- 2016年12月9日
- 日常風景
いま、本屋という場所で〈11/30特講レポート〉
11月30日に行われた特別講義の様子をお伝えします。
校條剛先生の授業に、大垣書店高野店の店長である和中整さんをお招きしました。
大垣書店は京都生まれの本屋さんで、
高野店は大垣書店の中では京都造形芸術大学といちばん近い店舗です!
京都の大学生として過ごし、アルバイトから正社員へ、そして店長を務めるようになった和中さん。
町の本屋さんとして次の売れ筋の本を見極め、ロングセラーも扱うかたわらで、
なかなか売れにくい本も手に取ってもらえるようなフェアを開催するなど、売り方を工夫しておられるそうです。
自分では考えつかなかったような本の取り合わせに出会えるかも……?
↑書店に併設されているカフェの展示スペース。
展示については「ほぼボランティアです」とのこと。
本屋さんの落ち着いた雰囲気とわくわく感は、たくさんの人の手とアイデアによるものなんですね。
そして「よく言われるような『本は売れなくなってきた』という感覚はあまり無い」という頼もしいお話も聞けました。
そして授業のあとは、場所を変えて学生たちとお話ししていただきました。
ふだんどこで本を買うのか、それはなぜなのか、また書店ならどんな書店に行っているのかなど、和中さんから学生へ質問する場面もあり、学生は熱心に自分の考えや要望を言葉にしていました。
本を書くのか、編集するのか、本そのものを扱うのか、電子書籍を作っていくのか……。まだまだ手探りでいる学生たちに、この時間が追い風となっていくのではないかと思います。
(スタッフ・加藤)