- 2013年7月5日
- 日常風景
医療保育士の役割について | Azemi
7月4日 Aゼミの特別講義で、近大病院医学部付属病院の保育士、京極先生をお迎えして、
医療保育専門士のお仕事について学びました。
医療保育専門士とは、日本医療保育学会の認定する資格です。
みなさんのなかには、子どものころ病院に入院したことがあるという方がおられるかもしれません。
入院している子どもたちにとって一番必要なことは、適切な医療ですが、長期入院する子どもたちにとって病院は生活の場そのものです。しかし、病状や感染予防のために、親やきょうだいでさえ面会が制限され、子どもたちは、会いたい人に会えない、遊びたくても遊べないなど何かと制限を受けます。
このような子どもたちのために、たとえばアメリカでは、チャイルドライフスペシャリスト(CLS)、イギリスではホスピタルプレイスペシャリスト(HPS)などの専門家が活動していますが、日本では、入院する子どもたちの保育が十分保障されていません。
病状によって不自由や制限はあっても、どの子どもにも大切な「子ども期」が保障されるような医療環境を目指して、近い将来、こども芸術学科を卒業した保育士が医療現場で活躍する日が来るかもしれません。
ホスピタルアートとともに、保育士資格があるからこそかかわれる仕事、新しい仕事があります。
京極先生は丁寧にやさしく、医療現場の保育士の役割についてお話ししてくださいました。
ありがとうございました。
(浦田雅夫:教員/子ども家庭福祉・学校臨床)