通信教育部

2017年12月

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2017年12月11日  授業風景

【写真コース】「卒業制作(実習4)」スクーリング紹介

写真コースでは11月18日19日と「卒業制作(実習4)」のスクーリングが行われました。

卒業制作として合計6回行われる4回目の授業でした。

2回目、4回目は公開中間審査となり卒業生在校生も見学自由となっています。たくさんの人の中でご自身の作品をプレゼンする授業になります。

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今回はゲストにタカザワケンジ先生をお迎えし、また京都から鈴木崇先生も参加され作品審査が行われました。

みなさん1回目から変化し続け、残り2回で最終段階へと入っていきます。

 

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先生方はひとりひとりと向き合い、作為を聞いてそれぞれに様々な角度から参考になる意見を伝えてくれます。

ただ学生さんにとっては様々な意見をいただき、戸惑われる方もいらっしゃいました。

あくまでもご自身の作品。なにを取捨選択し、よりよいものにしていくかという決断が必要になります。

先生に変わって作品を作っているのではなくご自身の思いを制作していくという、自分自身と向き合っていく作業をされていました。

先生だけではなく見学に来ていた同年度生と言葉を交わし、卒業生と言葉を交わしさらに高みを目指しています。

 

翌日はそれぞれの先生と個別相談に入ります。

前日に言われて掴みとれなかったこと、今後どうすべきかなどそれぞれの悩みについて話し合い、深めていきます。

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デジタルフロー、プリントフローなどについても専門的な稲元先生が2日目は参加され技術的な部分の相談も行われます。

稲元先生のところではPCを使い作業の進め方などもレクチャーされました。

ご自身の作品の話だけでなく、他の人の話を横で聞いて自分の作品との違い、自分に参考になる箇所を取り入れようとされていました。

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作品を人に伝えるということは非常に難しいと思います。

自分が作りたいもの、そこ1点に焦点をあてて進めると見る人のことを考えていないことになります。見る人のこと1点に焦点をあてると誰のための作品なのかという疑問が生じる気がします。

時にわがままに時に柔軟に向き合い続けることがとても大切だと感じました。

次回は12月、そして最終審査が2月に行われます。

みなさんの作品が最後にどういった形で発表されるか非常に楽しみに感じた卒業制作の授業でした。

 

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2017年12月8日  イベント

【芸術教養学科】12/3入学説明会(京都瓜生山キャンパス)報告

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 師走になり2017年も残すところあとわずかとなりました。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。さて、今回のブログでは、晴天に恵まれた先の日曜日に京都瓜生山キャンパスで実施されました通信教育部の入学説明会の模様をお伝えします。

 

 まずは行楽に出かけたくなるような好天にもかかわらず本学瓜生山キャンパスまでおこしくださったみなさんに心よりお礼申し上げます。ありがとうございます!

 

 入学説明会ですが、最初に通信教育部の概要や学習方法などにかんする全体的な説明を1時間程度聞いていただき、その後、各学科、各コースにわかれ適宜休み時間を挟みながら、ミニ講義(1時間)、コース別説明(40分)、コース別教員個別相談会(希望者)をおこないました。

 

 今回の芸術教養学科のミニ講義では、「芸術教養の可能性」と題し、本学科で身につけていただける能力や知識について、「芸術」という言葉の由来や意味の変遷などと関連づけながら、わたし加藤志織が参加者のみなさんにお話しました。

 

 「芸術」という言葉が示すものは昔から不変であるかのように思われるかもしれませんが、実際にはそうではなく、時代によって変化します。本来の芸術は、今日の日本で一般的に理解されているような、いわゆる「美術」(絵画・彫刻・建築)のような造形芸術や文学・演劇・音楽のような上演芸術のみを指すのではなく、人間がより良く生きるための技術や知識を広く意味する概念です。

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 芸術教養学科では、そうした芸術がもともと有していた意味に立ち返り、「デザイン思考」や「伝統」という視点から、芸術のもつ力を実践的な教養として学んでいただけることをご来場くださった方々にご説明し、みなさんに興味深く聞いていただきました。

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  ミニ講義に続いて、コース別説明をおこないました。「デザイン思考」や「伝統」という視点から、芸術を生活に役立てるための方法や知識を、どういったカリキュラムによって、どのような手順で学んでいただくのか、WEBを使った学習プラットフォームのairUや本学科が誇る魅力的な動画教材の一部を実際に体験していただき、その上で入学から卒業までの学習スケジュールの立て方、日々の学習方法、本学科がとくに力を入れている手厚い学習支援体制、卒業研究の詳細などについて時間が許す限り紹介させていただきました。

 

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 今回、ご都合が悪く入学説明会におこしいただけなかった方もいらっしゃることと思います。また、さらに詳しく本学科の学びについて知りたいという方もおいでになることでしょう。

 

 そうした方々のために、以下のように1日体験入学と入学説明会を今後も京都と東京で複数回開催します。ミニ講義の内容は楽しく聞いていただけるように工夫しています。興味のある方はお気軽にご参加ください。芸術教養の魅力と可能性にふれていただくことができます! 教職員一同、みなさんのご来校をお待ちしています。

 


 

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入学説明会

12/10(東京外苑キャンパス):12:00~17:00

http://www.kyoto-art.ac.jp/t/briefing_dec/

 

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冬の1日体験入学

1/13(東京外苑キャンパス)

1/20(京都瓜生山キャンパス)

http://www.kyoto-art.ac.jp/t/1day_winter/

事前お申し込みは12月14日(木)10:00から受付開始!

 

 

20182月と3月にも東京と京都で入学説明会を予定しています。

詳細が決まり次第、下記サイトに掲載いたします。

 

説明会・相談会 | 京都造形芸術大学 芸術学部 通信教育部

http://www.kyoto-art.ac.jp/t/briefing/

 


 

芸術教養学科|学科・コース紹介

過去の記事はこちら

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2017年12月5日  授業風景

【歴史遺産コース】スクーリング報告 歴史遺産学研修4(茶の湯と文化遺産)

 

 

 

京都の紅葉も終盤にさしかかってきました。瓜生山も、はらはらと小雨が舞う北山しぐれの季節です。

 

 

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さて今回は、今年からリニューアルした京都での授業のご紹介です。 

 

 

茶道に関わる授業は、総合教育科目や芸術学科では和の伝統文化コースにおいて開講されていますが、以前には歴史遺産コースにも存在していました。

 

近年、学生のみなさんからの要望も強いことから、本学に移築された茶室「颯々庵」を軸に、茶室の文化遺産としての意義や伝統文化としての茶道の基礎的な知識を理解することを目的とした授業が設けられることになりました。

 

 

 

 

1日目の11月25日(土)は、座学で茶道と茶室を学びます。

 

とくに2008年に移築された茶室の移築については、その具体的な作業にも携わった本学通学部の中村利則先生に学びました。

 

現在、千秋堂と呼ばれるキャンパスでも最も高い位置にある建物には、茶室が設えられています。

この茶室は、元は1960年に京都市内の銀行支店のビル4階内に作られたものでした。

 

裏千家の第14代家元、淡々斎宗匠のお好みで作られた茶室「颯々庵」。
それがビルの建て替えにより、本学に移築、再建されることになったものです。

 

 

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約80平方メートルほどで、淡々斎の近代茶室の中でも代表的なもののひとつと言われている茶室です。

 

移築に際しては、柱、建具はもちろん、土壁まで元の素材をそのまま生かして、ほぼ原型通りに再建されました。

 

 

講義ではDVDの記録映像により、ビル内にあった当時の姿、解体時、再建時の様子を具さに知ることができ、中村先生の茶室の建造、素材についての解説で、近代茶室「颯々庵」の文化遺産としての意義も改めて学ぶことができました。

 

 

そして茶の湯の歴史については、裏千家学園講師も務められる横田八重美先生に、わかりやすくご教授を頂きました。

 

 

 

さて2日目は実践的な講義となります。

 

颯々庵を教室として、裏千家今日庵の業躰を務められる北見宗樹先生にご指導いただきました。北見先生は通学部にもご出講されていて、裏千家と縁の深い本学ならではの講義です。

 

 

 

 

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颯々庵は御客である学生さんを迎える設えが万全です。

 

 

 

床のお軸は淡々斎筆の「松風颯々聲」。花入れも淡々斎作、銘「三和」の竹一重切が使われ、瓜生山で咲いた西王母という椿と黄色にもみじした伊予水木が活けられています。

 

 

そして待合にも太田南畝の歌に酒井抱一の紅葉の画。なんとも豪華な設えです。

 

 

 

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普段の講義とは異なり、学生の皆さんも緊張感に包まれています。

 

 

 

 

 

講義が始まり、お茶の心得について、柔らかな語り口の北見先生が語られます。先生の話術で、学生さんも少しづつ和らいだ雰囲気になってきました。

 

 

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そして「濃茶」を頂きます。

 

主菓子を頂いてから、お茶を頂戴するのですが、一連の作法は北見先生から丁寧にご指導頂いているものの、ほとんどが初めての方ばかりで、やはり緊張している学生も。

 

主菓子は緑菴の「もみじきんとん」。穏やかな甘みが口に広がります。そして濃茶を頂くと、程よい苦みの中にある甘さを感じ、みなさんの顔もほころびます。

 

 

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さて濃茶の次は、学生自身が「薄茶」を点てます。

 

お干菓子は亀末廣の玄米落雁「一休寺」。任意で二列に分かれて対面に座り、一方がお茶を点て、もう一方の側の学生が頂きます。

 

 

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お茶は点てる相手がいて、飲んで頂いて初めて意味があるもの。そうしたお茶の心を体感します。

 

 

 

 

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なかなかうまくクリーミーな泡を作ることができない方もおられましたが、それぞれお茶の心をしっかりと学ぶことができたのではないでしょうか。

 

 

 

お道具の拝見などもさせて頂き、午前の授業はこれで終了。午後は千家ゆかりの大徳寺へのフィールドワークです。

 

 

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今回は北見先生のお計らいで、かの千利休切腹の理由にも挙げられた木像の安置されている大徳寺楼門である金毛閣を特別に拝見することができました。

 

 

特別ですので、内部の写真はありませんが、長谷川等伯筆の天井画や千利休の木像(これは幕末に作られた複製で、真像は今日庵にあります)、正面には釈迦如来像、その左右に十六羅漢が並びます。大変貴重なものを拝見することができました。

 

 

 

そして大徳寺本坊を拝観したのち、千家ゆかりの聚光院に伺いました。

ここには三千家(表・裏・武者小路)の歴代の墓所が営まれており、千利休の墓も安置されています。

 

こちらも特別拝観ですので写真はないのですが、千利休の墓は宝塔のようですが、経典などを納める部分なのか、四方から四角く刳り貫かれており、台座には仏立像が刻まれている珍しいもの。渡来した石造物という説もあるようですが、その真偽はわかりません。

 

 

そして重要文化財の方丈や茶室「閑隠席」、「桝床席」を拝見しました。

閑隠席は定説では、利休150回忌の寛保元(1741)年に、表千家7代の如心斎が寄進したものとされますが、かつて利休が自刃した茶室を移したものとも言われていました。近年の調査で、その材や造りが江戸期のものよりも古いので、利休の時代に遡る可能性もあるという見解も出ているようです。

 

桝床席は閑隠席と同じ建物にあり、表千家6代・覚々斎の好みと伝わるそうで、枡形の踏込床があるため桝床席と呼ばれるとか。

 

 

 

いずれも普段は非公開であり、貴重な文化遺産です。こうした茶道の伝統が積み重ねられてきた空間を実際に体感できたことに、みなさん深い感慨を持たれたようでした。

 

 

改めて北見先生はじめ、大徳寺本坊、聚光院のみなさまに、篤く御礼申し上げたいと思います。

 

 

 

茶室という「もの」に込められた茶道の「こころ」を学ぶ。ぜひ来年はご一緒に、日本の伝統的な芸道の一つである茶道について、文化遺産という側面から学ばれてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

入学説明会スタート!

 

事前予約は不要です。会場に直接お越しください。(途中入退場も可能です。)

 

【東京】

授業名 :京の師走・正月行事-今も続く、いにしえからの年中行事

開催日 :12/10(日)12:00~

担当教員:栗本徳子

持ち物 :筆記用具、メモ

 

詳しくはこちらから ↓

http://www.kyoto-art.ac.jp/t/briefing_dec/

 

 

 

 

■歴史遺産コースの詳しい情報はこちら↓

学科コース紹介|歴史遺産コース

 

コース紹介

 

 

 

■歴史遺産コース栗本徳子教員の人気連載をお楽しみいただけます↓

Webマガジン 瓜生通信

 

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2017年12月2日  授業風景

【洋画コース】たかが炭の棒、されど炭の棒

こんにちは、通信洋画コースです。

先日おこなわれた1年次スクーリング「静物木炭デッサン」の報告が、担当の由井武人先生から届きました。                                            

一日で木炭を3本も使い切った人や、描いていたら指紋がなくなった人まで…?!とても熱いスクーリングだったようです!!  

 

 

どこを見ても紅葉シーズン真っ只中の秋の京都、11/24~11/26までの3日間、瓜生山キャンパスにて 1年次の静物木炭デッサンのスクーリングをおこないました。                                             1 石膏や牛骨で学んだ形やプロポーション、明暗の観察に加えて1年次で唯一モチーフが複数個になるデッサン課題で、モノとモノとの関係性や空間、距離感などを捉えられるようになることがねらいです。

また、黄色い布と白い布、ゴムの木の葉の濃い緑とパイプイスの黒い色などモチーフの色味の違いをトーンでどう表現するかもこの課題の醍醐味です。石膏デッサンで苦労して木炭に苦手意識を持つ人もいるかもしれませんが、さあどうなったでしょうか?

 

どのスクーリンでも毎回言うことですが「1日目はあせらず慎重に。2日目は大胆さと勇気!3日目は粘りとこだわり。」です。

まず1日目は先を急がずに慎重に…、午前中は画面にどうモチーフを入れるかエスキースを考えていきます。絵画にとって重要な構図の研究です。午後からはプロポーションと形を探っていきます。

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2日目は勇気! とにかく大きな画面です。モチーフだけでなく、部屋の広さや明暗も観察しながら空気感を捉えベースとなるトーンを重ねていきます。 2日目の午後、ここで大胆に思いきった制作が出来るかどうかがスクーリングの充実感、満足度、得るものの多さを左右します。                                                 

 

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腕を大きく動かしてゴシゴシと木炭をのせていくと自然と気持ちが昂揚してきて、もはや視点の固定どころではありません、スタンディングオベーション状態。

 

 

 

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「先生、指紋がなくなりました。」とKさん。

 

 

 

 

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「木炭を1日で3本使ってめちゃめちゃ楽しかった。」とYさん。

私の勝手な想像ですが、もしかしたら木炭は人類が手にした最初の絵を描く道具ではないかと思います。焚き火の後の焦げた棒で石や洞窟の壁にゴシゴシと何か描いたとしても不思議ではありません。油絵が約500年、アクリルが100年経たないくらいなのに対して、人類が何万年も前から使ってきた道具だとしたら、ゴシゴシと木炭を擦ることは人間が古くから持つ原始的な快感なのかもしれません。

 

3日目は、粘りとこだわり。グレープフルーツの映り込み。ゴムの木の葉っぱの厚み。布のしわの表情、パイプイスの金属の質感などそれぞれの視点で細部までこだわって追求していきます。

 

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 合評風景

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                                              今回は1年次スクーリングということもあり基本的な木炭の使い方を学びましたが本来はただの炭の棒なのでどう使おうと自由です。木炭紙にしか描けないわけでもなく、2〜4年次でも最近木炭触ってなかったなという人はたかが炭の棒くらいの気持ちでゴシゴシと遊び、制作してみてはいかがでしょうか。

されど炭の棒、意外な表現の展開につながるかもしれません。(報告:由井先生)

 

絵画は、ほんの一本の木切れでも地面に絵が描ける分野です。例え鉛筆や木炭であっても、皆さんは魔法のようにそこから絵を生み出しているのです。最初からうまく描けないかもしれませんが、その点では誇りを持って学習に臨んでいただきたいと思います。

受講された皆さん、お疲れ様でした!

 

 

【おまけ】

由井先生の木炭作品です!

タイトルは「 心臓の網 」

 

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デッサンといえば…!由井先生は現在開催中の宮本三郎デッサン大賞展に出品されています!

小松市立宮本三郎美術館(石川県)では12/3(日)までと会期が迫っていますが、12/16(土)より東京巡回展が始まるようです。詳しくは美術館のHPをご確認ください。

同じく洋画コースの富士篤実先生も出品されています。ぜひご高覧ください。

 

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