- 2014年5月29日
- 日常風景
子どもと紡ぐ物語:年少さん
こども芸術研究IVはこども芸術学科の3年生とこども芸術大学の子どもたちの気づきと学びの時間です。
学生は「お山の住人さん」との物語を軸に造形活動を計画、実施することを通して保育を学びます。
こども芸術大学は親子で共に過ごす活動が多いのですが、この時間は親と離れて子どもだけで過ごします。
子どもの発達段階に合わせて年長児、年中児、年少児と分かれて学生たちとの時間を過ごします。
今回は年少さんの活動です。和紙のちょうちょで色遊びをします。
学生たちは年少児と活動をするのは始めてです。前の週に計画を立てている時からドキドキでした。
生まれて3年しか経っていない、小さな人を前に活動をするのですからドキドキするのも無理はありませんね。
お母さんと離れてくれるだろうか、言っていることを理解してくれるだろうか、楽しんでくれるかな、など
心配は尽きませんでした。でも、今年の年少さん、すんなりと一人でアトリエに集まってくれました。
第一段階クリアですね!
さて、はじまりました。
またまた、年少さんのところにもお山の住人さんからお手紙が届きました。
このところ、お山の住人さんからはいろんなものが見たいというお願いの手紙が届きますね。
きっと、昨年の旅行はいい出会いの旅だったのでしょう。
年少さんへのお願いは、旅行の途中で出会ったきれいな「ちょうちょ」をもう一度見たいというのです。
年少さんたちお手紙に食いついてくれました。
学生さんたち、第二段階もクリア!ですね。
早速、年少さんと一緒にお手紙を読みました。
そして、「ちょうちょ」をつくることにしました。
どうやって、「ちょうちょ」をつくるんでしょうか。
年少さんたちは興味津々です。
では、「キャベツのなかから」の手遊びでつくりましょう。
♪キャベツの なかか~ら あおむし でたよ ♪
ぴっ!ぴっ! おとうさんあおむし♪
♪キャベツの なかか~ら あおむし でたよ ♪
ぴっ!ぴっ! おかあさんあおむし
♪キャベツの なかか~ら あおむし でたよ ♪
ぴっ!ぴっ! おにいさんあおむし
♪キャベツの なかか~ら あおむし でたよ ♪
ぴっ!ぴっ! おねえさんあおむし
♪キャベツの なかか~ら あおむし でたよ ♪
ぴっ!ぴっ! あかちゃんあおむし
♪キャベツの なかか~ら あおむし でたよ ♪
ぴっ!ぴっ! ぴっ!ぴっ!
ぴっ!ぴっ! ぴっ!ぴっ!
♪ぴっ!ぴっ! ちょうちょになりました♪
えっ!
手遊びではお山の住人さんに「ちょうちょ」を見せることができませんでした。
それでは、お姉さんから作り方を教えてもらいましょう。
机の上には材料がきれいに並んでします。
絵の具屋さんも準備万端です。
ちゃんと一列に並んで絵の具を貰うのを待ってくれました。
「あお ください。」
「きみどり と… こっちも…」
「あか… ください 」
お山の住人さん、きれいな色の「ちょうちょ」を見せてあげるからね。
スポイドを使って、上手に赤い絵の具が吸い取れました。ポタ!ポタ!
次はあお…をポタ! 次はきみどり…をポタ!ポタ!。
あれあれ、トレーの中がとてもきれい!ふしぎ!いろんな色が泳いでる。
赤、青、黄、緑をトレーに入れて、ちょうちょを入れると、
あら!きれい!虹色のちょうちょになりました。
みどりをポタ!ポタポタ。じわ〜っ!
こちらは床に落ちた絵の具の上に ちょうちょ をぺたり。
スポイドの中で色を混ぜちゃおうっと!スポイドっておもしろい。
子どもたち、とても真剣です。
絵を描くのとは少し違ういろんな不思議に出会ったようですね。
「もう一枚ください」「どのちょうちょがいいですか」
出来上がったちょうちょは部屋の中で羽を乾かします。
可愛いちょうちょが羽を広げて休んでいます。
ちょう〜ちょ、ちょう〜ちょ〜♪を歌いながら
子どももちょうちょになって部屋のなかを飛び回りました。
♪ちょうちょ、ちょうちょ
菜の葉にとまれ
菜の葉に飽いたら
桜にとまれ
桜の花の 花から花へ
とまれよ あそべ
あそべよ とまれ♪
たくさんのちょうちょが出来て、子どもたちは大満足!
活動が始まる前と子どもたちの表情は大違い。
子どもたちはお兄ちゃんのお膝の取り合いです。
すっかり、お兄ちゃん、お姉ちゃんと仲良しになりましたね。
お昼からは
チョウチョウがアトリエからこども芸術大学の玄関へ飛んできましたよ。
ここなら、お山の住人さんにも見えるよね。
(梅田美代子:教員/イラストレーション、グラフィック)
さて、こども芸術学科では以下のように学科の説明会を行います。
受験生の皆さん、ぜひお越しください!
☆「保育・幼児教育・初等教育系 進学相談会」(さんぽう主催)☆
日時:6月8日(日)13時〜16時
会場:大阪市(梅田)グランフロント大阪北館
(タワーB10階 ナレッジキャピタル カンファレンスルームB01)