こども芸術学科

街中(まちなか)ドローイング|3年次「Bzemi」

さて今日の報告は、梅雨入り前に行った街中(まちなか)ドローイングです。

Bzemi3年次生の学生達と、モチーフ探しの旅。岸本先生と僕も色んな話をしながら路上観察です。

その、路上観察とは…

 

昨年度の3年次Bzemiでは、前期に大阪の国立民族学博物館で「今和次郎展」を見に行きました。

そこで出会った、考古学ならぬ考現学の手法。

今和次郎の綿密なスケッチ、観察眼に触発されて、昨年度後期に始めた課題です。

今和次郎の手法は、赤瀬川原平らの「路上考現学」や超芸術「トマソン」にも影響を与えています。

もし、ご存じない学生さんは、ぜひ調べてみて下さい!面白いですよ。街中を歩くのが楽しくなります。

 

さて、寺町三条から出町柳まで、スケッチブックを片手に歩きます。

あえて写真では記録せず、スケッチすることにこだわりました。

これも、今和次郎を見習って、自分の眼と足で探すトレーニングです。

 

テーマは「違和感」。

歴史の街、京都を歩くと、いろんな面白いものを発見することができます。

僕は、ギャラリーを4箇所まわった後、金属活字の活版印刷屋さんが、今も名刺などを作っているのに遭遇しましたよ。

 

夕方、出町柳の鴨川三角州に集合し、それぞれの出会いを発表。天候にも恵まれて、気持ちのよい場でした。

自分が発表するだけでなく、本人が誰かを指名してコメントをもらいますから、みんなしっかり傾聴します。

 

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午後の2時間あまりの限られた時間でしたが、

 

不思議な機械や不思議なおっさんに気付いた山下君、

道路縁のタイルや植物の規則性の美しさに着目した村上君、

あじさいの細かな花を描いていたら、大きな塊で見えてきた砂田さん、

鴨川べりで花を探す人々を描いた岡崎さん、

水彩を使ってしっかり描いていたら、地元の人に話しかけられた門脇さん、

雑貨屋さんで面白い看板を見つけて描いたら、お店の人にいろいろと話を伺えた日裏さん、

地面に埋まった石がコンクリで固められているのをみて、哲学した(笑)安田さん、

「面白い」と「違和感」は似ていることを発見した山田さん、

普段は1階しか見ていない商店街の2階部分に生活感を感じ、状況をつぶさにスケッチした堤さん、

商店街で苺をパックごと持って食べ歩く外国人から違和感を感じた林さん。

 

木漏れ日とそよ風の中で、それぞれの気づきを、

スケッチブックに描かれたドローイングを見ながら共有、意見交換しました。

 

そして、その後はゼミの新歓コンパを先輩のBzemi4年生が開いてくれました。

出町柳で合流し、2次会はカラオケで親睦を深めた濃い1日でした..

 

そんなBzemi3年生の次なる課題は、「世界と私」。

フフフ、でかいタイトルです。この報告はまた次の機会にしましょう。

そして、Bzemi3年生はその後、絵画素材体験も予定しています。

 

絵画素材体験といえば、もうすぐ、

6月16日(日)「体験授業オープンキャンパス」です。

こども芸術学科の授業内容は、Bzemi担当の僕と岸本先生が担当する、

 

「世界に一つだけのクレヨンを手づくりしてみよう!」

 

です。定員があり先着順ですので、興味のある高校生、早くおいで(笑)。

他の学科の授業内容も、面白いものが目白押しですよ!!

 

高校生の皆さん、詳しくはこちらを見てネ!

https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/program/

 

(森本玄:教員/絵画)

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