通信教育部

2016年4月

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2016年4月25日  ニュース

【染織コース】大学院ワークショップのご紹介

先日、正倉院の宝物で羊毛製の敷物「色氈」(しきせん)がシルクロード周辺に自生する西洋茜で染められていたという新聞記事を読みました。

氈とは、獣毛を圧縮してフェルト状にした敷物です(本コース、「染織V-7/フェルトメイキング」担当のジョリー・ジョンソン先生も正倉院の宝物の復元に関わっています)。

 

ちょうど、その前週(4/15~17)に大学院(染織分野)のワークショップで茜を染めたので、その紹介をしたいと思います。

ただ、今回は西洋茜ではなくインド茜を使い絹糸を染めました。

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ちなみに正倉院の宝物は「アリザリン」という色素が検出されたために西洋茜と判別されましたが、インド茜、日本茜は「プルプリン」という色素が茜色を染める成分です。

 

まず染料の抽出です。絹糸と同量の染料を煮出していきます。

温度管理も重要です。絹は80度以上になると固くなってしまいます。

最初はまだ染料が吸着されず薄いきれいなピンク色です。

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染めた糸です。

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左から順に染め重ねたため右端は相当濃くなっています。

 

他に、刈安も染めました。

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緑がかった黄色がとても美しい染料です。

 

他に、糸の種類を変え、ザクロと矢車(やしゃ)も染めました。

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ザクロで染めた絹糸です。

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矢車で染めた絹糸です。

 

これから、大学院ではこの糸を使い織色のサンプルを作る予定です。

どのような織物が出来るか、ご期待ください。

 

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2016年4月9日  ニュース

【ランドスケープデザインコース】卒業生たちの活躍をご紹介します

 

今回はランドスケープデザインコースを卒業された方々の活動の一部を紹介いたします。
専門職に就き、設計・コンサルタント業務や施工業務に携わっている方、NPO法人に属し地域活動のリーダーをされている方、また起業し造園会社を運営されている方、公務員になっている方など、様々な世界で活躍されています。

 

 

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青木光夫さん:

「うずしお人(びと)の駅」をテーマに、地域住民のコミュニケーションと利便性向上、観光客誘致による活性化を図るべく、地元徳島県鳴門市のJR鳴門駅広場の構想設計をしました。写真は卒業制作発表後に鳴門市役所にて構想をプレゼンテーションした様子です。次は町なか整備のNPOを立ち上げることも視野に入れ、 大学で学んだ「里と農の保全」、「ランドスケープのあるべきすがた」を念頭に地域貢献を考えていきたいとのことです。

 

 

 

石塚さん

石塚育代さん:

造園コンサルタント会社E-DESIGN勤務。 大阪の魅力を発信するいくつかの企画に参画。“ミズベリング世界会議IN OSAKA”では、水辺日本一の水都大阪を世界へ発信するとともに、国内外の先進的な取り組みを結集することで、民間活力を呼び込む手法や枠組みを議論し、水辺を活かした「ミズベ経営の実現」をめざした会議を企画実行されました。

 

 

 

朝山さん

朝山まり子さん:

ランドスケープフォトグラファー、ガーデンクリエイター、樹木医。2015年夏写真ギャラリーの名門「EMON AWARD 4」で優秀賞を受賞、写真家デビューされました。写真はそのときの様子です。仕事のベースとしては公共空間や個人邸のガーデンのプランニングとガーデナーをされています。

 

 

 

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田中ゆかりさん:

アトリエ花香菜代表。ガーデンデザイン、施工、管理、講師など幅広く活動し、お客様と共に「育てるガーデン」を提案されています。写真は日本庭園に囲まれた日本建築の一角に、樹齢150年の柿の木を中心として、薔薇を取り入れ制作した小さなイングリッシュ(洋風)ガーデンです。

 

 

 

濱さん

濱 岳治さん:

癒しと和みのアジアン雑貨 バリ島セレクトSHOP「KupuKupu」代表。バリ島に魅せられ、独自の庭園観で多くの庭園施工を手がけています。写真は、2015年 花と緑と夢あいち 奨励賞を受賞した作品で、ヤシの木、オリジナルバリ島流水栓、ガーデンファニチャー、植栽を施した庭園です。

 

 

 

萩原さん   

萩原秀夫さん:

「NPO法人こんぶくろ池自然の森」理事。千葉県柏市に残された貴重な動植物が生息する18.5haの森林と、その森林を育ててきた湧水を保全することを目的として活動しています。写真は湧水池の整備をしている様子です。

 

 

 

木本さん

木本清文さん:

「NPO法人つくば環境フォーラム」に所属し、植物・野鳥観察に参加する傍ら、写真のように主に遠足で来訪する子供たちを中心に筑波山の自然を紹介するガイド「筑波山自然インストラクター」をされています。

 

 

 

高谷さん

髙谷淳さん:

OZI庭園工房代表。京都盆地北に位置する宝が池の山の保全と再生を目的に設立した「京都宝の森をつくる会」の代表も務める。写真は2016年1月と3月に、宝が池公園「野鳥の森」に異常繁茂した外来種「ナンキンハゼ」の駆除を実施した様子です。

 

 

 

ランドスケープデザインコースには多分野から学びに来られる方が多いです。卒業後にはできればランドスケープデザインの専門職に就きたいと願っておられる方も多くいます。そして、その夢をかなえ頑張っている卒業生が多くいます。卒業生も在学生もつながりあって学生生活をエンジョイしています。入学を考えられているあなたもその仲間に入りませんか。

 

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2016年4月8日  イベント

【情報デザインコース】入学説明会の特別相談会「卒業生トーク」に、卒業生の市川昇一さんが登場!

3/21の入学説明会(東京外苑キャンパス)でおこなわれた特別相談会「卒業生トーク」に、情報デザインコース卒業生の市川昇一さんが登場しました。今春卒業したばかりの学生にリアルな話を聞くことができるイベントとあって、多くの方が参加されました。そのトークの内容をお伝えします。

 

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「入学を決めたきっかけは?」

 

芸術家のアイディア、いわゆる「直感」というものや、デサイナーの「センス」というものがどこからくるのか知りたかった、それが私の入学動機でした。そして、それは今でも変わりありません。

 

 

「入学してよかったこと、得たものは?」

 

情報デザインコースに入学したばかりの頃は、主に視覚表現の斬新さに関心を持っていましたが、深くデザインを学ぶにつれて、形のないものや様々な「コト」の中にもデザインを発見できるようになってきたと自分では思っています。芝居に例えると、役者や舞台装置よりも、物語に関心を持つようになりました。サービスや社会の仕組みの中にもデザイン的発想・思考は有効であると考えています。

 

 

「日々の学習時間はどのくらいでしたか?」

 

平日に資料集めなどの準備をして、週末に一気に仕上げていましたが、三年次以降の課題は完成までにそれを2~3回繰り返していました。「D評価を覚悟でまずは提出してみる!」というトライアンドエラーをモットーとしていました。

 

 

「どのように学習時間を確保していましたか?」

 

「課題を提出する!」と決めた月の休日はデザインに捧げる覚悟が必要かもしれません。しかし、これを肯定的に考えれば、それだけ頑張れば必ず一定の能力は育つと思います。実際、私は大学での授業と独学だけで、卒業式を待つことなく未経験ながらWeb業界に転身しました。これは大学での学びの大きな成果です。

 

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「学習の支えとなったのは、どんなことですか?」

 

まず、「デザインがうまくなりたい」という思いが常にありました。うまくいかないと悔しいし、その不完全燃焼を他のスクーリングや課題にぶつけて、しつこく疑問にアタックしました。先生にもしつこく質問しました。先生方にはまだまだ質問したいくらいです。
それから三年次になると、大学の仲間ともデザインについて議論できるようになってきました。とにかく三年次を共有した仲間はプレゼンが上手くて、作品を語る上でのレトリックなど大いに影響を受けました。最後の卒業制作は、制作に没頭していましたので、家族の支えは大きなものでした。

 

 

「今の目標、夢は?」

 

デザインは複製されて多くの人の行動に影響を与えるものだと思っています。奇しくも震災の年に入学したこともあり、「どうしたら人や社会の役に立つか」を、デザインを通して私なりに真摯に考えてきました。その一つの答えをカタチにする試みが私にとっての卒制でした。
現在、仕事でもデザインに携わっていますが、卒業制作の作品は今後更にブラッシュアップして育てていくつもりです。同窓の皆さんや通学部の若い皆さん同様に、卒業制作を通して、ものづくりに対する信念が一回り大きく育ったように思いますし、ようやく視野が開けてきたように思います。卒業は一つの通過点ですから、これからも母校に報告できるような制作を続けていきたいと思います。

 

 

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市川さんは、美術専門学校絵画科を卒業後、デザイン事務所に入社。ぶっつけ本番の現場で企画デザインの仕事に携わりながらも、「見よう見まね」でいたことに疑問をもっていました。「それなら知識と技術を身につければいいじゃないか!」という経緯で、本学の芸術学コースに入学。そして2年後に情報デザインコースに転籍。「デザインを論理的かつ体系的に勉強しなおしたい」という思いや、「物質に左右されないモノづくり」に関心を持ち、「卒業制作はデジタルコンテンツ!」と心に決めて、卒制の最終プレゼンテーションの翌日からウェブ制作会社で働いています。

卒業生の声はとても説得力がありますね。入学を検討されている方だけでなく、在校生のみなさんにも届けたい先輩のお話でした。相談会終了後も「もっと話を聞かせてください」と、たくさんの人に囲まれて質問の応対に追われていました。

 

市川さん、おつかれさまでした。

 

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2016年4月6日  イベント

【芸術教養学科】感激の卒業式

みなさまごきげんよう!芸術教養学科 学科長の早川克美です。

4月になり、新しい季節となりました。散りかけた桜を眺めながらこれを書いております。芸術教養学科ではこの春、450人を超える方が入学されます。学びたいという思い、そして一歩前に出て、学びのある生活を選ばれた新入生の方々に心から敬意を表したいと思います。なお、4月15日まで入学願書を受け付けていますので、よろしくお願いいたします。

 

今日は、先月19日の卒業式の様子をご報告したいと思います。

卒業式会場

 

芸術教養学科は2013年に設立された新しい学科です。ですから、今年の卒業生は皆3年次編入で入学された方々。2年間、3年間の大学生活を経て、見事、学士号を取得された67名をお送りすることができました。

 

卒業生と記念撮影

卒業式にご出席された方で記念撮影。

 

 

春秋座(卒業式の会場)でのセレモニーの後、各学科やコースでの分科会で、お一人お一人に卒業証書をお渡しします。卒業証書をお渡しするのは学科長である私の大切なお役目です。前に出ていらっしゃるお一人お一人のお顔に出会うと、それぞれに大変な努力をされて今日という日を迎えられたことに胸がいっぱいになり、はからずも泣きそうになります。おそらく、お渡しする側が泣いているのは、大学の中でもうちの学科だけかもしれません。笑

 

 

感激の卒業証書授与の後は、華やかな卒業パーティ。

卒業生が企画して、京都市内のレストランを貸しきっての開催です。

ここで面白いのが、この卒業パーティには、在校生も全国から多数駆けつけるということ。SNSやオフ会での交流で友情を育んだ仲間の門出を祝おうと、在校生が駆けつけるのも、芸術教養学科ならではの光景です。

卒業パーティー

卒業生・在校生も入り混じっての記念撮影

 

 

インターネット上の学習だけで卒業できることをうたっている芸術教養学科ですが、このように、リアルな交流も大変盛んなのです。

 

社会人が大学生になること、学習を継続すること、そして卒業することは、やはり簡単なことではありません。学びへの情熱と努力があって勝ち取れる称号が卒業証書=学士号です。卒業されたみなさんを私は誇りに思います。

 

私たち教員は、学生のみなさんの学習が少しでも円滑に運ぶよう、日々、ご支援をしています。提供する環境も、年々バージョンアップし、学びやすく整えております。

学びたい、とお考えのみなさん、あと一歩の勇気で、学びのある生活を始めることができます。私たち芸術教養学科ではそんなみなさんを歓迎します。そして、いつの日かこの卒業式のような時間をご一緒しましょう!

 

卒業生と早川先生の2ショット

 

芸術教養学科 学科長 早川克美

 

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2016年4月5日  日常風景

【空間演出デザインコース】春の訪れに色んな想いの詰まった卒業制作を振り返る

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みなさんこんにちは。空間演出デザインコースの上田です。

週末の入学式に向け大学周辺はまさに今桜満開の春を迎えています。なんとか週末までもって欲しいと願いながら自転車を走らせました。

 

 

 

 

 

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さて、2015年度の卒業制作展では我がコースは二年連続学長賞を獲得するなど今年も大盛り上がりで幕を下ろし、現在WEB卒業制作展が開催中ですが、今日は惜しくも受賞はならなかったものの印象に残った作品をふたつご紹介します。

 

 

 

 

 

 

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ひとつはこの折り紙の作品「京彩集折紙」です。京都の都市空間を彩る色彩を分解、再構築して模様を作りあたらしいお土産として発展させた作品で、建築篇をはじめ三シリーズで構成されています。

 

 

 

 

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展示は折紙とそのパッケージとしての作品でしたが、それだけでなくプロダクトや空間への応用もできるよねと話していたところ、卒業式後の祝賀会でサプライズがありました。

 

 

 

なんと、ネクタイになってプレゼントいただけました!これは建築篇の清水寺バージョンでした。卒業生が我々の雑談を聞きつけみんなで製品化してくれたようです。私のネクタイの他にも、Tシャツやマグカップなどの製品になってました。アイデアだけでなく、早速具現化してしまうという、五感を大切にする空間演出デザインコースならではの贈り物に感激するとともに、改めて卒業に関わることのできた喜びを噛みしめることができました。

卒業生のみんなありがとう!

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早速次の日着用してみたところです。川合先生、寺尾先生とともに。

 

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もうひとつは、こちらのポスターにある「陰翳礼讃ノススメ」という作品です。この作品は専業主婦ながらデザインを学ぼうと入学したFさんの作品ですが、一昨年に私の担当したスクーリング「空間演出デザインV-3 ライティングデザイン」で参考文献として指定した谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』という本からインスピレーションを得て生まれました。

 

 

 

 

 

 

 

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現在のように蛍光灯(もはやLEDですね)などの照明が十分で無い時代、蝋燭の灯程度で過ごす暗がりの中で育まれた日本の美意識について論じられた本なのですが、その美意識を「翳シ(カザシ)」と「透カシ」の2シリーズで照明器具として提案したものです。

 

「翳シ」シリーズは5種類あり、例えば右の『砂壁』などは、座敷に届く柔らかく微かな光を染み入らせる繊細さがどんな装飾にも勝る美しさを持つという状況を体感できる照明器具となっています。

写真08また光源は、蝋燭の灯を再現すべく光がゆらぐ電灯を用いています。

 

 

 

 

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「透カシ」シリーズは着せ替え可能な障子型照明でユーモラスな透かし模様を楽しむ作品となっています。

 

 

 

 

現代インテリアにも取り入れてみたいものですが、これらが生まれてきた背景にはFさんの住環境にもありました。Fさん宅の窓の外にはすぐ隣家があり十分な自然光を得られないことが長年の不満だったのですが、空間演出デザインを学んだことで、その暗さを嘆くばかりでなく、積極的に楽しもうというという発想に辿り着き、この作品が生まれたわけです。

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ちなみに彼女が私のスクーリングで制作したライティングデザインはこのようなカウンターのあるバーの空間です。この頃から明かりと質感について興味があったのだなと感心しながら振り返りました。人影が私のシルエットそっくりで驚いた記憶も蘇りました。

 

 

 

 

 

このように、通信教育で学ぶ社会人ならではの身近な生活に基づいた発想からまだまだ新しいアイデアは生まれると思います。またこの作品の制作にも多くの年代が様々な学友の視点の違うアドバイスが改善に役立ったようです。

まだまだ改良できる点は山ほどありますが、光を獲得して当たり前になってしまった現代の我々にとって少し立ち止まって考えるきっかけとなる取り組みだったように思います。

 

空間演出デザインコースはインテリア空間や生活に関わるデザインや設計を学ぶコースで二級建築士受験資格やインテリアプランナーなどの各種資格も取得可能ですが、まずは本当の豊かな生活とは何だろうかという問いかけからスタートし、自身の集大成を既存の産業区分や形にとらわれず、大胆に、最も楽しい卒業制作を目指していただきたいと思います。

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冒頭の満開の桜もいいですが、こんな道端の風景も愛でる視座を持ちたいものですね。

 

 

 

 

 

 

出願は4/15までですが、一足先に今週末は入学式と初回ガイダンスです。
入学してソワソワしてる皆さん、もうすぐです。
空間演出デザインという生活に根付きながら実験的な挑戦を続けるデザインをみんなで学びましょう!

 

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