授業概要 | 主に中国の古典文学、古典音楽や伝統演劇などさまざまな上演芸術をとりあげ、紀元前の周、秦といった時代から、漢、魏晋南北朝、隋、唐、宋を経て、元、明、清へと続く、中国のこうした芸術の展開を、映像資料をふんだんに用いながらたどって行きます。また、漢民族以外の少数民族の上演芸術についても、三つの章に分けて概観します。 視聴後、みなさんには各章の終わりで小テスト(章末テスト)を受けていただき、小テストに合格した後につぎの章に進んでいただきます。すべての章の学習を終えた方は、最後にレポートを提出して全体講評を受けてください。開講中は、質問を随時受け付けていますので、どしどしお寄せいただければと思います。 | ||
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授業目標 | 中国の古典文学は、そのジャンルだけを挙げても、詩、史伝、散文、小説、戯曲と、さまざまな作品が紀元前このかた持続的に生み出されてきました。ここでは、時代をおいながら、文学史に関しては、他の上演芸術とも関係の深い詩、戯曲ならびに通俗小説に焦点をあてつつ、その流れを把握していただきます。そして文学とも密接な関係にあった音楽、さらに演劇やさまざまな芸能などがどのように生み出され、発展したのかというその過程を見て行くことにします。 こうした芸術はまた我が国にももたらされ、影響を与えました。江戸時代のそれについては特に一章を設け、理解を深めていただくこととしました。また広大な中国でその文化を紡いで来たのは、漢民族だけではありません。周辺の少数民族の上演芸術についても、最後の三つの章で学ぶことにします。 | ||
授業の流れ |
・1章 『詩経』と『楚辞』-うたのはじまり ・2章 礼楽-儒教と音楽 ・3章 漢代の文学と音楽-古代帝国と芸能の原点 ・4章 魏晋南北朝-分裂と融合の時代 ・5章 隋唐の文化-花は舞う大唐の春 ・6章 宋代の詩歌とさまざまな芸能-新たなる文化の旗手 ・7章 演劇の興隆-元代 異民族支配のもとで ・8章 小説、演劇の黄金時代-明代 拡大する文化の裾野 ・9章 伝統文化の集大成-清代 続々と生み出された名作 ・10章 語り物と演劇の諸相-伝統と現代 ・11章 民間音楽のさまざま-広大な大地に響く音 ・12章 日本に伝えられた中国音楽と演劇-海を越えた調べ ・13章 チベット・内モンゴルの芸能-自然と宗教によってはぐくまれた芸能 ・14章 中国西北部の芸能-中国の中の西域 ・15章 西南各民族の芸能-共通性から生まれる独自性と創られた伝統 |