- 2013年5月10日
- 日常風景
フレスコ画で自画像に挑戦!|1年次「絵画基礎」
いいお天気が続いた今年のGW、皆さん充実した連休を過ごされましたか?
僕は親戚が来ていたので京都の四条界隈を案内をしていると、とあるお値段も良さそうなお店の前で、こども芸術学科の学生さんが呼び込みをしているのに遭遇。
「あっ先生!なにしてるんですか?」
「そういう君こそ、アルバイト?」
みたいな感じのやり取りをして、これも何かの縁、と京都名物の川床で昼食を堪能し、鴨川の風景を楽しみました。
そして、一気に財布も軽くなりました(笑)。
さて、そんなGWも明けて、また授業が始まっています。絵画基礎では、自画像をフレスコ画で制作します。コンパネ材に下地処理をしたものに、今日は漆喰を塗り、その漆喰が生乾きのうちに水溶き顔料で描きます。
まずは、その漆喰モルタルを作るところから。硅砂7号と漆喰クリームを攪拌機でブレンドします。
真っ先にやってくれた西脇さん。初めての攪拌マシンにややおっかなびっくりです。
こども芸術学科というと、かわいらしいイメージがあるかも知れませんが、それだけではありませんよ。
本格的なフレスコ画実習です。ハードです。
はい、西脇さんマシンを引きつけて、もっと脇を締めて!(笑)
お次は日浅さん、二人目になると、段々度胸が出てきます。
腰が入って堂々として頼もしい。
1年次生、準備した作業着のツナギがまっさらでまぶしいですね。
こうしてブレンドした漆喰モルタルを、各自が準備した板材にペインティングナイフで塗り、下絵をトレースして描き始めるのです。学生がパレットの上に出しているのは、「京都造形芸術大学オリジナル顔料ベース」という製品です。
これがあれば油絵の具以外、アクリル絵の具や水彩絵の具、膠絵の具など全ての種類の絵の具を作ることが出来る、魔法のような水溶き顔料です。美術工芸学科の青木芳昭先生が発案し、絵の具メーカーと研究を重ねて開発されました。本学のADストアでしか購入できないものです。
この顔料ベース、分量は耳かき1杯だよ、チューブは真ん中からじゃなく、おしりから押すんだよ、と声かけ。
きっと、ケチでうるさい先生と思われているでしょう(笑)。
でも発色と伸びが良いので、今回の制作に使用するのは各色耳かき1杯程度の分量でも十分に足りるのです。
16色セット1つで全員分の自画像が描けてしまうのです。恐るべし顔料ベースの威力。
あっ..,
肝心の制作風景は、指導に余念がなく撮り忘れました(笑)。
では次週に続く..
(森本玄:教員/絵画)