こども芸術学科

おめでとう!舟橋未紀さん、小泉友菜さん

京都造形芸術大×BELL MAISON

募集テーマ:「10ミニッツフリーママはほっと一息♪子どもが一人で遊べる商品アイデア」育児向けカタログ(年間100万部発行)やベルメゾンネットで販売できる商品の発掘。優れたアイデアは商品化検討!。というコンペで最優秀賞にこども芸術学科の4回生Cゼミの舟橋未紀さん、入選に小泉友菜さんの2人が受賞しました。おめでとうございます。

 

好奇心旺盛な小さな子どもたちの行動は予測がつかず、なかなか目が離せません。ママが1日のうちでせめて10分!子どもから離れて一息ついたり、家事をしたり、そんな時間を作ることができる商品のアイデアを提案するというものです。

 

このコンペ、大学のプロジェクトセンターから依頼があり、私もお手伝いすることになりました。こども芸術学科の学生に是非挑戦して欲しいテーマのコンペですが、お話をいただいたのは9月。1年生はねぶた制作で大忙し。2回生、3回生は実習期間。おまけに3回生は学生作品展と大忙しの時期と重なっています。こども芸術学科にはぴったりのテーマのコンペなのに…、折角の機会なのに…、もったいないなぁ〜、と。私の心の声…。

 

こども芸術学科の学生なら子どもの発達や行動、遊び方など学んでいることを活かしながら考えられるいい機会です。おまけにこのコンペは株式会社千趣会のプランナーや育児事業部のみなさん更に京都造形芸術大学の教員の指導を受けることができるという、学びながらのコンペなのです。

 

キックオフミーティングには株式会社千趣会企画本部創造開発研究室部長の山本信一郎さん、クリエイティブチ−ムの中矢修司さん、宮島佑香さんを迎えて行ないました。夏季休暇中で応募期間が短いこともあって、集まった学生はやや少ないように思いましたが熱心な20名近くのいろいろな学科の学生が参加してくれました。

こども芸術学科の学生は時期的こともあり、参加は難しいかなと諦めかけていたところ、就活や卒業制作で忙しい中、4回生3人の見慣れた顔がありました。参加してくれたのはCゼミの小泉さん、舟橋さん,野田さんの3人で応募エントリーもしてくれました。

ミーテイングにはこども芸術大学からも年長の矢根きりんちゃんとお母さんにも参加していただいて、リアルな親子の日常を話してもらいました。子どもがいることで和やかなキックオフミーテイングになりました。

 

教員はこども芸術学科の私(梅田)とプロダクトデザイン学科 大江先生 北條先生が参加です。商品を考える上で大切なことをプロダクトデザイン学科の北條先生、大江先生、お二人のワークショップを受けることもできる、とてもお得なコンペです。

毎回のワークショップには千趣会の山本さん、中矢さん、宮島さんに加えて育児事業本部の方々も参加してくださいました。

 

第1回目のワークショップ:アイデア拡散ワークショップ(千秋堂にて)

自分のアイデアの幅を広げる「かけ算アイデア発想バトルゲーム」をおこないました。各自のアイデアをベースに、新しいアイデアを加えて展開することで「何を発想しても良い」というマインドセットを形成して、アイデア拡散段階での幅の広さを確保する。という北條先生のワークショップ。ゲーム感覚でとても楽しいワークショップでした。

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千趣会の方々も学生の輪の中に入ってくださいました。プロのアイデアも意見もいただけるチャンスです。

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千趣会創造研究開発室の山本さんのアドバイスを受けています。

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たくさんのアイデアが出揃いました。

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第2回目のワークショップ:プロダクトデザイン工房にて大江先生のワークショップ

企画書、モックの提出の前のアイデアの検証ワークショップです。具体的なカタチが見えて来たところで、

1次審査に向けてのブラッシュアップに入ります。

こども芸術学科の舟橋さんと野田さん、互のアイデアを検証し合っています。

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審査は2段審査で行なわれました。

① 千趣会社員及び教員指導のもと2回のワークショップの実施→9月末に企画書・デザイン画+モックの提出→提出後、千趣会社員による1次審査。審査員:千趣会創造研究開発研究室、育児事業部のメンバー10名

 

1次審査風景:株式会社千趣会のみなさんのプロの目で審査です。

この中から5点に絞られます。

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1次審査後には実際の商品企画をする上での重要なポイントや審査基準に添って、応募者一人ひとりに丁寧な審査コメントを付けて返却してくださいました。1次通過した学生も残念ながら落ちた学生も、プロの目で見たアドバイスは貴重な学びになったことでしょう。

 

2次審査に向けて、山本さんにもお越しいただいて返却されたモックを並べてフードバック。l_34d4b3796abce3c1b57ba37addcafa373c655caa

1次審査を通過したのは情報デザイン学科、プロダクトデザイン学科、そして、こども芸術学科4回生の小泉友菜さん、舟橋未紀さんの4名が最終審査に進みました。

 

さぁ、次の2次審査は千趣会の大阪本社にて専務をはじめ企画、開発、販売企画などの担当者のみなさんの前で一人5分のプレゼンテーションを行ないます。プレゼン用のデータ作成とモックのブラッシュアップをして、いざ!大阪へ。

 

2次審査は千趣会大阪本社で行ないました。

2次審査のプレゼンは株式会社千趣会朝田専務をはじめ、育児事業企画部、創造研究開発室クリエイティブチ−ムなど各部署の方々の前でです。私も大学側から審査員の一人として参加させていただきました。

学生たちの堂々と落ち着いてプレゼンや質問に答えている姿に「みんな、なかなかやるね!」「1次審査から随分頑張ってブラッシュアップしたなぁ」と感心したり、頼もしく思ったり。公平に審査しましたよ。

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こども芸術学科4回生:舟橋未紀さん

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プレゼン後は質問タイムです。しっかり答えています。「よっしゃ!」って感じです。

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こども芸術学科4回生:小泉友菜さん

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最優秀賞の賞状を朝田専務からいただく、舟橋未紀さん

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入選の小泉友菜さん

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入賞者のみなさん 、おめでとう。

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☆最終審査結果☆

 

【最優秀賞】Concoro(舟橋未紀さん:こども芸術学科4回生)

 

【優秀賞】ぐるろ(情報デザイン学科2回生)

 

【入賞】・ピコポン(プロダクトデザイン学科3回生)

・ぼくのおはなし、わたしのおはなし(小泉友菜さん:こども芸術学科4回生)

・森の木てんびんおもちゃ(プロダクトデザイン学科3回生)

 

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【特別賞】・たおにゃん、 (プロダクトデザイン学科)

 

 

審査後にモックを囲んで。

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2人からコメントメールをもらいました。転載します。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

舟橋未紀(最優秀賞)

これまで、こんな玩具が欲しいな、作ってみたいな、と考えることがありうましたが、どれも空想のままで終わっていました。今回のコンペでは初めに出した案に千趣会の方からコメントを返していただき、子どもやママが安心して玩具を使うにはどのような構造にしたら良いのかなど、空想で終わっていた玩具を現実的なものにするためにブラッシュアップするきっかけをいただけました。また、ワークショップでは、千趣会の方々が学生と一緒に参加してくださったり、玩具の可能性の広さに気づくことができました。とても貴重な経験をさせていただきました。

小泉友菜(入選)

今回の千趣会コンペに参加し、普段学科では出来ない商品企画ができたことが何より新鮮でした。初めは頭の中にぼんやりとしたイメージしかありませんでしたが、プロダクトの先生の具体的なアドバイスを聞いて商品が出来ていく過程を知ることが出来ましたし、千趣会さんからのアドバイスでは、実際に商品として社会に出ていくことを想定したリアルな意見を頂くことができました。

そういった意見を頂いて企画をブラッシュアップし、最終的に自分の口から皆さんの前でプレゼンテーションが出来たという経験はとても貴重だったと思っています。ありがとうございました。

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舟橋さん、小泉さん本当におめでとうございました。

学んできたことを繫げて成果を出すチャンスはいろんなところにありましたね。いい経験ができました。

次は卒業制作に悔いのないように集中!ですね。引き続き頑張ってください。

 

株式会社千趣会のみなさん本当にお世話になりました。

学生たちにいい学びのチャンスをいただきましたこと感謝申し上げます。

 

(教員:梅田美代子)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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