空間演出デザイン学科

【空間デザインⅢ】自分の目で観察/実験しプロダクトにする

 

こんにちは。空間デザインコース3回生の授業紹介です。

この授業の担当教員はデザイナーの吉行良平先生です。

 

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【吉行良平】デザイナー

オランダへわたり、Arnout Visserのもとで研修をつむ。

Design Academy Eindhoven 卒業後「吉行良平と仕事」設立。

droog design やArnout Visser のプロジェクトの参加を経て、日本へ拠点を移し活動中。
国内外さまざまなクライアントとの商品開発やプロジェクトを行いながら自身のコレクションも発表、販売を行う。

吉行良平と仕事 / http://www.ry-to-job.com/

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毎週先生から小さな課題が出され実際に自分の手を動かして考えながらデザインする力を身につけていきます。

吉行先生の出される課題は

・自分がいいなと感じた ふつう を探してきてください

・水のすがた、かたちを確認できる装置を考えて下さい

などなど、おもしろいものばかりです。

みんなは頭と手を使ってアイデアを考えます。

 

そして前期の最終課題は

【自分の目で生活の「もの」「こと」を観察/実験しプロダクトにする】
という課題が出されました。
「プロダクトにする」とは言っていますが、この授業では「プロダクト」を
吉行先生が勤めていた事務所の社長であるデザイナーがいつも言っていた、
「プロダクトは、仮定をたてて実験/検証してでたその結果」と位置づけています。
学生それぞれがプロジェクト自体を自分の考えをもとに見つけて
手を動かし作って行く事で自分で実験方法と結果をつくる事を目標に進めています。
まずは生活のなかで授業を通して考えた、自分の気になるもの、ことを持ち寄り、
どの部分に自分が惹かれたのか詳細を見たり、はたまたひいてみたりしながら観察し
自分のひく線にどう繋げられるかを考えてそれぞれが素材を見つけ実験して合評へつなげていきました。
4週にわたり、それぞれ小さなグループでいくどとなく「打ち合わせ」を行い
考えや実験方法を更新、改良しながら授業は進みました。

 

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みんなの作品を見る吉行先生

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合評の様子

合評はゲストにデザイナーの佐藤延弘氏を迎えいつもと違った雰囲気の中行いました。

 

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【佐藤延弘】デザイナー

1999年京都精華大学美術学部デザイン学科建築分野卒業。

1999年造形製作会社勤務。イベント用オブジェ、アミューズメント装飾等の製作・設計を担当。

2002年PULL+PUSH PRODUCTS.設立。

「素材」と「ストーリー」をモノ作りのコンセプトとし、
使うときの楽しさ、触れたときの質感を大切にしたアイテムを発表しています。

特徴はデザインから製品製作、梱包、発送までを、自らの手で行っていること。

大量生産や高度な機械を必要とする精密なモノ作りはできませんが、

手仕事の中で生まれる繊細さや緩やかさを大切に考え、
作り手の温度が伝わる製品をゆっくりとしたペースで提案しています。

代表的な作品は建材として使われる「モルタル」を主素材としたプロダクトシリーズ「MORTAR / モルタル」。

工業的な素材にクラフトの手法でアプローチすることをコンセプトにしたポリエチレン素材のプロダクトシリーズ「PE / ペ」。
PULL+PUSH PRODUCTS. /http://www.pull-push.com/
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学生のみんなもいつも教えて頂いている先生とは違う視点で佐藤さんに作品を見て頂き

良い経験になったのではないでしょうか。

佐藤さんありがとうございました!

 

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向かって左から順に佐藤氏、吉行先生

 

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