文芸表現学科

「進々堂百年史」編集部座談会4 カタチのあるものをつくる

 
無事に社史を納品して、
今回のプロジェクトを通して感じたこと、
などをさいごに振り返ってもらいました。
 
(前回の座談会はこちらよりご覧いただけます)

 
 
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takeuchi  
- 終わってみての感想はいかがですか
   
   
adachi このゼミにはいって、このプロジェクトに関われたことは良かったです。
新元ゼミを選んだのも、やることが具体的だったし、
本ができるって決まっているのが魅力的でした。
 
ゼミに入って、何をしていいか分からなくなるよりは、気持ち的にも楽だったし。
 
それに、企業の人と関われるっていうのが大きかったです。
ふつうの企業の人がどんな人か知りたかった、というのもありました。
実践的なことをやりたいという気持ちはずっとあって、
1~2回生で『瓜生通信』編集部に入って編集やライターの仕事をしてきましたが、
あくまでも大学の人たちを対象としているので、
つぎに何かやるんだったら広い範囲の人を対象に読んでもらいたいという思いがあったので。
 
それと、浪花さんも言っていたけれど、
続木家の皆さんと関われたことは、とても面白かったです。
キリスト教ということが。
 
「パンと人に奉仕する」という言葉が社史のタイトルに入っているというのが、
他の社史では見られないことだと思います。
ぴっと締まる。
   
   
takeuchi  
- 他の二人はどうしてこのゼミ(進々堂プロジェクト)を選んだの?
   
   
shimada 僕も同じで、自分で何も考えなくて良いから(笑)。
小説は書こうと思わないから、それ以外のゼミで、
と思って選びました。
   
   
naniwa 私はなんとなく相性で選ぼうと思っていて、
新元先生だったら、いちばんかわいがってもらえそうかなって(笑)。
 
あと、私はたぶん卒業制作で研究をやろうと思っていたので、
それはべつに3回生でやらなくても良いかと思ったのと、
やっぱりなんかカタチにならないとしっくりこない、
というのが3年間通してずっとある。
 
1回生の頃は、小説や百讀の課題をデータでやりとりしていただけだけど、
2回生になって『瓜生通信』を始めて、
書いたものが本とかカタチになるんだなということが分かって、
じゃあそっちのほうが良いなあと。
 
あとの2年間カタチのないものを追いかけるよりは、
やっぱりつくりたいなあって。
   
   
adachi 浪花さんとも話してたんですけど、
書いたものをワードの状態で置いておくって良くないなあって。
つまり、いつでも編集できる状態。
 
そうじゃなくて、印刷して出して、
それをもう直せない状態にしないと、
結局次に行けないって思う。
   
   
takeuchi  
- 社史が無事カタチになって、周囲の人の反応はどうですか?
   
   
adachi やっぱり社長の奥さんに言われたことがいちばん嬉しかったです。
100周年のパーティーの会場で、涙ぐみながら、
ありがとう〜ってハグしてもらいました。
 
そのあと「単なる資料として終わらずに、
この社史は読み物として読めるって評判です」
ってメールもくださいました。
嬉しかったです。
   
   
  owari

 
 
 
(2013年6月末収録)
 
 

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