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文芸学科主催「Storyville, KYOTO 2013」

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小説を書くことは、はたして学べるものなのか? この議論は、幾度となく繰り返されてきました。それは海の向こうでも同じです。アメリカ、イギリスといった、大学の教育プログラムとしてクリエイティヴ・ライティング(文芸創作)が確立されている国々においてもそうです。ただこうした国々では、輝かしい実績がそれを証明しているように思います。たとえば、イギリスのノーウィッチという所にあるイースト・アングリア大学のクリエイティブ・ライティングプログラムからは、イアン・マキューアン、カズオ・イシグロといった作家たちを筆頭に、数多くの才能が輩出されてきました。 
今回で2回目となる「Storyville, KYOTO」では、いわば文芸創作教育の「先進国」イギリスより講師を招き、その教育現場をここ京都で再現することにしました。招聘する講師は、作家であり、先のイースト・アングリア大学でクリエイティブ・ライティングプログラムのディレクターも務めるAndrew Cowan(アンドリュウ・コーワン)氏です。3日間のプログラムですが、コーワン氏にワークショップをお願いし、参加者の皆さんにもストーリー創作に挑んでもらおうと思います。またシンポジウムでは、柴田元幸氏、川西蘭氏をお招きして、文芸創作教育のみならず、そのプログラムを卒業した作家たちによる文学についても、思う存分語っていただきます。
このチャンスをお見逃しなく。当日、皆さまと会場でお会いできることを楽しみにしています。

Storyville, KYOTOディレクター 新元良一

プログラムはすべて無料です。お申し込み・お問い合わせはstoryville@creativewriting.jpまで。お申し込みの際は、参加希望日、参加者氏名、メールアドレス、ご住所をお知らせください。

プログラム

3/23(土)13:00-15:00 
イントロダクション&小説創作ワークショップ(ステップ1)
場所:NA301
定員:150名(予約優先・先着順)
講師:Andrew Cowan(アンドリュウ・コーワン)
MD:新元良一
自身もイースト・アングリア大学(UEA)のクリエイティブ・ライティングで学んだコーワン氏に、学生時代のこと、作家としてデビューするまで、プロの小説家という仕事、現在のイギリス及び世界文学などについて伺います。また3日目に予定しているワークショップのステップ1として、いくつかの人物写真を元に、そこから何を語ることができるのかを考えます。40年以上続く、UEAクリエイティブ・ライティングの教育現場の様子を肌で感じてください。

3/24(日)13:00-15:00 
シンポジウム「教育としてのクリエイティブ・ライティングと文学」
場所:NA401
定員:150名(予約優先・先着順)
講師:Andrew Cowan、柴田元幸(東京大学教授)、川西蘭(東北芸術工科大学教授)
MD:新元良一
翻訳家としても活躍される柴田元幸さん、東北芸術工科大学の文芸学科で教える作家の川西蘭さんもお招きし、文芸創作の教育だけに留まらず、広く文学について語り合います。クリエイティブ・ライティングの教育を受けた作家たちに、特有の傾向あるいは作風といったものがあるのか。師と仰いだ教員から受けた影響は作品にも反映されるのかなど、クリエイティブ・ライティングプログラムが盛んな英米文学の潮流が垣間見れるやも知れません。

3/25(月)13:00-15:00 
小説創作ワークショップ(ステップ2・3)
場所:S24
定員:50名
講師:Andrew Cowan
MD:新元良一
初日に与えられた課題をもとに、本格的なワークショップを行ないます。ステップ2では、写真の中の人物がどんな人生、生活を送るのか、どんな性格で、どんな行動をするのか、ストーリーとして作り上げるためのディスカッションをします。ステップ3では、それをさらに展開させ、参加者それぞれが作ったストーリーを、他の参加者たちと繋げていくエクササイズを行ないます。ゲーム的な楽しさとともに、物語の構造や登場人物の造形を、目で見て、耳を傾け、手を動かしながら感じとれる内容です。Let’s write a story together!

Andrew Cowan(アンドリュウ・コーワン)
小説家。イギリス在住。1993年に発表したデビュー作Pig(三浦彊子訳『豚』、翔泳社、1997年)は、サンデータイムズ新人賞ほか4つの文学賞を受賞し、ブッカー賞の候補作にも選ばれた。ほかにCommon Ground(1997年)、Crustaceans(2001年)、What I Know(2005年)がある。最新刊はWorthless Men(2013年)。小説のほかに、創作について書いたThe Art of Writing Fiction(2011年)があり、イースト・アングリア大学クリエイティブ・ライティングプログラムのディレクターを務めている。