通信教育部

2016年6月

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2016年6月30日  ニュース

【陶芸コース】1年次スクーリング科目紹介

新入生のスクーリングが始まりました。

 

新入生にとって初めてのスクーリング、「陶芸Ⅱ−1(机上のオブジェ/ペーパーウェイト)」

が6月中旬に京都のキャンパスで開講されました。

この科目は、石膏型の制作方法と押し型の技法を学びます。課題は二つ割りの型で制作できる

ことに限定していますが、各自の自由な発想で楽しい作品がたくさん制作されました。

 

陶芸写真1

教員による石膏の扱い方の説明の後、石膏型を制作するデモンストレーションを見てから

各自制作にはいります。

 

陶芸写真2

初日は、丸一日かけて原型をじっくりと仕上げます。石膏は原型を忠実に写し取るので

原型の完成度はとても重要です。納得のいくまで原型を仕上げます。

 

陶芸写真3

2日目は、石膏を流すための壁を作り、いよいよ石膏を流して型を制作します。

 

陶芸写真4

石膏を流して二つ割りの型が出来たら、合わせ目からはみ出た土を逃がす溝を掘ります。

 

陶芸写真5

陶芸写真6

3日目は、完成した型を使って次々と作品を制作していきます。

 

入学前に陶芸教室などで陶芸の経験のある方も石膏を使った制作はあまりした事がなかったと思います。

石膏型による制作は同じ形が出来るというだけでなく、石膏型でないと出来ない形というものもあります。

新しい知識と技術を今後の創作に生かしていただきたいと思います。今回のスクーリングは和気あいあい

とすすみ、あっという間の3日間でした。受講者のみなさま、お疲れさまでした

 

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2016年6月29日  授業風景

【文芸コース】小説家、ライターへの第一歩! 1年次スクーリング「文芸入門」が開講されました。

6月に入り、新入生を対象とした文芸コースの専門教育科目が開講され始めました。

今回は6月11日〜12日に外苑キャンパスで行われた「文芸入門 読むこと・書くこと」のうち、3講時「書く技術(1) 日本語表記の標準的なルール」、4講時「同(2) 小説の文章とメディアの文章」、5講時「同(3) ボキャブラリーの効果」の授業風景を、担当講師の門崎がお伝えします。

 

「文の終わりにはマル(句点)をつける」、「段落の1行目は1字下げる」、「会話はかぎ括弧でくくる」というような文章の基本的なルールは、小学校で学びますね。

しかし、社会に送り出されるたくさんの出版物(小説・科学書・人文書などの書籍、雑誌)、新聞、官公庁の文章にはもう少し丁寧なルールが適用されています。

そのルールは〈たったひとつ〉のものではないし、時代によっても変わっていきます。

出版社や新聞社はそれぞれがルール・ブック(用字用語集など)をもっています。また小説家も自分なりのルールを設けているものです。

なぜルールを決めるのか? それは読者に文章の内容を誤りなく伝えるためです。

そして、さらに大切なことは、ルールをもった文章は〈たたずまいが美しい〉のです。

サッカーや野球だって、ルールに従って進行するからこそ、胸のすくプレーが生まれますよね。

と、いうような話をしながら、3講時は日本語表記の標準的なルールを〈文体〉から〈欧字と欧文の表記〉までの9項目にわたって順繰りに解説したのでした。

授業風景2

 

さて、この教室に集っている学生の皆さんは、小説家を目指していたり、職業としてライターを志望している人が多いようです。そうでなくても、「文章が上手くなりたい」という願いは強く抱いています。

そこで、そもそも「文章を書くということは、どういうことか」を皆さんと考えてみました。

陥りやすいのが、「私の考えや思いを文章にすれば、それを読んだ人に伝わる」という、ナイーブ過ぎる文章観。

文章を書く→自分で読み返す→考えや思いが強化されたり修正される→文章を書き換える→自分で読み返す→(以下、これをなんどか繰り返す)

これが〈推敲(すいこう)〉、つまり文章を練り直すことですが、文章を書く醍醐味はまさにこの推敲にあるといってもいいでしょう。

「文章を書くことによって、私の考えや思いがますます深まり、明らかになっていく」という経験をこれからの学業で重ねていってほしいと思います。

 

続いての講義はボキャブラリーについて。

スクリーンにあるモノが映し出されました。

ドアクローザー4

 

学生には、推理小説家になったとしてこのモノを犯罪の小道具として小説の中で使う場合、何と表現するか、問いを投げかけました。

「ドアの上に付いている金属の出っ張り」、「ドアをゆっくり閉める道具」、

「ドアの上部に付いている開閉装置」などの答えが出ましたが、

正式名称「ドアクローザー」と答えた学生はなし。まあ、当然ですね。

これは建築・設計業界のボキャブラリーなので、その業界以外の人は知らないはず。

ボキャブラリーとは、ある領域内で使われる単語の全体、

または、ある個人に限ればその個人が使う語の総量、です。

文章を書く者として、ボキャブラリーを増やすことは大切ですが、

それが通じない世間があるということは知っておかなければなりません。

「ある語を別の語に書き換えて、伝えることができる」、そういうことこそが、

ボキャブラリー能力が高いといえるでしょう。

ここでさまざまな書き手の文章を、意味内容をあまり変えずに別のボキャブラリーで書き換えた例文をみてみました。

たとえば生物学者福岡伸一の自然科学入門書『動的平衡』の一節を、女子高校生のボキャブラリーで書き換えてみる……。

すると、ルドルフ・シェーンハイマーが明かした生命観のコペルニクス的転換を、

ひとりの女子高校生が感激を込めて語る姿が現れます。

「マジで、って思っちゃうよね?」って調子で。

つまり、生物の深遠な真理を女子高校生のボキャブラリーでも書き表すことができる、ある程度は。

文章というのはさまざまな表現の可能性を持っているということですね。

 

こうして、文芸コースのスクーリング「文芸入門」の長い1日目が終わったのでした。

 

非常勤講師 門崎敬一

s_集合写真1

 

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2016年6月28日  授業風景

【歴史遺産コース】新緑の大原スクーリングのご紹介《歴史遺産研修5 大原》

みなさん、こんにちは。京都もうっとうしい梅雨の季節です。今年は、晴れのち驟雨といったかたちで、天候の変化の激しい梅雨のような気がします。さて今年度も早いもので3カ月が経ちました。スクーリング授業も順調に開催されています。そこで今回は、歴史遺産コースの人気授業の一つ、爽やかな新緑の大原を舞台としたスクーリングをご紹介します。

01大原の新緑

 

5月14日(土)と15日(日)の2日間、〈歴史遺産学研修5〉というスクーリング授業で大原を訪ねました。受講生の方のなかにもいらっしゃいましたが、大原はこれまでにも何度か訪れたことがあるという方も多いと思います。京都の市街地からはずいぶん離れたのどかな里の雰囲気が残る地ですが、ここには平安時代以来の長い歴史が重層して伝えられてきた足跡が多数残っています。しかし、その実相については、じつは観光での来訪だけでは知り得ないことも多々あります。このスクーリングでは大原のそうした歴史を振り返り、大原の姿を歴史という軸で多面的に浮き彫りにすることを目指しました。

 

一日目、現地集合なので、少しゆっくりの10時スタート。最初に訪れたのは勝林院です。
一般にはあまり知られていない寺院かも知れませんが、2008年秋の「そうだ 京都、行こう」のポスターにもなりました。
今回は、まさに新緑に囲まれた勝林院本堂の廂をお借りして、平安時代の大原の歴史を講義しました。比叡山延暦寺の別所として大原で発展した勝林院、来迎院が、じつは三千院より先にこの地で浄土教と聲明の拠点として栄えたことなどを解説し、堂内で本尊阿弥陀如来を礼拝しました。

勝林院本堂

勝林院本堂

寺伝では承和2(835)年、唐より聲明を持ち帰った慈覚大師円仁によって開かれたとされます。聲明とは、仏教の儀式や法会で僧が経文を朗唱する声楽です。
またここは、法然が旧仏教側の僧侶と浄土教について論義をした大原問答が行なわれたことでも知られています。現本堂は安永7年(1778)に再建されたものです。

正和五年銘石造宝篋印塔

正和五年銘石造宝篋印塔

 

「正和五年丙辰五月一日」の銘が刻まれ、1316年、鎌倉後期の石造宝篋印塔があります。笠の部分の隅飾突起がほぼ垂直に立ち、古様の趣です。国指定重要文化財となっています。

 

午後からの最初の寺院は、三千院の南の坂道を上った先にある来迎院。

 

来迎院

来迎院

慈覚大師円仁が天台聲明の道場として創建したと伝えられ、1109(天仁2)年に融通念仏の祖とされる良忍が再興したとされます。現在の本堂は、天文年間(1532~1555年)に再建されたものです。
こちらでは、本堂内でご住職に、特別に来迎院の歴史や仏像についてのご講話をいただき、あわせて、聲明の一節を実際に唱えていただきました。おごそかな音律が堂内に響き渡りました。

04来迎院

 

来迎院のご住職が唱えてくださった「総礼伽陀(そうらいかだ)」の博士(はかせ)。博士とは聲明の旋律を線などであらわした記譜。

 

次に向かったのは宝泉院です。宝泉院は勝林院の子院のひとつです。

宝泉院盤桓園

宝泉院盤桓園

「額縁庭園」とも呼ばれて著名な盤桓園。樹齢300年ともいわれる沙羅双樹と樹齢700年とされる「五葉の松」が植えられ、心落ち着くお庭です。

 

宝泉院のお抹茶

宝泉院のお抹茶

こちらも、ご住職にご講話をいただき、宝泉院の歴史、お庭の解説、伏見城の床を移して作られた血天井のことなどを伺いました。

ここでも、ご住職にお願いして聲明の一節をお唱えいただきました。

07宝泉院

「博士」を見せていただきながら、美しい聲明を聞かせていただきました。

 

 

この日の最後は、いよいよ三千院です。
ここでも、お部屋をお借りして、三千院の歴史、また境内にある往生極楽院の仏像について、さらに翌日に訪ねる寂光院の歴史と火災後の文化財の再建などを講義しました。

 

三千院石標

三千院石標

三千院 往生極楽院

三千院 往生極楽院

境内南側の庭園内にある往生極楽院。まさに平安時代の浄土教信仰を今日に伝える阿弥陀堂。堂内に金色のお姿でお坐りになっている阿弥陀三尊は平安時代後期を代表する名作。間近に拝することで、感動もひとしおです。

 

2日目の午前は、寂光院へ伺いました。

若葉に覆われた参道は、やわらかい緑の光に包まれていました。

寂光院参道

寂光院参道

寂光院の山門から本堂を臨む

寂光院の山門から本堂を臨む

寂光院 本堂

寂光院 本堂

寂光院の寺伝では、聖徳太子創建とされます。『平家物語』でも知られるように、安徳帝を産んだ平清盛の次女、建礼門院徳子は、平家一門が壇ノ浦で敗れたときに、入水するも助けられ京へ連れ戻されたあと、出家しました。その晩年、安徳帝や平家一門の菩提を弔い過ごしたのが寂光院です。
本堂は淀殿の命により片桐且元が慶長年間(1596~1615年)に再興したものでしたが、2000年5月9日の放火で焼失。この際、本尊の地蔵菩薩立像(重文)も焼損し、堂内にあった建礼門院徳子の手紙や写経を使用して作ったものと伝わる建礼門院と阿波内侍の張り子像も焼失。現在の本堂と本尊は2005年6月に再興されたものです。

 

寂光院収蔵庫

寂光院収蔵庫

旧本尊の木造地蔵菩薩立像(焼損・重要文化財)は、寛喜元年(1229年)の作ですが、鎌倉時代以来長年祀られてきたこの本尊は、放火による焼損で、全身黒く炭化してしまうという傷ましいお姿に変わり果ててしまわれました。しかし奇跡的にその立ち姿を留めておられ、現在は保存処理を施され、傷みが進行しないように収蔵庫に安置されています。
文化財を守ることの大切さと難しさを考えさせられる寂光院でした。

大原学院 1875(明治8)年創立。1902(明治35)年に、来迎院町の現在地に移転。

大原学院
1875(明治8)年創立。1902(明治35)年に、来迎院町の現在地に移転。

 

午後は、公立の小中一貫校である大原学院でお部屋を借りて、大原古文書研究会主宰の上田寿一先生に講義をいただきました。今回は、大原をはじめ洛北地域一帯にに伝わる伝統芸能で、念仏踊り、盆踊り、独特の風流飾りを付ける踊りなどをビデオで見せていただき、その解説と伝承への取り組みについてをうかがいました。また平安時代に大原に隠棲して亡くなったと伝えられる惟喬親王と、親王に仕えていた一族という久保家が大原で独特の地位を保って続いてきた歴史についてお話しいただきました。古文書からわかる江戸時代の大原の人々の暮らしを学ぶとともに、実際の古文書をお持ちいただいて、皆で読んでみましょうという時間も設けてくださいました。

 

大原の平安時代から江戸時代、さらには現在に至るまでの歴史や文化財に触れることで、あらためてその文化の豊かさを知るとともに、私たちが文化財や文化とどのように関わっていけばいいのか、その足元を照らされるような2日間の学びでした。

 

※今回の写真は、スクーリングに参加された本コースの学生さんより、ご提供いただきました。ありがとうございました。

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2016年6月24日  授業風景

【ランドスケープデザインコース】1年次から4年次まで 春のスクーリングのご紹介

こんにちは。

私は、ランドスケープデザインコースで主任教員をしております髙梨武彦です。

 

この春から4年次生の卒業制作スクーリングが、

京都会場・東京会場においてスタートしました。

 

卒業制作スクーリングは全6回で構成されており、5月に1回目が終了しました。

1回目は学生各自による、卒業制作のテーマ設定や対象地、構想・設計の内容について説明が行われました。

次回は、各自が進めてきた成果に対し、個人指導が行われます。

学生たちはここで、おおよその平面計画図を仕上げてくるように指導を受けます。

 

今年度は33名が着手し、皆それぞれ特徴ある興味深いテーマ・内容に臨んでいます。

どのような作品に仕上がっていくのか楽しみです。

①卒制1回目 テーマ指導IMG_4411[1]③卒制1回目 テーマ発表IMG_4326[1] 

②卒制1回目 テーマ指導IMG_4359[1] ④卒制1回目 テーマ発表IMG_4507[1]

 

さて、一方で新入生のスクーリングも始まっています。

1回目のスクーリングについては、5月24日のブログでも少し紹介しましたが、

ここではより詳しく内容をお伝えします。

まず、新入生は、教員から各専門分野や現在の研究テーマなどの講義を受けます。

⑤新入生1回目スクーリング講義風景IMG_4755[1]

⑥新入生1回目スクーリング講義風景IMG_4739[1]

 

 

それから、京都の庭園が幾世代継承されてきた管理に使用する手ぼうきを制作ました。

これは7月の庭園実習に持参し使用します。

⑦新入生1回目スクーリング手ぼうき制作IMG_4767[1]

⑧新入生1回目スクーリング 手ぼうき制作 IMG_4938[1]

⑨新入生1回目スクーリング 手ぼうき制作 完成 IMG_4973[1]

 

さらに、ランドスケープデザインの重要な特性である、樹木実習を行います。

⑩新入生1回目スクーリング樹木実習IMG_4832[1]

⑪新入生1回目スクーリング樹木実習分類IMG_4847[1]

⑫新入生1回目スクーリング 明治神宮 樹林観察IMG_5019[1]⑬新入生1回目スクーリング 明治神宮 樹林観察IMG_4985[1]

 

京都会場では学内(瓜生山)の森林で、東京会場では明治神宮・代々木公園で、

樹木観察・森林生態について学び、 ついで、樹木スケッチを行いました。

このように、学生たちは基礎的学習から応用学習までを経ながら、卒業を目指します。

⑭新入生1回目スクーリング 代々木公園でスケッチIMG_5033[1]

 

本学には、子育てや仕事をされている方、生涯学習として新たな学びを始められた方など、

様々な年齢や環境の方が在籍されています。

皆さんの履修環境にもとづいて学習でき、幅広い出会いが楽しめるのも通信教育の魅力です。

 

是非、入学を検討されてみませんか。

 

 

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2016年6月20日  授業風景

【日本画コース】「日本画I-1(鉛筆写生)」スクーリング

こんにちは。通信日本画コースです。

 

先日、東京・外苑キャンパスで行われた1年次科目「日本画I-1(鉛筆写生)」スクーリングの報告です。

入学して初めての日本画の授業!という方の多い「鉛筆写生」のスクーリング。
初日は緊張していた方も二日目になると緊張もほぐれ、よく観察しながら熱心に写生に取り組まれていました。

モチーフはガラスコップ、ハンカチ、レンガ、りんご、にんにくです。
身近にあるモチーフだからこそ、よく見た時の発見や驚きもあったのではないでしょうか?
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小滝先生のデモンストレーション

 

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横山先生と相談中

 

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描き始めます。

 

 

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先生方の指導を受けながら、約3日間かけて写生を行います。

 

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最終日の合評風景と、完成作品

 

 

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初めての出来事が連続した三日間だったと思います。
皆さん、お疲れ様でした!!!!

 

 

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