通信教育部

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2017年12月2日  授業風景

【洋画コース】たかが炭の棒、されど炭の棒

こんにちは、通信洋画コースです。

先日おこなわれた1年次スクーリング「静物木炭デッサン」の報告が、担当の由井武人先生から届きました。                                            

一日で木炭を3本も使い切った人や、描いていたら指紋がなくなった人まで…?!とても熱いスクーリングだったようです!!  

 

 

どこを見ても紅葉シーズン真っ只中の秋の京都、11/24~11/26までの3日間、瓜生山キャンパスにて 1年次の静物木炭デッサンのスクーリングをおこないました。                                             1 石膏や牛骨で学んだ形やプロポーション、明暗の観察に加えて1年次で唯一モチーフが複数個になるデッサン課題で、モノとモノとの関係性や空間、距離感などを捉えられるようになることがねらいです。

また、黄色い布と白い布、ゴムの木の葉の濃い緑とパイプイスの黒い色などモチーフの色味の違いをトーンでどう表現するかもこの課題の醍醐味です。石膏デッサンで苦労して木炭に苦手意識を持つ人もいるかもしれませんが、さあどうなったでしょうか?

 

どのスクーリンでも毎回言うことですが「1日目はあせらず慎重に。2日目は大胆さと勇気!3日目は粘りとこだわり。」です。

まず1日目は先を急がずに慎重に…、午前中は画面にどうモチーフを入れるかエスキースを考えていきます。絵画にとって重要な構図の研究です。午後からはプロポーションと形を探っていきます。

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2日目は勇気! とにかく大きな画面です。モチーフだけでなく、部屋の広さや明暗も観察しながら空気感を捉えベースとなるトーンを重ねていきます。 2日目の午後、ここで大胆に思いきった制作が出来るかどうかがスクーリングの充実感、満足度、得るものの多さを左右します。                                                 

 

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腕を大きく動かしてゴシゴシと木炭をのせていくと自然と気持ちが昂揚してきて、もはや視点の固定どころではありません、スタンディングオベーション状態。

 

 

 

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「先生、指紋がなくなりました。」とKさん。

 

 

 

 

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「木炭を1日で3本使ってめちゃめちゃ楽しかった。」とYさん。

私の勝手な想像ですが、もしかしたら木炭は人類が手にした最初の絵を描く道具ではないかと思います。焚き火の後の焦げた棒で石や洞窟の壁にゴシゴシと何か描いたとしても不思議ではありません。油絵が約500年、アクリルが100年経たないくらいなのに対して、人類が何万年も前から使ってきた道具だとしたら、ゴシゴシと木炭を擦ることは人間が古くから持つ原始的な快感なのかもしれません。

 

3日目は、粘りとこだわり。グレープフルーツの映り込み。ゴムの木の葉っぱの厚み。布のしわの表情、パイプイスの金属の質感などそれぞれの視点で細部までこだわって追求していきます。

 

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 合評風景

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                                              今回は1年次スクーリングということもあり基本的な木炭の使い方を学びましたが本来はただの炭の棒なのでどう使おうと自由です。木炭紙にしか描けないわけでもなく、2〜4年次でも最近木炭触ってなかったなという人はたかが炭の棒くらいの気持ちでゴシゴシと遊び、制作してみてはいかがでしょうか。

されど炭の棒、意外な表現の展開につながるかもしれません。(報告:由井先生)

 

絵画は、ほんの一本の木切れでも地面に絵が描ける分野です。例え鉛筆や木炭であっても、皆さんは魔法のようにそこから絵を生み出しているのです。最初からうまく描けないかもしれませんが、その点では誇りを持って学習に臨んでいただきたいと思います。

受講された皆さん、お疲れ様でした!

 

 

【おまけ】

由井先生の木炭作品です!

タイトルは「 心臓の網 」

 

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デッサンといえば…!由井先生は現在開催中の宮本三郎デッサン大賞展に出品されています!

小松市立宮本三郎美術館(石川県)では12/3(日)までと会期が迫っていますが、12/16(土)より東京巡回展が始まるようです。詳しくは美術館のHPをご確認ください。

同じく洋画コースの富士篤実先生も出品されています。ぜひご高覧ください。

 

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