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2017年11月13日  イベント

【文芸コース】作品を書く力と読む力を磨く「合評会」レポート

 114日(土)に京都・瓜生山キャンパスで文芸コース主催の合評会が開かれました。「装」「息」「隠」の三つのテーマの中からどれか一つを選んで執筆していただきました。執筆中の学生から「テーマが難しい! 選ぶのも難しい!」という声がちらほら聞こえてきましたが、それでも8名からの応募がありました。そのどれもが一定のレベルに達した力作でしたので、今回は全作品が採用され、合評会は4時間に及ぶものとなりました。

 

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 三つのテーマからの選択式でしたので、個人的には、どれか一つに偏るのではないかと予測していました。ですが蓋を開けてみれば、「装」が3名、「息」が2名、「隠」が3名と、バランスよく分散していました。作品内容に関しても、非常にバラエティに富んだものが集まりました。男女のすれ違い、親子の関係、認知症、心の疲れといった身近な事柄にアプローチする作品もあれば、怪奇譚風味のもの、戦争もの、意識をめぐるSF作品まで揃っていました。

投稿作品を収録した作品集

投稿作品を収録した作品集

 さて、私自身は文芸コースで教えるようになって何年か経ちますが、合評会への参加は初めてでした。参加前は、どんな雰囲気なのだろう、喧々諤々の議論になるのだろうか、それとも互いに遠慮しあって意見があまり出なかったりするのだろうかと、ドキドキしていました。ですが、始まってみれば、和気藹々としながらも、熱い議論が繰り広げられていました。参加者各々が一つ一つの作品と真剣に向き合い、自分の感性や考えに基づいて、作品の長所も短所もあわせて指摘し、改善の方向性を述べ合っていました。みなさんの議論を聴いていて面白いなと思ったのは、他の人の作品の書き足りない部分について、自分ならどう補っていくか、どう設定し直すかと検討していた点です。別の言い方をすれば、ある作品がその執筆者ではない人のもとで創造のきっかけとなっていたということです。さらに別の言い方をすれば、作品の「隙間」が論評する人の創作の癖や傾向を映し出していたということです。

 

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 今回の合評会に参加するにあたって、私自身は作品の読み方を一つ決めていました。それは、「装」「息」「隠」のテーマがどのような形で作品に取り込まれ、活かされているかに注目するというものです。物語が始まるきっかけとなっている作品もあれば、物語の転換点でキーワードのようにそれらが現れる作品もありました。設定として物語の根幹に関わっているものもあれば、物語の筋立てとして巧みに肉付けされているものもありました。テーマの活かし方という観点から言えば、それが物語に深く根を下ろしているものほど「上手い」ということになりますが、三つのテーマによって呼び起こされた連想が、どのように作品に結実しているかを見るのも非常に刺激的でした(こうした読み方が、合評会作品の良し悪しを決める決定的な基準というわけではありません。念のため)。

 今年度の京都での合評会はこれで終了となりましたが、3月には東京でも開催されます。以下に詳細を記します。投稿方法・投稿先に関しては、11月25日発行の『雲母』121月合併号でご確認ください。

 

文芸コース主催 第7 回合評会
○日時:20183 3 日(土)13:00-17:00(終了予定)

○会場:東京外苑キャンパス(教室は当日掲示)
○応募規程
「出口」をテーマに、6,000 – 8,000字の短編小説を書き下ろしてください。
投稿資格:33日(土)の合評会に出席できる文芸コース在学生・卒業生

投稿期限:2018年2月7日(水)23:59まで

参加資格:どなたでも参加できます(一般の方もぜひお越しください!)

 

 ふるってご応募ください! みなさんの力作をお待ちしています!

 

 

小柏裕俊(教員)

 


 

4学科教員による特別授業&卒業生ゲストトーク(東京外苑キャンパス)

 

「芸術教養学科(手のひら芸大)」「芸術学科」「美術科」「デザイン科」の学びについて、それぞれの学科の教員による特別授業(講義やワークショップ)を開催します。また、各学科の卒業生をゲストにお招きして、実際に学んできたからこそのリアルな学生生活をお聞きいただけます。個別相談の時間もございますので、是非お気軽にご参加ください!(受講料無料・事前申込制)

 

開催日 :11/19(日)13:00〜

 

詳しくはこちらから ↓

http://www.kyoto-art.ac.jp/t/4d_autumn/

 

 


 

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