こども芸術学科

卒業生リレーメッセージ3:小山沙葵さん|学生紹介


保育所保育士:小山沙葵さん(2期生)



卒業生リレーメッセージ第3回は2期生の小山沙葵さんです。
小山沙葵さんといえば、2011年度 京都造形芸術大学卒業制作展で千住賞を獲得した作品が今でも、みなさんのこころにあるのでは。

今年の4月からは、保育所の保育士として活躍されていますが、アート活動も継続されているところも素晴らしい!
メッセージありがとう!

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第2期卒業生の小山沙葵です。
この春こども芸術学科を卒業し、現在は千葉県にある 社会福祉法人生活クラブ風の村保育園八街で保育士をしています。
http://kazenomura.jp/search/shisetsu/hoiku.yachimata.html

たいしたことは言えませんが、私の場合を紹介します。

小山沙葵さん1

私は、興味のある「芸術」と「保育」両方学べるところに惹かれ、地元の群馬県を離れ、入学を決めました。悩んだり泣いたりしましたが結局入ってよかったです。4年間は本当にあっという間で、とっても充実していました!!
こども芸術学科サイコー!! 卒業したくないくらい大スキでした^^

学科では、幅広く芸術や保育について学ぶことができました。どれもこれも初めてのことばかりでとっても面白かったです。「100センチの世界」「役に立つのに立たないもの」「1+1=?」「卒業制作」…などなど課題には本当に頭を抱えるほど悩みましたが、アイデアは自分の中にあることに気付くことができました。
同じ課題でも出来上がるものは、みんなバラバラ。そして私の頭や手から出てくるものは意外と単純で「自然」や「身近な体験」「誰かに向けて・誰かと一緒に」がヒントになっていました。
4年間、広く浅く、時には深く、様々なことを学んだからこそ、私は“木や石など身近な自然のモノが好きなこと”“自然を基にしたアートに興味があること”“誰かと一緒に楽しむアート(ワークショップ)が好きなこと”に気付けました。
そして、たくさんの活動や企画に関わることができたおかげで、たくさんの人に出会え、とてもいい刺激になりました。

進路は迷いに迷いました。
公立・私立の高校の美術教諭採用試験、適性検査(群馬)を受けたり、障害児通所施設や他の保育園を見学に行ったりしました。
地元の2つの私立高校から美術講師のお誘いもありました。
「保育園のせんせい」も「美術のせんせい」も両方とも憧れていたし夢だったので、泣くほど悩みました。愚痴ったり相談したりもしましたが結局選んだのは自分。
今は美術教育より、人間の基盤を作る時期でもある乳幼児期に興味があり、「こどもの育ちを支えたい」「こどもと一緒に自然体験やワークショップなど造形遊びをしていきたい」と思い保育士の道を選びました。

小山沙葵さん2
小山沙葵さん3

風の村保育園は自然に囲まれた園です。
セミやカマキリ、クワガタ、カブトムシなどを園庭で捕まえることもできます。
たくさんお散歩に行き、広場でヤギと触れ合ったりドングリや栗拾いを楽しんだり、隣の特養ホームにいるおじいさんおばあさんに会いに行ったりています。
こどもたちは、毎日元気に裸足で駆け回っています。
園庭も裸足で土や泥、砂、水の感触を味わいながら過ごしています。

こどもには自然の中でおもいっきりあそんでもらいたい。自然はあそびにくかったりもするが、考え方や見方などの努力次第で遊びの幅がぐんと広がり、多くの発見やあそびが生まれるのではないか…。

小山沙葵さん4

なにはともあれ、これからも「こども」「自然」「アート」を考えて活動していきたいと思います。

ついでですが、20人程で行うアート展に出品します。
お機会がありましたらお立ち寄りください。
【風のロッジ アート展】
日時: 2012年11月21(水)~25日(日)10:00~14:00
場所: 風のロッジ(千葉県八街市東吉田8-1)

小山沙葵

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(浦田雅夫/子ども家庭福祉・心理臨床)

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