アートプロデュース学科

2016年11月

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2016年11月24日  授業風景

【特別講義レポート】『声のミュゼオロジー』今村信隆先生

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11月23日の特別講義は、本学資格支援センター専任講師の今村信隆先生をお招きし『声のミュゼオロジー』というタイトルのもと、“ミュージアムでお静かにと言われるのはなぜか”を考える内容でご講義いただきました。

 

美術館に入ると「静粛にお願いします」と書かれた表示をたびたび見かけますよね。

日本では、しゃべり声は厳禁で静かにみることが鑑賞マナーとされてきました。

そのためか、美術館のイメージについて、あるアンケート調査では、「落ち着く」「ゆっくりとした時間を過ごせる」といった反面「堅苦しい」「暗い」という感想も多くを占めていたそうです。

一方、欧米では来館者同士がしゃべりながら鑑賞することは美術館での日常的な風景です。なぜ日本では「美術館では静かにする」とされているのでしょうか。

 

今回は「国内外の歴史」と「わかる(≠知る)とは何か」の二つの観点からこの疑問に迫っていきました。

日本でもかつては、笑い声も混ざってワイワイと話しながら鑑賞がされていたことが伺える記録があることや、300年以上も前に、作品の見方について、知識を通してだけでなく他者との会話しながら鑑賞することが大切だと唱えていた人がいたということなど、驚きのある興味深い話をたくさんしていただきました。

 

美術館は作品を目の前にして、じっくりとその良さを味わえる場所です。

作品を「知った」からといって、作品が「わかった」ということには必ずしもなりません。

今村先生のお話にもありましたが、「わかる」の方法が、理論的なもの以外にもさまざまあるように、作品を深く味わうのにも、目と頭を使うだけではなく、五感全体を使ったり、他にもまだまだ様々な方法があるのではないか、その可能性を考えさせられる講義でした。

 

 

学生の感想より抜粋

 

わかると知るはちがうというお話があって、確かに情報を知るだけよりもみんなと話していく中でたどり着いたものを体感したほうが楽しいよなぁと思いました。「美しい」を強制することはできないけど、「美しい」でなくでも何かをその場にいた人たちと共有することはできる。

 

美術館は楽しみ方が「みる」ことに限定されているから堅苦しい場になってしまうのだと思いました。最近はACOPのような鑑賞会をひらく美術館や、声だしOKの映画館が増加してきて「静かな場」がだんだん変わりつつあるというか、昔の感覚に戻りつつあるのかなと思いました。

 

美術館から声をなくすことは、みた人がいたことすらも消しいるように感じました。記述に特化されてきたアートは、もしかしたら作品の魅力をどこか失わせているのかもしれないなと思いました。

 

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2016年11月10日  授業風景

【特別講義レポート】『割とコンピューター寄りー類推と概算から考えるコンピューターの手触り』渡邉朋也さん

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11月8日の特別講義は、メディア・アーティストの渡邉朋也さんにお越しいただき、『割とコンピューター寄りー類推と概算から考えるコンピューターの手触り』というテーマでご講義いただきました。

 

来年の1月に渡邉さんの展覧会がARTZONEで予定されていることもあり、今回は、これまで制作されてきた作品の紹介や、記事の執筆、映像出演など多岐にわたる活動についてお話いただきました。

 

今や私たちの生活に密接に関わっているコンピューターやインターネットなどのメディアテクノロジー。そういったメディアを用いて、テクノロジーの発展とそれが私たちの価値観や身体にどういった影響を与えるのかを考えさせる、でもクスッと笑える渡邉さんの作品の数々に、学生も興味津々。

秩序整然としたインターネットの世界といろいろな物が入り乱れた現実の世界とを行き来することで、返って現れでてくる双方の共通点や私たちの物事への認識の奇妙さが、とても興味深く感じられました。

 

ARTZONEでの展覧会については、詳細が決まり次第お知らせいたします。どうぞお楽しみに。

 

 

 

学生の感想より抜粋

 

今まであまり触れたことのなかったメディアアートについて知ることが出来ました。

オリジナルと複製や無駄(と思ってしまうよう)なものとの関わり方が気になります。「役立つ」とか「目的がある」とか、作品に意味を見出そうとしてしまう自分がいることも今日のお話を聞いて気づきました。一見、何これ?と思うものがどういう面白さのプロセスで作られているのか知りたい。

 

新しいメディアをどう使うかによって非日常を日常におとしこんだり、日常を非日常に作り変えたりする渡邉さんの作品は、どこまでがリアルでどこからがバーチャルなのかすごく曖昧で、まるでインターネットの中に自分が存在しているように感じました。

 

みる場所、みる部分、その時の気持ち、様々な条件が重なったとき、私たちの日常を助ける道具やただそこにあったもの、「あたりまえ」だと思っていたものが特別であるように感じるという芸術のテーマを、改めて実感するような形で知ることが出来ました。

 

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2016年11月1日  イベント

山本能楽堂プロジェクトが「生きた建築ミュージアムフェスティバル」に参加します!

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アートプロデュースの学生が中心となり取り組んでいる山本能楽堂プロジェクトが、昨年に引き続き、「生きた建築ミュージアムフェスティバル」に参加します。

 

「山本能楽堂」は、大阪で一番古い木造三階建の能楽堂。大大阪の時代に船場の旦那衆の社交場として創設され、近年3年間の改修により歴史の陰翳にモダンな空間が対峙する独特の空間に再生されました。

 

「生きた建築ミュージアムフェスティバル」では、その建物が特別公開され見学いただけるとともに、能楽堂が所有する明治〜昭和の近代能楽史の資料の一部の展示をご覧いただけます。

 

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山本能楽堂

特別公開&山本能楽堂のアーカイヴ化事業2016の展示

日時:11/6(日) 12時~14時

料金:無料

定員:なし

 

生きた建築ミュージアムフェスティバル
http://ikenchiku.jp/

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昨年の様子 http://www.kyoto-art.ac.jp/production/?p=48914

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