アートプロデュースコース

「百科学Ⅱ」で福先生が講義をされました

本学の全2回生を対象に開講されている「百科学Ⅱ」の授業で、今週の火曜日、アートプロデュース学科長の福のり子先生が「アートとコミュニケーション」をテーマに講義を行いました。

 

当日参加した学生の声(抜粋)を紹介します。
「みること」「受け手の存在」「鑑賞すること」について、驚きや新鮮な発見が起こったようでした。
■美術工芸学科
* 日本画を学んでいるだけでは、見る側のことを学ぶ、考える機会はなかった。

 

* 合評会、講評会を行うとき、先生からいただくコメントに私が感じていたものと異なることがあり、少し腹をたてたことがあった。でもその後で、作品を見直すと、それはさっきまで自分がおもっていたものと全く異なっていた。回りの人達から、自分が成長するための養分を知らず知らずのうちにもらっていたのだと、他者の存在をありがたく思った。

 

* 絵を描く技術よりも、まず、鑑賞者として見る力を身につけようと思った。

 

* 先生のいうように、私は作品について考えるということをしたことがありませんでした。絵の横にある説明文をみて「ふ〜」と思ってさってしまうことしかなかったように思います。今思えば、とてもかなしいことだったと思います。

 

* 今までしっかりと「みる」ということを考えたことがなく、今日のお話は驚きの方が大きかった。

 

* 展覧会はただみる行為で終わってしまい、つまらないので行きませんでした。でも、多人数で作品について言葉のキャッチボールをするのはとても面白そうなので、これなら展覧会に行きたくなりました。

 

* 鑑賞する能力と制作する能力はリンクしているのが面白いと思いました。
無意識を意識化することは、日頃のトレイニングによって高められるものであると分かりました。

 

* 自分の作品に対して、ACOP症候群になりそうなほど向き合ってこなかったことに気付いてしまって、ショックを受けました。優れた作り手になろうと思えば、優れた鑑賞者であるべきというのは当たり前です。しかし私は今までその部分をすっ飛ばして、ひたすら技術を学び、向上させることによって作り手の私を高めようとしてきました。でも今日から新しい意識の元で自分の、また他の人の作品と、そしてアート自体と向き合えるような気がして嬉しいです。

 

* 私は鑑賞することが苦手です。解説されるまで何にも気付けません。だから自分の作品制作もうまくいかないのだと思いました。

 

* 今まで美術の授業を受けてきて、確かにみることの勉強をしてこなかった。アートの大事なことはみることだなと考えさせられました。ASP以外にもみることの講義があればいいと思いました。

 

 

■キャラクターデザイン学科
* ASPって京造の学科の中で一番謎でした。何か作るというイメージはないし。
でも、芸術・アートに対して、ものを作るってイメージしかなかったことが古かったんだな〜と思いました。

 

* 今まで美術館に行って作品をみていた私は、みていた気になっていただけなのだと気付かされました。作品を目に映すだけではなく、脳へと運び自分で考えることで初めてアートを受信するのだと、今回の授業で、学ぶことができました。意識をもってみるということは、きっと作品だけに限らないはずです。物事に対する意識を少しずつ変えていきたいです。

 

 

■情報デザイン学科
* 「3歳から目の前にないものがみえるようになる」という話を聞きました。私はバイトで2.5〜6歳の子どもとプールに入っていますが、そのことがすごく顕 著です。3〜5歳の子はプールのなかで、サメや貝殻や宝石が見えて、それを私に伝えてくれます。2.5歳の子は、それを聴いて楽しんでいます。

 

* ASPが他の学科からみて何をしているのかわからないのは、見えないものを見ようとしているからだと思った。他の学科の私たちは見えたものを見たまま判断してしまう人が多いが、それはとてももったいないことなのだとあらためて思った。

 

* ASPとはどんなことをする学科なのか一切わかりませんでしたが、作品を紹介するうえで「受け手」として、体感する等、作品とコミュニケーションをとると いう一見難しいことをしているのだと思いました。まさに殺すも活かすも鑑賞者次第であり、さまざまな作品と何も知らない鑑賞者つなぐ役目を担うASPの可 能性は、無限大だなと思いました。

 

 

…and more

 

続きはアート・コミュニケーション研究センターのHPよりご覧ください。

 

asp

 

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