舞台芸術学科

わかぎゑふ先生の夏期集中授業が終了!

8月25~28日、
舞台芸術特講IV、女優・劇作家・演出家・エッセイストである、
わかぎゑふ先生の夏期集中授業が行われました。

 

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文芸表現学科の学生さんと合同で、計4日間の濃密な体験!

小説家や脚本家に留まらず、「物書き」になるには何が必要か?
そういうことを考えながら、とにかく「書いてみる」という授業でした。

 

と言いながら、初日にいきなり“文字の起源”についてのお話!

我々が書こうとしている“文字”は、どういった目的で生まれ、どのように発展していったのか。
意識せずともその影響下に現在の“言葉”もあって、
では我々はその中で、何を書こうとしていくのか。
関係ないように思えても、そこには“人に伝えるための文字・言葉”という不変の価値が存在していることを知りました。

 

そんなお話を踏まえて、

120字の自己紹介、
400字制限のインタビュー記事、
実話を基にしたストーリーの創作、
既存の原作を基にした脚本の創作、
字数・テーマ無制限のエッセイ、

課題として、4日間に出されたお題はざっとこんな感じ。

 

「プロフィール文」から始まり、
「新聞の1コーナーのための文章」や「原作付きのドラマの脚本」、
果ては「これくらいの字数で何でもいいから書いて下さい、という依頼」など、
作家として現役で活動しているゑふ先生が体験して来た、
作家ならば遭遇しうる色々なパターンの課題に我々も挑戦しました。

そして、文章を完成させるだけが課題ではなく、
作家本人がそのプレゼンテーションもしなくてはなりません!

 

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自分の文章を明確に人に伝える技術、
そこまで含めて「書く」ということなのです。

 

さらに全員のプレゼンが終わると、
今度は皆で架空の会社の編集会議!
自分のプレゼンした作品も一度客観的に見て、
「この作品にお金を出せるか」「会社全体としてプッシュしていけるか」
を、一つ一つの作品に対し綿密に話し合っていきます。

 

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ゑふ先生から、実際の会議で起こりうる展開を幾つも教わりながら、
作品を磨いたり、もっと良くする方法を考えたり、時には落したり、
実践の中で「人に伝わる」を学ぶ事ができた体験でした。

 

 

物書きは、「人」を書く職業。
人を書くためにはまず、自分が何者かを知ること。
自分が何者か分かれば、自分が書くべきものが何かも分かる。

 

ゑふ先生がこの講義のあいだ、常々言っていたことです。
最後の授業では、こうも付け足してくれました。

 

物書きをやってると、自分にとって嫌いな人というのも次第にいなくなる。
自分にとって「嫌い」って何か、を知ろうとするうちに、
その人のことも「嫌い」ではなくなるのだと。

なんだかいい話風に終わらせてしまいましたが、
この先、また新しい気持ちで「言葉」に向き合えるな、と思えた授業でした!

 

ゑふ先生、ありがとうございました!

 

 

わかぎゑふ先生

 

舞台芸術学科 4回生

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