- 2013年12月2日
- 日常風景
博物館実習に行ってきました!
4回生の宇崎晴香さんが学芸員課程で博物館実習に行ってきました。
そのレポートを紹介します。
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アートプロデュース学科4回生 宇崎晴香
実習期間:8月の一か月
実習先:福岡県立美術館
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――学芸員実習を経て
2013年の夏に学芸員資格取得の実習のため福岡県立美術館に1ヶ月間程通いました。実習のカリキュラムの1部として、福岡県美では毎年、展覧会関連イベントとしたワークショップ運営を実習生が行います。実習生は20名程で、日替わり交代で運営スタッフを努めます。今年は、『コレクション展Ⅱ夏休み特集:坂本繁二郎』展に関連して、手持ちカメラ・オブスクラの制作教室を開催しました。カメラ•オブスクラとは、ラテン語で「暗い部屋」の意味があり、目の前の景色をレンズ越しにみると、景色が上下逆さまの像としてスクリーンに映し出される。手持ちサイズの素材は、身近にあるお菓子箱やトレーシングペーパー、レンズなどでできます。
このワークショップは、1週間程の開催でしたが、午前の部、午後の部ともに、毎回10名くらいの参加者がいて、小学生から高校生、大学生、保護者など幅広い年齢層の方の参加がありました。夏休みだったため研究課題の作品とする小学生が多く、教える側の私は、不慣れながらも一緒に制作を楽しむことができるように努めました。
また本展に関連付けるため様々な工夫をしました。ワークショップの目的について、そして絵画やカメラ・オブスクラを通してみる光の面白さについて、イラストを使ったプレゼン、さらに作品鑑賞をして意見交換をしました。2時間はあっという間で、毎回終了後にミーティングで改善策などを話し、次回に反映することの繰り返しでした。
私は今回、ワークショップを運営するために必要なことや求められることを自分なりに意識していくようになりました。地域の人たちに出会う機会で、自然と意識が高まったのだと思います。夏は暑いから美術館に来た親子や、課題研究で来た小学生などに出会い、そしてその状況から、福岡県立美術館は地域の人たちに求められている美術館のように思いました。そのことは美術館のあり方の一つでもあるということに気づかされました。
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