アートプロデュースコース

【特別講義レポート】『新しい劇場をつくる – Theatre E9 Kyoto -』 あごうさとしさん

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118日(水)の特別講義は劇作家のあごうさとしさんをお招きし、『新しい劇場をつくる – Theatre E9 Kyoto –』というタイトルのもとご講義頂きました。

 

あごうさんは京都で小劇場が立て続けに閉鎖していく現状を目の当たりにし、今後の演劇活動の支援やアートと市民とを繋ぐ場づくり、地域の活性化などを目的として、「Theatre E9 Kyoto」を京都駅東南部の東九条地域に創設する計画を行っています。

今回京都に新たな小劇場を創設するにあたって、Theatre E9 Kyotoの企画内容から地域の調査、クラウドファンディングを利用した資金協力の要請についてなどご説明いただきました。劇場(または演劇)をプロデュースすることの必要性や実務的な注意点など細やかにお話いただきました。

 

学生たちにとってあごうさんのお話は、アートプロデュースの新たな側面や活動方法を学ぶことができ、さまざまな分野に興味を持って今後の活動の幅を広げるきっかけになったのではないかと思います。また、アートを後世へ繋いでいくことの重要性について再考させられるようなお話でもありました。

 

あごうさん、貴重なお話ありがとうございました。

 

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以下、学生の感想から抜粋

 

自分で稼いだお金を自分のことだけではなく、もっと人の為になる様な使い方をしたいと思いました。

 

「プロデュース」における、リアルな裏側のお話を知ることができ、嬉しかったです。お金や周りの環境、行政とのやり取りの複雑さが垣間見えました。(中略)京都駅東南部エリアに興味が湧きました。新しい芸術エリアの誕生に立ち会える現場として、とても貴重な場所だと思いました。

 

クラウドファンディングのお話を聴いて、先を考え、計画すること、見通すこと、希望を持つこと、もしもダメだった時のことをしっかり考えておくことが大切かなと思いました。(中略)現実を見つつ、希望を持ち続ければ、希望や期待していた以上のことを得られるかもしれない。

 

小劇場は若い演劇人たちにとって大事な場所です。若い世代の演劇人が成長できないと演劇の未来はなくなるので、若い世代を育てるのは何より重要なことです。小劇場を建てる事を通して京都の演劇を守ろうとするあごうさんの意思が印象的でした。

 

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