- 2013年7月2日
- 日常風景
こども芸術大学「創作の時間」のお手伝い|3・4年次「こども芸術研究IV」
月曜日はこども芸術大学を実践の場として授業展開しています。
今週の月曜日はこども芸術大学の「創作の時間」のお手伝いをしました。
こども芸術大学の「創作の時間」は親子で一緒に造形活動をします。
今回は芸術教養教育センターの中山博喜先生の「光のちからで瓜生山を描こう」です。
このワークショップは、“サイアノタイプ(日光写真)”という、写真の古典技法を使っておこなわれました。
朝の打ち合わせ風景です。
学生も“サイアノタイプ(日光写真)”は、はじめての体験です。
学生たちは、手順を理解した上で一番おもしろい変化が見られるアイロン屋さんでお手伝いしました。
印画紙の上の変化もおもしろいのですが、
紙の上が変化する時の子どもたちの表情や驚きの言葉が聞けるお得な役割です。
でも、子どもたちにアイロンでやけどをさせないように気をつけてくださいね。
「これがサイアノタイプの印画紙です」
「光が当たらないように封筒に入れてあります」
「こうして、印画紙の上にモチーフを置いて30秒ほど待ちます」
「こうして紙の上に手を置いてみます」
「黄色い紙の上に中山先生の手の跡が見えますか?」
「これに、アイロンで熱を加えると青色に変化するんです」
さぁ、中山先生の「創作の時間」がはじまりました。
子どもたちの前でマジックのような不思議な紙を使って今日の活動の導入です。
黄色い紙の上にチーフを置いて、光のあたるところで
「い〜ち♪ に〜い♪ さ〜ん♪ し〜い♪ ・・・・さんじゅう♪」
と大人も子どもも声を揃えて大合唱です。
そして、30まで数えたら印画紙の上のモチーフを取り除き、アイロンで熱を加えます。
子どもたちは何が起こるだろうと興味津々です。
何がはじまるのか、子どもたちの頭の上に?????????が見えるようです。
印画紙の上のモチーフを取り除き、アイロンで熱を加えると〜、
光に当たったところは白く、陰の部分はどんどん青くなっていきます。
「あっ!不思議?青く変わった!!!!!!」
子どもたちもお母さんと一緒に30まで数えます。
僕の手が出て来た!お母さんの手も出るかな。アイロン屋さんは一條さんです。
こんなのができました。
こちらのアイロン屋さんは3年次生谷川さん。
こども芸術学科の学生とこども芸術大学の子どもたちは、
毎週月曜日に一緒に活動してきたので、すっかり仲良しです。
ウッドデッキにあるいろいろなもの、瓜生山の小枝や葉っぱをモチーフに。
これは光で顔を描いたんだよ。と教えてくれました。
木漏れ日も上手に写し取られました。
力作が揃いました。一つひとつ出来上がると、タイトルを付けている子どもたちがいます。
「海みたい」とか「動物園」などと、どこからそんなイメージが出てくるの?と思えるほど自由です。
アイロン屋さんの学生たちはそのタイトルの付け方に関心しっぱなしでした。
子どもたちのタイトルを聞いてから絵を見ると、その絵の世界が広がるから不思議ですね。
とてもたくさんの光の絵が でき上がりました。
次週はこの作品の上に絵を描き加えます。
そして、大きな紙の上にみんなの作品を貼り合わせます。
光と子どもたちのコラボレーションで瓜生山を描くのだそうです。
どんな瓜生山が出来上がるのでしょうか。
次週も楽しみです。
学生のみなさん、子どもたち、おかあさんたちの制作意欲のすごさに大忙しでしたね。
アイロン屋さん、お疲れさまでした。
えっ!「自分たちもやってみたかった!」…ですよね。
機会があれば子どもたちに負けないようにやりましょう。
来週もお手伝いよろしくお願いします。
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7月7日(日)は授業公開オープンキャンパスです。
普段の大学での授業が垣間見られます。相談コーナーもあります。
ぜひお越し下さい!
他学科も含めて、詳しくは
https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/program/
を見てください。
(梅田美代子:教員/イラストレーション・グラフィックデザイン)