通信教育部

インタビュー

  • LINEで送る

2017年6月19日  インタビュー

教員コラム紹介②「最も古くて新しいワザ!」/松生歩教員

 

最も古くて新しいワザ!

日本画コース/松生歩教員

 

皆さんは最古の絵がどのように描かれたかご存知ですか?そう、それはラスコーやアルタミラをはじめとする多くの洞窟壁画に始まります。おそらくそれは祈りとともにやむに已まれぬ事情から始まった行為だったのでしょう。洞窟壁画の絵師たちは、土や炭や植物の汁など、自然からもらったあらゆるものを使って、それを動物の油などで練り、植物の繊維や木切れや動物の毛などで石壁に描いたのだといわれています。それは実は今の日本画と全く同じ技法です。

 

日本各地でも外国でも、いろんな色の土が採れますが、私たちは今でもそれを絵具として使っています。それに加え、墨。貝の粉から作った胡粉という白い絵具。また、仕上げに使うのは岩石を砕いた岩絵具。それらを膠という動物性のコラーゲンで練り、動物の毛から作った筆で描いていきます。なんだか全く、太古の絵師と同じことをしていますね。

そして極めつけはその中身。私たちは花や人や動物や風景を描きながら、やはりその中の命に向かって謙虚な祈りをささげているのです。そう、やっぱり私たちは絵を描いているときには、だれでも太古の洞窟壁画の絵師の末裔なのです。

 

でもそれだけではありませんよ。現代人である私たちは、現代の人々の悩みや憧れに寄り添い、この時代の気持ちを形にします。ごく身近な日常の思いだったり、遥か宇宙に語りかける言葉だったり。悲しさ切なさ喜びをすべて形に変えて、キラキラした思いを絵筆に託します。

それを助けてもらうために、最後の仕上げのスパイスとして少しだけ使いたいのは、天然の貴石から作った発色の良い岩絵具だったり、金銀の箔や砂子だったり…。またさらに、今ではそこに顔料やアクリル絵具や油絵具まで持ち込むケースまであります。日本画のキャパは広くて深いのです。

あなたもドキドキしながら足を踏み入れてみませんか?ここは一番古くて新しいワンダーランドだと思われるはずです。

 

 

画像1

日本画コース | 学科・コース紹介
日本画コースブログ

関連記事

<4849505152>

コース・分野を選択してください

トップページへ戻る

COPYRIGHT © 2013 KYOTO UNIVERSITY OF ART AND DESIGN

閉じる

ABOUT

京都造形芸術大学は、今アジアで最もエネルギーを持って動き続ける大学であるという自負があります。
通学部13学科21コース、通信教育部4学科14コース、大学院、こども芸術大学。
世界に類を見ない3歳から93歳までが学ぶこの大学は、それぞれが溢れる才能を抱えた“プロダクション”のようなものです。

各“プロダクション”では日々何が起こっているのか。授業や取組みの様子、学生たちの作品集や人物紹介。
とどまることなく動き続ける京都造形芸術大学の“プロダクション”の数々。
そこに充満するエネルギーを日々このサイトで感じてください。