歴史遺産学研修3 江戸時代の京都」スクーリング

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こよみの上では「春」を迎え、梅の花の香る季節となりました。みなさんいかがお過ごしでしょうか。京都では時折、風花の舞う日もあれば、今年は汗ばむ陽気もあり、極端な三寒四温の日々が続いています。さて今回は、そんな早春の京都でのスクーリングのご紹介です。

 

江戸時代の京都というとどういうイメージが浮かぶでしょうか?
やはりさまざまな名所に彩られた観光都市としての京都でしょうか?
もちろんそのとおりで、都名所図絵などが盛んに出版され、多くの人が京都を訪れました。

 

しかし今回のスクーリングでは、当時もてはやされた名所ではなく、京都で生活していたさまざまな身分の人々の歴史と空間をみていこうというものです。

 

二条城(武士)、杉本家住宅(町人)、八木家住宅(壬生郷士)を訪ね、それぞれを象徴する建造物の歴史と機能、そしてそこにあらわれるそれぞれの美意識の違いにも目を向けました。

 

1日目の2月14日は、瓜生山キャンパスにてフィールドワークで訪ねる場所の歴史とそれぞれの関係性についての講義をじっくりと聴いたうえで、2日目の15日が実際のフィールドワークとなります。ではさっそく、その一部をご紹介しましょう。

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まずは二条城。観光ガイドブックで登場する「東大手門」は保存修理中でした。
完成は来年2017年3月末予定だそうです。
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今や世界遺産として、世界中の人が訪れる二条城。
この二条城に天守閣があったことをご存知ですか?
寛永元年(1624)より大御所秀忠の命で、家康の建造した二条城を大改修。そのときに増築された本丸の南西隅に、五層の天守閣が建てられました。
御所も見下ろす天守閣。まさに幕府権力の誇示ですね。
寛延3年(1750)の雷火で焼け落ちた後は、再建されませんでしたが、現在残るのは、石積みの天守台だけとなっています。写真はその天守閣跡から比叡山の方向を望んだ風景です。当初はもっと高くから京都の町を望めたのでしょうね。

 

そして、同じく寛永元年に増築された本丸自体も、天明8年(1788)京都を襲った大火で焼失。その跡地に、明治26〜27年(1893〜4)京都御所にあった旧桂宮御殿が移築されました。
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写真は宮家の建築の貴重な遺構です。柔らかな丸みのあるムクリ屋根が独特の美しさで、京都ならではの公家の美意識を感じます。

 

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二の丸御殿
二の丸御殿も、大御所秀忠の大改修で完成。豪華絢爛の二の丸御殿は、幕府御用絵師をつとめた狩野探幽一門の障壁画で彩られました。寛永3年(1626)後水尾天皇の二条城行幸が大御所秀忠、将軍家光の迎えで行なわれました。この大広間からみえる庭園には、能舞台が設けられ、賑々しく能の観覧が行なわれました。

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二の丸庭園のソテツ
樹齢140年以上とされるソテツ。南方の植物ソテツを庭園に取り込むことは、桃山から江戸時代はじめに流行しました。京都での越冬は厳しいものがある為、毎年こも巻が施され、冬独特の姿に仕立てられます。

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なお二の丸御殿の中は撮影禁止です。この中の武家の御殿の設えについては、授業に参加してのお楽しみに。

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杉本家住宅
新町綾小路西入るに位置する杉本家住宅。
京都の他国店持(たこくだなも)ち商人として成功した豪商の町家建築ですが、京都の町家で初めて重要文化財に指定されました。

 

道に面した所は店の間。そこには糸屋格子が嵌められ、二階にはむしこ窓。
典型的な町家の佇まいです。

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その屋根には柔らかい曲線が。ここにもムクリ屋根の意匠がみられます。

こちらの内部も写真を撮影できませんが、独特の商家の町家空間に、実際に身を置いて、初めてわかる美の世界があります。授業ではハレの日の祇園祭と、ケの日(日常)の対比を通じて、江戸時代の町人のありようを実感していただきました。

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壬生寺

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新撰組の壬生の屯所で有名な八木家。
この地に独特の壬生郷士という身分。帯刀を許された農業にも従事する武士。その屋敷には長屋門、式台付の玄関、書院風の座敷など武家屋敷風とむしこ窓や走り庭と呼ばれる土間などの町家の特徴が混在します。
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その郷士宅を屯所とした新撰組はあまりにも有名です。壬生寺の中院の一室をお借りして、小説ではない、歴史史料を読み解くことでみえてくる新撰組の実像についての講義をうけます。

 

このように本スクーリングでは、二条城や新選組に関わる史跡、蛤御門の変で焼失した屋敷を再建した杉本家住宅など、幕末の動乱を越えて遺された文化遺産をまわります。観光客も多く、今回も壬生寺界隈は女性たちでにぎわっていましたが、そうした歴史小説やドラマの土地を、最新の歴史学的な成果を通して改めて学び、歴史の実相に触れて頂くことが、本科目の目的といえます。

 

次回はぜひみなさんも、本物の江戸時代の京都を体感しにいらして頂ければと思います。

 

学科コース紹介|歴史遺産コース

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2016年2月15日  授業風景

【洋画コース】「洋画I-3(静物木炭デッサン)c」スクーリング

1/9(土)〜1/11(月・祝)の3日間、京都・瓜生山キャンパスにて「洋画I−3(静物木炭デッサン)」のスクーリングを行いました。授業ご担当の一居孝明先生からご報告です。

 

新しい年を迎え、受講された皆さんにとって、いつもとはちがった新鮮な気持ちでスタートできたのではないでしょうか。

教室に入り、配置されたモチーフを見るなり、『わあー難しそう』の声が聞こえてきましたが、しだいに緊張感をもってモチーフを興味深く眺める姿が、とても印象的でした。

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ここでは、奥行きのある大きな空間全体を表現すること、同時に個々のモチーフの基本形態の把握と質感の違いを、木炭という表現材料を使い探っていきます。
先ず1日目は、クロッキーを繰り返ししながら、自分にとって奥行き感のあるもっともかっこのいい、アングルを見つけていきます。

立ち位置から見たり、座り込んで見たりと意欲的に取り組む姿に好感をもちました。

 

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いよいよ2日目からは、100㎝×65㎝の木炭紙に描いていきます。

こんな大きな画面をどのようにうめていくのか、少し不安な声も聞こえてきましたが、前日に作ったエスキースを生かし、失敗を恐れず描いていました。

じっくりとモチーフと画面を見つめ、とても真剣な眼差しです。

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最終日3日目は、描き込みです。

細部の説明にとらわれることなく空間全体を意識し、モチーフの配置、プロポーション、光の方向と大きな
明暗トーンを最後まで探ることの大切さを感じていただけたのではないでしょうか。

大きな画面ではありましたが、その画面を隅々まで生かし、確かな空間を感じさせる作品が多くできました。

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皆さんにとって、新年にふさわしい良い描き初めになったのではないでしょうか。 今回のスクーリングで経験したことを生かし、更に充実した作品を拝見できることを楽しみにしています。

 

受講生のみなさん、お疲れ様でした!!

 
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