舞台芸術学科

【春のめざめ】終演報告!

早いもので二週間経ちました。
大きな事故怪我なく、春秋座にて無事【春のめざめ】終演しました。
およそ400人を超える動員で、感謝です。
そして今回の公演のために応援コメントを書いて下さった大先輩の方々にもありがとうございます!です。
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今回ルサンチカとしては5回目の公演でした。
もう5回も公演したんやぁーと思うのと同時に、めっちゃ今回は難産やったな とか考えてたら、難産という言葉に凄く違和感を感じました。
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よく作家さんやら、演出家さんやら、モノづくりする人が、自分の作品を我が子に例えたりするじゃないですか。
確かに8ヶ月近くも座組で春めざ(春のめざめ)のことばかり考えてきた僕たちにとってかけがえのないものでした。
でも僕的には我が子というよりは、友達というか、会った時の段階で転校することが分かってたのに仲良くなってしまった親友みたいな感じ 。
それに春めざの親はきっとヴェデキントだと思うから、僕は親友のお披露目会に参加したような気持ち。
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だから出産というよりは、めんどくさい友達というか、プライベートがややこしいやつと仲良く遊んでたって感じですね春めざは。
ほらたまにいるやないですか、影がちらちらちらつく友達って。しかも聞いたら絶対答えてくれるやつ。それでそんときの空気がぴしーっってしてもうて、あーやっぱ聞かんかったら良かったなぁってなるヤツ。
春めざはそんくらい面倒なヤツでした、嫌いじゃないけど。
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この戯曲はヴェデキントが自殺した友達と約束して書いたものらしいです。
作中ではモーリッツにあたる人物。
きっと、ヴェデキントは友達の後を追いたかったんちゃうかな〜と思ってます。彼も死にたかったんちゃうかな〜って。
でも、なんか闘わなあかん、中指立てなあかんと思ったんやと思います。相手は時代とかやと思います。
くそったれな世の中に向かって行くけじめをつけたんやと思います。
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この二週間、春のめざめで僕たちは何と闘ったのか考えてました。
曖昧な答えしか出てこんので、多分曖昧なんやと思います、あかんなあ。
でも曖昧のそん中でもちゃんと言えることがひとつあって、それは まだ死にたくないわぁ ってことでした。
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劇中の子供たちとちゃんとお別れして、埋葬できたかはわかんないですけど、僕らは忘れず生きていこう思います。
多分僕は、死にとうないから演劇したいんやと思います。
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明日からは卒制最後の団体「それはさておき」の公演です。
主宰の藤井さちが初めて買った戯曲が春のめざめやったらしいです。
それをずーーっと、ぼくは在学中借りてました。
ありがとう藤井さち!
頑張れ藤井さち達!
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こないだクリスマスで浮かれてる野郎どもに中指立てる作品にするみたいなことを言うてました。
彼女らの中指がカップルだけに向いてるのか、もっと大きな何かに向かってるのか。
学科初(?)の展示とダンス公演の2部構成がどういう両手の中指になってるのか。
楽しみです。
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