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日常風景

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2017年11月24日  日常風景

【ランドスケープデザイン】ランドスケープ+すわる

こんにちは。
ランドスケープデザインコースの河野です。
私はスクーリングのある週末は東京の外苑キャンパスにいますが、普段は設計の仕事をしています。

今日は、「すわる」をキーワードとして書いてみたいと思います。

 

ランドスケープですわる場は、デザイン要素のひとつとなります。
公園などのゆっくり休める木陰のベンチ。駅前のバス乗り場のちょっと時間を過ごすベンチなど、素材や形状も、用途や設置する場所に応じて様々なものがあります。
また、その場に合う心地良いすわる場とするには、形状や素材とともに、すわる位置や方向も重要になってきます。

 

例えば、建築の縁側と庭の関係のように、美しい風景などの対象物を「見る」ためのすわる場があります。
対象物が美しく見える場所にすわると、そこに対象物と人との関係性がうまれます。

 

京都にある旧三井家下鴨別邸です。

旧三井家下鴨別邸
開放的な開口部からの庭の景と主屋座敷の関係により、庭の自然の彩りを取り込み、豊かな室内空間となっています。 

 

北海道にある旭川駅です。

 

旭川0

旭川1
駅前の広場沿いに流れる雄大な川の景と向き合う、自然素材で作られたベンチとの関係により、積極的に川や周辺の自然風景を広場利用者に意識させる場がうまれています。 
一方、対象物をすわって「見る」だけではなく、すわっている人が「見られる」ことで、「見る」と「見られる」関係性が入れ子状態になり、すわっている人も取り込んだ賑わいや美しいシーンがうまれます。

 

神奈川県にある複合商業施設です。

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広場の一角に設置されたテーブルとベンチ。休憩する人もまた商業施設の顔として賑わいのあるシーンの一部となっています。

 

先ほどと同じ旭川駅の駅前です。すわっている人が歩く人の視線の先にあり、風景のポイントとなって、賑わいや安心感がうまれています。 

旭川2

旭川3
少し私がデザインしたすわる場を紹介します。

この場所は、動物園内の出入口近くのトイレなどが隣接する広場です。

事例2
園路から少し奥まった場所に、樹木を残し広場の目印としながら、待ち合わせができる広場のベンチをデザインしました。

事例1

写真は、中央のベンチから園路側をみた風景です。前方に広がる都市(高層マンション)と水辺の風景をすわる人に意識させながら、不整形な曲線のベンチとすることにより、すわる方向もすわる人の距離も使う人にゆだねています。
広がる風景を見ながら、すわる人の人数や隣同士となる他人、友達、夫婦、家族など、それぞれの人間関係によっての心地よい距離間で自由に利用できるベンチです。

 

最後に、外苑キャンパスの近くには、様々な撮影にも使われる外苑銀杏並木があります。紅葉時期は特に賑わいをみせ、ベンチで休んでいる人もたくさんいます。

外苑銀杏2

外苑銀杏1

すわる場としての「みる」「みられる」の関係を意識して、街を歩くとまた違った発見があります。ぜひ外苑銀杏並木を通りながら、キャンパスにお越しください。

そして、ランドスケープに興味をもたれたら、入学説明会にも是非お越しください。

 

入学説明会&ミニ講義

「植物園をデザインする。運営する。」

12月3日(日) 会場:京都瓜生山キャンパス

 

「ー空間+人間+時間ー」

12月10日(日) 東京:東京外苑キャンパス

 

詳細はこちら

 

 

 

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