- 2013年6月14日
- 日常風景
気づきの場。学びの場。(3)− 年少さんと|3・4年次「こども芸術研究IV」
月曜日2限、3限はこども芸術研究IVの授業です。
前期授業テーマは「ファンタジーをつくる」です。
こども芸術大学の子どもたちと学生たちで瓜生山を舞台に物語を展開します。
こども芸術研究IVは3回生と4回生、21名が授業登録しています。
21名をこども芸術大学の年少児、年中児、年長児の3グループに分けて、
それぞれ担当のプログラムを組み立てるところからはじめます。
今回はこども芸術大学の年少さんのプログラムを紹介します。
年少さんは4月に入学したばかりの小さなかわいい子どもたちです。
普段はこども芸術大学は親と一緒に活動をするのですが、
この日はお母さんと離れて子どもたちと学生だけで活動をする日として設定しています。
お母さんと離れられるかな…と学生たちも心配して、
離れられない子はお母さんと一緒の参加もOKということにしました。
6月3日「年少さんと学生のはじめての活動です」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お母さんと離れて3人の年少さんが早速、アトリエに来てくれました。
ちょっと、緊張しているようですね。
ブルーシートの端っこにちょこっとお行儀よく座ってみんなが来るのを待っています。
緊張を解すために手遊びで学生たちが迎えてくれました。
ちょっとだけ、リラックスしてきたみたいです。
今日はどんなプログラムがはじまるのでしょう。
そう、年長さんのつくったポストに
お山からお手紙が年少さんのところにも届いたのだそうです。
それも、瓜生山の大きな木からだそうです。
大きな木は最近雨が降らないので困っているそうです。
それで、みんなに雨の種をつくって欲しいというお願いのお手紙でした。
どのように雨の種をつくったらいいのか考えていると…
たくさんの色のついた紙やキラキラした紙、透き通った紙、でこぼこの紙、
プチプチ、紐、…とってもたくさんの素材でアトリエはいっぱいになりました。
この紙を手でちぎったり、ねじったり、ハサミでいろんな形に切ったりして
雲の箱に入れて欲しいというお願いでした。
きれいな紙に囲まれてクルクル、ビリビリ、チョキチョキしています。
これが雨の種になるそうですよ。
あれあれ、雨ではなくてあめ(キャンディー)をつくった年少さんもいましたよ。
雲の箱には子どもたちがつくった雨の種でいっぱいになりました。
雲の箱の下から雨が少しだけ降ってきましたよ。
この雲の箱を瓜生山の大きな木のところにお兄さんが届けに行ってくれるそうです。
6月10日「木に雨が降りました」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この日の年少さん親子は縄跳びの縄をヨモギで染めてつくろうということになり、
ヨモギ摘みをしようと至誠館の屋上にやって来きました。
勿論、これらのストーリーは
年少担当の学生がこども芸術大学のスタッフとお母さんにお願いして仕込んだものです。
(ここには本当にたくさんのヨモギが生えているのです。)
至誠館の屋上に植わっている木に雲が掛かり、雨の種と一緒に雨が降っていました。
子どもたちにお手紙を出した瓜生山の大きな木さんは
今年の梅雨は雨が降らないので、屋上の木たちが困っていると思って
年少さんにお願いしたのでした。
瓜生山の大きな木は優しい思いやりのある木ですね。
子どもたちがつくった雨の種が至誠館の屋上の空に浮かんでいます。
雨の種が降っている木の下にはたくさんのヨモギが生えていました。
「縄跳びの縄を染めるのに少しだけ分けてくださいね」とヨモギ摘みをしました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして、たくさんヨモギを摘むことができました。
ヨモギ染めの縄跳びの縄ができ上がるのがたのしみですね。
こども芸術大学の活動ルームにはヨモギのいい香りがしています。
今年の梅雨は雨があまり降りませんね。
被害が出るほどの大雨は困りますが、人間の生活に不可欠の水に恵まれた日本には、
雨と関わるくらしがたくさんあります。だから梅雨の雨は恵みの雨であって欲しいですね。
今回は年少の子どもたちと雨をテーマに楽しみました。
梅雨時の雨をただ嫌だなと思わないで、
子どもたちのように楽しんでみるのもいいかもしれませんね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いよいよです。まだ申し込んでない人ぜひ!ぜひ!来てください!!!
6月16日(日)「体験授業オープンキャンパス」です。
こども芸術学科の授業内容は、
「世界に一つだけのクレヨンを手づくりしてみよう!」です。
えっ!クレヨンって自分でつくれるの?、と思うでしょ!つくれるんですよ。
先着順で定員があります。興味のある高校生のみなさん!是非来てください。
高校生のみなさん、詳しくはこちらを見てください。待ってま〜す。
https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/program/
(梅田美代子:教員/イラストレーション・グラフィックデザイン)