超域プログラム 制作学[Poietics]
後藤 繁雄 ラボ

Interdisciplinary Program: Poietics

コンテンポラリーアートの最前線を動かす、グローバルな人材を育成する。

21世紀に入ってから、芸術を巡る情況はますます活発に、また複雑になってきています。そのなかにあって、今後どのような芸術活動が可能なのか、国際的な視野のひろがりを持って提案できる人材が求められています。このラボは単に、現代アートの研究者、専門家を育成することを目的にしていません。むしろコンテンポラリーアートの最前線の現場、例えば、美術館、ギャラリー、アートブックストア、アートイベントなどの現場で、ディレクターやキュレーターとして活動できる、即戦力となるプロフェッショナルを育成するためのプログラムを提供します。

ラボの特長

深さのある現代作家研究、キュレーション研究

激しく流動するコンテンポラリーアートシーンをつかむには、事態のストラクチャーだけではなく、そこでトピックとして浮かび上がっているキーとなるアーティストの「深度のある研究」論文が不可欠となります。丁寧な個別指導を行うことで、スペシャリストとしての確信を身につけてもらいます。

研究対象の例※下記以外のアーティストでも可

修了研究では、例えば以下のような作家をとりあげて論じることになります。この他の個人・団体を扱うことももちろん可能です。

  • オラファー・エリアソン
  • ピエール・ユイグ
  • 杉本博司
  • ヴォルフガング・ティルマンス    
  • ウォリード・ベシュティ
  • ガブリエル・オロスコ
  • アピチャポン・ウィーラセタクン    
  • 名和晃平
  • マルレーネ・デュマス
  • マシュー・バーニー

年8日間のゼミ指導とインターンシップ

思考は議論によって鍛えられます。対面授業においては、スライドなども多用し、最先端のアーティストの発想や政策、ストラテジーを深く理解することが必要です。また、時には、様々な「美術館」や「アートブックストア」でのインターン(体験授業)を通じ、理解をより深め、実践的な知を身につけます。

Webを用いた遠隔指導

月々の各自の研究記録の確認、論文草稿への添削講評など、通信教育ならではの細かな指導が 行われます。また研究途中で生じた疑問も必要に応じて随時教員に質問することが可能です。

このラボを志す人へのメッセージ

冷戦体制が崩壊し、経済や政治のグローバリゼーションが本格化した2000年以降、コンテンポラリーアートも急激な変化の波に飲み込まれました。例えば、ヴィジョナリーとも言うべき、キュレーションの巨人ハラルド・ゼーマンが、2001年に49回のヴェニスビエンナーレで引き金を引き、2003 年50回目のヴェニスでは、フランチェスコ・ボナミのもと、複数のキュレーターたちが「Dreams and Conflicts」のテーマのもと「流動的な世界」についての再編に挑戦するという出来事がありました。ハンス=ウルリッヒ・オブリストやダニエル・バーンバウム、マッシミリアノ・ジオーニなどの辣腕キュレーターたちが、グローバルなアートシーンをコンダクトし始めたのです。

このような動きに伴って、アートヒストリーやアーティストのポジショニングも変化しました。従来のモダンマスターズだけを研究するやり方では、到底ついてゆけない事態に突入したのです。美術大学の多くは、グローバルに変化し続ける「アートシーンの動向」に対応しきれていないと、私は考えます。ビエンナーレなどの国際的な展覧会は、不安定な社会状況の中で、コンテンポラリーアートを通して、かつてないほどのラディカルな姿勢で展覧会を組織してきます。また、それと並走して、雑誌やアートブック、クリティック、キュレーションなどの情報も、リアルタイムに流通しています。しかし、それに対応できる人材育成は、全く遅れをとっていると言ってよい状況です。

また、アートフェアだけではなく、コンテンポラリーアートの力が、ファッションブランドをはじめとする、「プロダクツ」に価値を与える上で、きわめて有効であることは、ますます重要になっています。このことは単に「アートビジネス」に対応できる能力というだけでなく、批評やキュレーションの能力にも不可欠なものだと思われます。

この「アートプロデュースラボ」は、私がこの16年間考え、実践してきたヴィジョン一知識とノウハウ、そして、ネットワークを総動員して、「これから必要なスキル:知識、戦略力」を持った人材を育成したいと考え、スター卜するものです。現在計画中の「新美術館計画」や「アートブックショップ」などでの勤務も射程に置きながら、共に学んでいきたいと考えています。

コンテンポラリーアートの研究、フィールドワーク、アートブックの編集や批評などを行うだけでなく、ギャラリーの運営、アワードの実施など、様々な実践を積極的に行なってきた。これらの作業を通して、新たなアートのヴィジョン、人材育成などを開発してきた。

コンテンポラリーアートをめぐる仕事は、国内にとどまらず、グローバルな知見や行動力が求められている。ヨーロッパや中国での、キュレーションやアートフェアの経験やネットワークを活用し、受講者にもそのような場を共有したい。写真は、中国でのアワード審査員の時のもの。

年間のスケジュールモデル

後藤ラボは[東京:外苑キャンパス]を中心に開講。年8日間行われる対面授業のほか、Web上の指導を月々に実施します。※一部、学外で授業が行われることがあります。

年間のスケジュールモデル

スクーリングは各年次毎に、年間を通して週末(土・日)を中心に開講しています。 詳しい日程は2017年12月下旬発行予定の『大学院スクーリング日程2018』でご確認ください。『募集要項2018』にて、各科目と紐付けた年間のスケジュールモデルを記載しております。

資料請求 あたらしいパンフレットができました。

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