文化財保存修復・歴史遺産コース

文化財保存修復基礎演習Ⅰ

こんにちは。歴史遺産学科の副手です。

 

関西も梅雨入りしてしまいましたが、1回生は6月1、2日に研修旅行へと行ってきました。

梅雨入りしたとはいうものの、雨に降られず研修旅行を終えることが出来ました。

その様子も後日、ご紹介しますね。

 

さて、これまで、1回生の様子や3回生の授業の様子などをお伝えしてきましたが、

今回は2回生の授業の様子をご紹介したいと思います。

 

ご紹介する授業名は「文化財保存修復基礎演習Ⅰ」です。

この授業では、2回生を3クラスに分け、各クラスが4種類の演習を順番に受講します。

授業は3種類の演習が同時に進行します。

例えば、Aクラスが文化財の材質等について学んでいる間、Bクラスでは民俗資料の調査方法を学んでいる…といった感じです。

この授業は、3回生以降の研究に必要なスキルを体得することを目的とした授業です。

 

では、実際にどのような様子かご紹介します。

 

 

こちらは文化財の調査記録技術を学ぶ演習風景です。

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今回の演習では班ごとに分かれ、掛け軸の観察・計測等を行っているところを撮影しました。

 

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これらは、調査技術・記録技術を体得し、実際の調査に応用できる事を目的としています。

 

 

 

さて、こちらは無機質・有機質遺物の調査法を学び、モノの素材について興味・関心を拡げ、

素材の取り扱いについて学ぶ演習です。

 

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この授業では、材質の扱いや加工法を学ぶために、実際に木材を削ってお箸をつくっています。

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仕上げには漆を塗って加工します。

 

 

こちらの演習では、日本古来の彩色技法を学びます。

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日本の天然顔料の扱い方や、色の組み合わせがどのようなものであったかを理解するため、

色見本を作成したり、繧繝彩色制作などの作業を通しながら、それに伴う素材や絵の具の説明を聞き、学ぶことができます。

 

 

 

さらに、民俗資料の保存に関する基礎知識を学ぶ演習です。

民俗資料とは何か、実際の収蔵展示施設を見学することにより、保存方法や継承を理解し、学びます。

 

 

このように、2回生は4つの演習をとおして、基礎的な知識や技術を体得します。

3回生になる頃には基礎知識・技術が身についているよう、みんな頑張っています。

 

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